アフリカでのこども支援 「キラキラ・プロジェクト」 + それを日本で後援  「キラキラを支える会」


by kjkirakira
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

カテゴリ:現地で 補習教室・他( 65 )

実り多き補習

4月の3週間、日曜以外の毎日、計18回!
キラキラ4月補習教室を完了しました。

毎回平均10人の参加で、
とてもとても有意義な学習を進めることができました。

できる子たちや上級生たちは、
掛け算九々をばらばら(ランダム)に素早く言えるようになったり、
3分以内に24問の一桁どうしの掛け算の問題をこなせる子が増えたり、
鍵盤ハーモニカ(ピアニカまたはメロディオン)でのレパートリーを増やしたり、
三拍子や四拍子のリズムを学んだり、
音符の読み書きを学んだり、
朗読コンテストを開催して、それに向けて練習したり、
主に算数の弱点分野を徹底的に繰り返したり、
いくつかの面白い作文を書いてみたり、
他の子を優しくわかりやすく指導してみたり、
(ノゾミさんとヒカリさんは日本の教科書を読み進めたり)
それはそれは有意義な毎日でした。

できが遅れた子たちや下級生たちも、
掛け算九々の上り下りを徹底的に繰り返してマスターしたり、
ケニア国歌のスワヒリ語と英語とを一言一句覚えたり、
文章の書き写しの練習をしたり、
音読をすらすらできるようになったり、
こどもたちどうしで教え合ったり、
それはそれで大いに有意義な毎日でした。

さて、朗読コンテスト、と書きましたが、
実際には、英語で2編、スワヒリ語で2編、
読み終わるのに1分程度しかかからない短い課題文章を決め、
その音読を毎日毎日練習し、
みんなの前で堂々と発表し、
それに対して思い思いにコメントしながら各自が改善を重ね、
その仕上げ段階として、
心にしみる朗読コンテストを行ったのです。

コンテストは、全員が朗読し終わった後で、
1人3票の投票を行い、
最多獲得票者から順に金銀銅の各賞を口頭で授与するというもの。

面白いのは、
必ずしも上級生が上手で下級生が下手というわけではないということ。
心にしみる朗読とは、心にしみる歌と同様で、
天性のものがあるのですよねぇ。

さらに、投票時に気付いたのは、
「わたし、あなたに票を入れるから、あなたは私に入れてね」
という可愛らしい不正があること!
面白いけど、「それはいかんねぇ」と柔らかく否定しておきます。
そういう不正が大人になれば、
「お金をあげるから私に投票して」
「投票してくれないと便宜をはかってあげないよ」
ということになってしまうのですから。

さらに、票の集まらない子たちに同情し、
わざと票を入れてあげる心の優しい子がいること!
それは素晴らしいことであり、
当然ほめてあげますが、
同情はしつつも客観的な判断に基づいた投票をすべきであることを、
やんわりと促してあげます。

金銀銅は、私が心の中で投票した3人と同じになりました。
こどもたちも、見る目、聴く耳が十分にありますねぇ。

週明けにはケニアの二学期が始まります。
そして、雨季の雨が徐々にあがって、
やや冷え冷えとした気持ち良い冬を迎えます。


相原 記


[PR]
by kjkirakira | 2018-04-28 22:29 | 現地で 補習教室・他

月火水木金土曜補習教室

3週間の4月休暇に入り、
キラキラのアンボセリロード・キャンパスでは、
毎日毎日土曜補習教室の延長の補習を続けています。

毎日8~10名くらいの参加。
朝9時から12時まで。
暗記課題に取り組み、
英語やスワヒリ語の書き取りや音読に取り組み、
ピアニカ演奏のレパートリーを増やし、
作文や算数などの考える作業に取り組みます。

朝は準備運動から始めます。
校庭を走ったり、ケンケンしたり。

補習は、単に自分の課題に取り組むだけでなく、
各人が他の子を指導したりチェックしたりするチャンスをもうけ、
助け合いの精神も育みます。

ある日、なかなか掛け算九々を覚えられない3年生のレベッカさんのために、
各段の担当者を決めて、
担当の段が来たらしばし自分の作業を休止してレベッカさんにつきあうようにさせ、
ようやく全段の上りと下りを言えるようになりました。

しかし、一晩寝たら絶対に忘れてしまうので、
根気強く繰り返すことが必要です。

また、面白い問題があると、
全員作業をストップし、みんなで考えてみます。

唯一の高校生のジョゴーくんくんは、
数学・物理・化学などの教科書を自分で見ながら勉強し、
私が助け舟を出してあげながら自主勉強しています。

ある日、物体が鏡に映って反射するという話になりました。
その軌跡を描く方法や、
それを応用するために、
A地点から川に立ち寄ってB地点に向かう最短ルートや、
ビリヤードでわざと壁に跳ね返らせて目標の玉に当てる方法などを、
小学生たちともども一緒に考えてみました。

また、「男と女どちらが有利?」「健康の条件は?」
といった作文は、
みんなで一緒に討論してみたうえで書かせました。

ところで、ケニアの高校の数学や物理や化学は、
だいたい日本の高校と同様の内容なのですが、
ちょっとなあと思うところが多々あります。

難しい公式だけ覚えさせて解かせる場合が多く、
これは試験が終わればきれいさっぱり忘れてしまい、
卒業した後は何も残らないだろうなと感じさせます。
また、教科書づくりの監修が徹底していないのか、
間違ったまま印刷されていたり、
問題が成り立たない問題が多々あるのです。

これらの理系科目はケニア教育の弱点でもあるのですが、
学習内容を一般生活に応用することを教えられる先生や、
理系科目の美しさや面白さを教えられる先生が増えない限り、
すなわち、理系教師のレベルの底上げが順調に進まない限り、
ケニアの弱点克服は難しそうです。

休暇はあと2週間。
できることをのんびりと頑張ってまいりましょう。


相原 記


[PR]
by kjkirakira | 2018-04-14 18:47 | 現地で 補習教室・他

オタマジャクシの描画?

マラリアでくたばっていたので、
しばらく土曜補習教室を休んでいました。

何と、休んでいた間、1回だけですが、
うちのノゾミさん(3年生)が私の代理となり、
しっかりと日誌に出席者たちの名前を書き、
各自に課題を割り振り、
短時間の補習を先導してくれていました。

今思うと、日本の小学校も、
小学1年生の頃から、
時々班内で教え合ったり、
クラスの中でできる子がみんなを教えたり、
というような機会が多かったような気がします。

ケニアですと、
教えるのは先生、教わるのは児童、と分けられがちで、
こういう先生の代理経験は、
小学校低学年のうちはなかなかする機会がないのです。

しかし、ケニアの新教育課程では、
グループ学習が推奨され、
グループ内で教え合い、
先生に与えられたヒントをもとに児童自らが考えるという流れが重視されます。

そういうこともあり、
3年生のノゾミさんが立派に代理をやってのけたこともあり、
これからの土曜補習教室でもこどもによる代理教師を試していきたいです。


さて、久しぶりの土曜補習教室、
参加者は17名。

最初に与えた課題は、
音楽の楽譜をノートに描くこと。

書き写すように黒板に示したものは、
単にドレミファソラシドを四分音符で並べたもの、
そして、ドレミド、ドレミド、ミファソ、ミファソ、ソラソファミド、ソラソファミド、レソド、レソド、の歌の
八分音符と四分音符と二分音符による簡単な楽譜。

書き写すのは難しそうで、
みんな悪戦苦闘です。
線が5本でなく6本になっていたり、
オタマジャクシの頭の部分をどの線の上に描くか、
どの線とどの線の間におさめるか、
黒板を注視しただけでは理解できなかったり、
オタマジャクシの数自体が足らなかったり、超過していたり、
オタマジャクシの体(線)の部分が5線と直角でなかったり(傾いている)など、
一発でOKをもらった子は誰もいませんでした!

これは、音楽の理論をケニアの学校で教わったことがないという理由以上に、
図形を認識する能力が低いからだと考えられます。
ケニアの算数は、計算が主であり、図形のお勉強は二の次にされてしまっています。
さらに、図形認識に必要な幼児期の経験(テレビ、絵本、積み木やブロック、アルバム閲覧、お絵描き)が、
ケニアでは日本に比べて少ないうえ、
同じケニア内でも都会(ナイロビなど)に比べて田舎(ナマンガ)の方が少ないからだと言えます。
従って、先生が黒板に書いた文字や数字が書き写せるけれども、
図形を正確に描き写すのは難しいということになります。

私もそういう理論や研究成果は知っていましたが、
こういう実態を目の当たりにして、
これからはますます図形の描画を土曜補習教室に取り入れていきたいと思いました。


ケニアなど、多くの国では、
ドレミファソラシドではなくドレミファソラティド、
つまり、「ティ」になります。

b0124020_19195500.jpg



















ケニアでは暑い暑い乾季が終わり、
雨の季節に入ったので、
冷え込む時間帯が増しており、
ご覧の通り、みんな厚着です。

b0124020_19195537.jpg



















野球のようなラウンダーという遊び。
正方形を描いて、ピッチャーが放って、バッターが打って、
正方形の周りを走り、ちょうど良い角で止まる、
ただし、アウトを取るのはランナーにタッチではなく、
ピッチャーへの返球による、というもの。

b0124020_19441938.jpg



















相原 記


[PR]
by kjkirakira | 2018-03-10 19:17 | 現地で 補習教室・他

物を大切にする土曜日

土曜補習教室に集まったのは23人。
うち2人は宿題を十分にやって来なかったので帰ってもらい、
1人は言われたことに対する返事ができていなかったので帰ってもらい、
結局20人で行いました。

「帰す」「帰ってもらう」とはいえ、心中は、
「次回はしっかりと来てほしい」という願いをこめての措置であります。

前半の部はいつもの課題。

休み時間の終わりごろ、
男子トイレに蜂の巣があるとのことで、
殺虫剤をふりかけ、
蜂を全滅させたうえで、
蜂の巣をそぎ落とし、
一件落着。
20人が男子トイレを覗きこみながら息をのんで見守る、
ちょっとしたイベントになりました。

後半の部は、
折り紙での製作作業。

大きく2グループに分け、
1グループはお誕生会用の首飾りづくり、
もう1グループは運動会(陸上競技会)用のメダルづくり。

メダルは、
集めてあった金銀の紙を折り、また折り、
辺縁をはさみで細かく刻み、
開くと左右上下対称のきれいな模様ができあがり、
それを厚紙に糊で貼り付け、
穴を空け、
紐を通して完成、
という作り方。

さすがに一部始終の工程はこどもたちだけでは無理なので、
私がお膳立てをして、
最終仕上げの責任も私が負います。

お膳立てしておいたのは、
厚紙52枚と金銀折り紙52枚。
しかし、最終的に数が合わなくなりました。

念のため少し多めにつくるので、
1枚や2枚合わなくても良いのですが、
それではこどもの教育としては良くありません。
しっかりと残り1枚まで探させました。

すると、最後の1枚が、
教室の外に捨てられるように落ちていました。

失敗作だと思い、
捨てられてしまったようです。
(ゴミ箱云々はここでは言及しないでおきましょう)

補習教室を終えて、
皆を解散させようとしたとき、
コップ(プラスチック製)が1つ見当たらないことに気付いてしまいました。

皆がいつでも水を飲めるように、
コップ2つを水道(タンク)の蛇口のところに出しておいたのです。
うち1つがないのです。

少し探させましたが、
どうしても見当たらないので、
「来週の土曜日には、各自コップ1つずつ持参するように」
と言って、終わりにしようとしました。
1つのコップを20のコップで弁償させるのは割に合いませんが、
教育という意味では十分成り立つことです。

そのとき、
ふと、タンクの後ろ、
普段誰も行かないところに行ってみると、
何と、なくなったはずのコップが1つ、
地面の上にたたずんでいるではありませんか!

急きょ、皆を引き留めて、
コップの件を伝えました。

私は1人で教室に戻り、
さっきのメダルづくりの最終仕上げを始めたのですが、
こどもたちはコップの件でいろいろ話し合っているようで、
誰一人として帰ろうとしません。

そこで、助け舟を出しに行きました。
「犯人が誰かを探す必要はないと思う。
それよりも、もっと他にすべきことがあるのではないか?」と。

しばらくして、ぞろぞろとこどもたちが私のいる教室に入って来ました。
代表者が、話し始めました。
「犯人はわかりません。あの子かもしれないし、あの子かもしれません。
でも、私たちの中に犯人がいたことは事実です。
ですので、私たち全員で謝ります。ごめんなさい」
全員で、口々に、
「ごめんなさい」
「もうしません」
「これからは気をつけます」
と続きました。

私は内心、大いに喜び、満足しました。
「物は何でも大切にしよう。金銀の紙も、コップも、鉛筆も、ノートも」
と語りかけ、
皆を解散させて家に帰しました。
気が付くと、予定解散時間から1時間も経過していました。

他人の物を盗んだり破損したりしないで丁重に用いる、
自分の物をなくさず壊さず大切に大切に使う。
この精神は、やはりこどものうちに培っておくべきですね。
平均的な日本人は、これを知って、これを実践していると思います。
日本に生まれて良かったと思う点です。

経済成長のためには古い物をどんどん捨てて新しい物を購入すべき、
人生は一度しかないのだから小さなことにこだわらずに新しい物を謳歌すべき、
地球上の物はみんなの物、あなたの物は私の物、…。
いやいやいや、この世界にはいろいろな価値観がありますね。
各自がそれぞれの人生の基準として、どの価値観を採用するかは自由です。
しかし、「物を大切にする」という価値観を知って実行できるようにしておくに越したことはありません。

金銀折り紙の1枚がなくなった、
プラスチックのコップが1つなくなった、
こういった紛失をなあなあにやり過ごしてしまう大人が、
ここケニアには多いのです。
そうなると、こどもたちも物の大切さを知らないまま大人になってしまいます。

また、日本の先生方はどうでしょうか?
日本の教員は忙しくて徹夜続きで、時間のゆとりがないことで知られています。
小さなことにこだわっていたら、ますます徹夜がエスカレートして、心身ともに滅入ってしまうでしょう。
ですので、教室で折り紙1枚が紛失しても、気に留めない先生が多いのではないでしょうか?

私もとても忙しいですが、
幸い、日本の教員ほどは忙しくないので、
1時間くらいかけて物の大切さを実感として教え込む余裕があるのです。

月~金のケニア教育に足りない部分を、
グローバルな観点から補っていく、
名実ともに「土曜補習教室」を、
これからも大切に運営して、
こどもたちに健全なインパクトを与え続けていきたいです。


b0124020_21325234.jpg



















b0124020_21325138.jpg



















相原 記


[PR]
by kjkirakira | 2018-02-10 21:31 | 現地で 補習教室・他
「これは知っている、できる」
「これは知らない、できない」
ケニアの児童・生徒の口癖であります。

知識を詰め込むことが最優先の教育…。
応用力を育てることのない薄っぺらな教育…。

とはいえ、日本の学校も似たようなところはありますから、
一概に批判はできませんが。

「これは知らない、でも、何とか調べてみる」
「これは知らない、でも、考えて解決してみる」
そうやって果敢にチャレンジできる児童を育てていきたいものです。

キラキラ土曜補習教室では、
先週にも書いた、
脳を使い、心を使う、
そういう取り組みを意識して増やそうとしています。


さて、算数の話をします。
私たちは十進法に慣れきっています。
しかし、世の中には十進法ではない事象がたくさんあります。
秒や分は60進法、
時は24進法、
曜日は7進法、
月は12進法、などなど。

お父さんが生まれたのは1972年11月。
こどもが生まれたのは2009年6月。
さて、こどもが生まれた時、
お父さんは何歳(何歳何か月)だったでしょうか?

この問題を、高校2年生(日本の高校1年生に相当)のジョゴーくん、
および、キラキラ5年生で成績1位2位を争うエスターさんに、
やらせてみました。

2人とも、まず、2009-1972=37を計算していましたが、
次に、2人とも、11-6=5と計算してしまっていました。
単純に、大きい方から小さい方を引いてしまったわけです。

正しくは、2009年6月から1972年11月を引く筆算を書き、
6から11は引けないので、2009から1を借りて来て、
1年は12か月だから(12+6)-11=7として、
2009が2008に変わるので2008-1972=36として、
答え、36歳7か月、とするわけです。

しかし、この手の計算は、正直難しいです。
ですので、他の方法で確かめてみる必要があります。

他の方法?
数学的にきれいではなく、
たとえ泥臭くとも、
紙に書いたり指を折ったりして数えてみるのがいちばんです。

1972年11月から2008年11月までがちょうど36年。
2008年11月から2009年6月までが、1,2,3…と指を折って数えていくと7か月。
確かに、先ほどの借りて来る引き算の方法で合っていますね。

他にも方法はあります。
1972年11月を、西暦0年0月から何か月経ったかで現わすと、
1972×12+11=23675(か月)
2009年6月を、西暦0年0月から何か月経ったかで現わすと、
2009×12+6=24114(か月)
引き算で差を求めると、439、
これを12で割ると、36あまり7、
よって、答え、36歳7か月、となります。

少なくとも、日本の小学校では、
この類の応用問題をクラスのみんなで意見を言い合って考えてみる、
という授業や作業はされているのではないでしょうか?

でも、そんな日本でも、
低学年のうちは単純な計算問題が得意で、
「自分は算数が得意だ」と思いこんでた子たちが、
高学年になって応用問題が解けなくなって、
「算数嫌い」になっていく傾向は大いにあると思います。

ケニアではこの「算数嫌い」化の傾向がさらに顕著です。
「これは知らない、できない」となってしまうからです。

これが、算数ではなく、
家庭での会話だとしたら、
「ねえ、私が生まれた時、お父さんは何歳だったの?」
「36歳だったかな」
「え?37歳じゃなくて?」
ここで、親としては、
「んん、もう少しで37歳、くらいの時だったかな」
くらいには答えてやりたいものですよね。


さて、今回のキラキラ補習教室に来たのは20人。
幸い、キラキラではお誕生会を繰り返すことで各児が生年月日を自覚しています。
そこで、私が手伝わずに自分たちだけで年齢・月齢順に並ばせてみました。
といっても、高校2年生のジョゴーくんと、5年生のエスターさんによる先導になりますが。

2008年12月生まれが2人、
2009年12月生まれが2人、いました。
それぞれ、「あなたは12月の何日生まれ?」と確認しつつ、
最終的にしっかりと年齢・月齢・日齢順に整列できました。

ご覧の通り、年齢順とはいえ、
背の順ともまた違います。
ケニアでは、年齢順がそのまま学年順にもならないのです。

b0124020_18153022.jpg



















次に、アルファベットの問題。
アルファベットは26進法です。
パソコンのパスワードなど、
10進法の数字よりも、
26進法のアルファベットの方が、
パターンが増えるので、
解読される確率も減ることになります。
もしこれがひらがなだったら、
さしずめ46進法、
すなわち、パターンがかなり多くなるのでしょう。

この日に来ていた20人の名前を、
アルファベット順に並ばせてみました。

キラキラでは、ケニアのほとんどの学校でやっているように、
名簿は学籍登録順(入学手続きをした順)に並んでおり、
アルファベット順でもなく、生年月日順でもありません。
こどもたちですから、
もちろんパソコンのエクセルで並べ替えなどをしたことなどありません。
辞書にも慣れていません。
つまり、普段慣れていないことをさせてみたわけです。

エスターさんが、「Aの人は誰?」「Bの人は?」と呼びかけながら、
何とかアルファベット順の整列も完成できました。

b0124020_17294683.jpg



















先頭は3年生のアビガエルさん。
Aで始まり、Bが続くので、
私「あいはら」が日本でいつも名簿順1番だったのと同様に、最強です。
つまり、キラキラを辞書に例えると、
歴代のアビガエルさんたちが最初の方に出て来るわけです。

でも、今調べてみたら、
歴代のキラキラっ子たちの中に、
アビガエルを上回る子が2人いました。
アブディッラヒームくんと、アブディルザークくんです。
A、B、Dと続きますからね。


ケニアの教育現場で欠けている部分を果敢に補い、
ケニアの教育改革を先取りし、
キラキラ土曜補習教室で「考える」世代を創造していきたいです。


相原 記


[PR]
by kjkirakira | 2018-02-03 17:21 | 現地で 補習教室・他

土曜に脳と心を刺激する

キラキラ土曜補習教室ですが、
毎回参加者が増えつつあります。

これまでは、給食を用意する都合と、
少人数精鋭でやりたいという思いから、
いろいろとやり繰りして人数を制限してきました。

しかし、当面は土曜の給食をお休みし、
久しぶりゆえに誰が本当に補習の訓練にふさわしいか見極めていくために、
人数制限を緩くしながら受け入れていく方針を取ることにしました。

というわけで、今回の土曜補習教室の参加は計19名。

こどもたちに対し、新たな3つのねらいを明らかにしました。
①脳(暗記)をフルに活用する
②脳(思考)をフルに活用する
③心をフルに活用する

①は、小学校在学児の年齢は、
脳が丸暗記に最も適した時期であることから、
一生もんの知識を今のうちに身につけておこう!というねらいです。
覚える時点では脳を使いますが、
覚えてしまえば身体で覚えている状態、もはや知識ではなく血や肉にしてしまうのが理想です。
同時に、忘れてしまってもそれを自ら引き出せるように脳の下地をつくっておくことも重要です。

②は、一生懸命脳を刺激して試行錯誤しようということです。
仮に、1から20までの数字は舌が覚えていて脳を使わないでもすらすら唱えることができますが、
逆に20から1まで下ってくるとなると、脳を使いながら一生懸命唱えなければなりません。
算数の応用問題などに論理的に取り組むくせを低学年のうちからつけておくべきでもあります。
簡単な作文(日記など)を書くにも脳を使います。
絵を描くのも脳を使います。
創作活動も、想像以上に数学的で、脳を刺激します。
音楽も、いろいろな合唱(輪唱したり、男子はドレミで女子は歌詞で歌う、など)をすることで、脳を刺激します。
何でも自分の言葉で「説明」させることによって脳がかなり動きます。

③は、心の部分、情緒とか、愛とか、礼儀とか、そういう問題です。
何か言われたら必ず返事(はい、ありがとう、ごめんなさい、他)を言い返すことは大事です。
ただ「ありがとう」を条件反射的に言うのではなく、心をこめなければ意味がありません。
ポケットに手を入れたまま「ありがとう」と言っても心はこもりません。
先生に呼びかけられた時、先生が立っていたら、自分も立って応じるべきです。
2枚だけプリントがあり、それを必要としている児童が5人いる場合、自分たちで都合して席順を変えたりして対応すべきです。
19人が4グループに分かれるとき、5・5・5・4人になるように、それぞれにリーダー的上級生がいるように、自分たちで都合つけて対処すべきです。
課題がなかなかできない子がいたら、放っておいたり、馬鹿にしたりせず、助けてあげるべきです。
他の子が苦労した末に課題を達成したら、自分のことのように喜んであげるべきです。

残念ながら、ケニアの教育現場で、これら3つを前面に押し出して徹底的に頑張っている様子は見たことがありません。
どの先生も、学科の課程をクリアしていくのに夢中で、余計なことを言わないししないのです。
ですので、キラキラ土曜補習教室に来るこどもたちが、学科の内容ではなく、私からこういった抽象的な指導を受けるのは、かなり新鮮で刺激的で面白いのかもしれません。

ここ10年間のケニアの教育の普及や発展はやり方を間違えた、
ゆえに、今現在のケニア社会が混乱している、ということは、
ケニア政府自身、および、私たちの共通の見解であります。

教育は、
単に高得点を取って競争しあうものでもなく、
単に出世や金儲けの道具なのではなく、
生涯を通して楽しむもの、
実生活に応用していくもの、
愛をもって助け合うものであるべきなのです。

そう言う意味で、
①暗記して血や肉となった知識
②試行錯誤を繰り返して脳を動かす習慣
③心の成熟
を、これからも土曜補習教室を中心に取り組んでいきたいです。


ミスター・キラキラことジョゴーくんは、
土曜日に、多くの上級生たちと、そして、多くの下級生たちと、
サッカーなどの遊びを繰り返してきました。

b0124020_19183285.jpg



















これまでは、教わった歌しか演奏できない子ばかりでしたが、
ノゾミさんは日本の小学校での音楽の授業で脳が刺激され、
自ら音を探して次々に違う歌を演奏できるようになりつつあります。

b0124020_19183235.jpg



















キラキラ学園幼稚園および1年生合同のお誕生会で使用する
折り紙のネックレスづくりをしました。
年間で150超のネックレスが必要ですが、
この日は48個を作成しました。
残りは後日、1・2年生の創作の時間に作らせます。
その際に、この土曜補習教室のメンバーたちが、
周りのこどもたちに指導できるようになるのです。

b0124020_19183256.jpg



















今週もお疲れさま!
さあ、これから家に帰って、
制服を洗濯したり、靴を洗ったり、遊んだり、
良い週末を過ごし、
月曜にまた元気に会いましょう!

b0124020_19183323.jpg



















相原 記


[PR]
by kjkirakira | 2018-01-27 20:09 | 現地で 補習教室・他

キラキラの新鋭たち

2018に入り、2度目の土曜補習教室。

今回は、参加が14人。
うち、初参加が5人!

b0124020_22554221.jpg



















私が主宰する土曜補習教室の噂をかぎつけて、
2年生のレイヤンくん(前列左から5人目)は、
ほぼ1週間毎日のように、
「僕も参加していい?」
「何時までに来たら良い?」
「何を持って来れば良い?」
などと、私を質問攻めにしていました。
そんなに好いてくれるからにゃ、
こっちも喜んで受け入れよう、
そんな気にさせてくれました。

2年生の成績優秀者ブランドンくん(前列左から3人目)とリンコンくん(前列左から6人目)は、
たった一度、私とレイヤンくんの会話を聞いて、
ぜひ僕たちも!と、課題の予習までしてやって来ました。
幼少なりに、自分で考え自分で決めて自分で行動する、
その自立心をさらに育ててやれたらいいなと思います。

2年生のモーガンくん(前列右端)は、
上の姉(長女)ルスさん、下の姉(次女)ニーナさんが、
土曜補習教室で有意義な成果を上げているのを見て、
自分で決めたのか、お母さんに背中を押されたのか、
今回初参加しました。
上の兄姉の成功の秘訣を、
だまされたつもりで試してみることも、
上手に生きていく手段ではないでしょうか。

1年生のサムエルくん(前列左から2人目)は、
やはりたった一度だけ、私とレイヤンくんとの会話を聞いて、
自ら心を決めてやって来ました。
蓋を開ければ、何と、2年生たちをしのぐ勢いで、
知識も努力も自立心も旺盛です。
この日、彼のパフォーマンスを受けて、
上級生たちと一緒に、何度も何度も拍手をしてほめたたえました。
彼は公立AIC小学校の1年生を終えてからのキラキラ1年生入学で、
年齢も上で、3年生たちと同じ年齢。
大人びた考え方をするのもうなづけました。
ぜひ土曜補習教室で大いに励まし、
補習でも学園でも、1年生の間に好調を維持できたら、
2年生を飛び越えて3年生に飛び級させてあげたいなと思いました。


下は1年生、上は5年生までが、一つの教室に集います。

b0124020_22554132.jpg



















鍵盤ハーモニカの練習です。

b0124020_22554141.jpg



















約150m(行きは下り、帰りは上り)を走らせます。

b0124020_23001817.jpg



















暑いので、水を飲まないといけません。

b0124020_22554195.jpg



















そんなこんなで、キラキラ学園2018年の2週目が終了。
新年度始業の繁忙期は、まだあと数週間は続きそうです。


相原 記


[PR]
by kjkirakira | 2018-01-20 22:37 | 現地で 補習教室・他

補習教室の再開

キラキラの新年度が始業して初めての土曜日、
キラキラ土曜補習教室を再開しました。

何と、前回の開催は2016年11月。
2017年中は、建設が忙しかったり、
私の永住権取得前の時期に労働許可が切れていたりしたので、
結局補習教室を一度も開催できなかったのです。

補習教室は私自身が唯一教壇に立って、
こどもたちを直接指導する良い機会なのです。

かつてキラキラ保育園を卒園した子と、
現在キラキラ学園初等部に在籍している子が対象です。

学費は無料なのですが、
結構しつけを厳しくしていることや、
ケニアの一般的な学校や補習教室ではないことなどがあり、
土曜日くらい自由にしていたい子や、
ケニア的なお勉強(たくさん書いたり試験に備えたり)を頑張りたい子は
キラキラ土曜補習教室には来たがりません。
それで、入れ替わりを繰り返しながら、
だいたい常時10人くらいの固定メンバーになっていました。

この補習教室の目的は、
・キラキラの教員たちの働きが反映されるこどもたちをチェックすることで、教員の評価・指導に役立てる
・自らオリジナル(ケニア的ではない)な手法で試験的に教育・指導することで、今後のキラキラでの新手法導入時の参考とする
・将来キラキラで働き、キラキラの後継者となれる人材を育てる
といったことがあります。
これらがしっかりとできれば、
自ずとこどもたち自身にとってもかなり成果の上がる補習になるはずです。


さて、ひっさしぶりのこの日、
集まったのは10人。
参加は上々です。

後列左より、
マーティンくん(4年生)、エマトンくん(4年生)、エスターさん(5年生)、サイヤントさん(5年生)、ジョゴーくん(高校2年生=日本の高校1年生に相当)、
前列左より、
ヒカリさん(1年生)、ピーターくん(2年生)、レベッカさん(3年生)、ノゾミさん(3年生)、キモガくん(3年生)、

b0124020_00002479.jpg



















日本の岩槻の皆さん、ご覧下さい!
この2人はまだまだ上里小学校と東岩槻幼稚園のままです!

b0124020_00002436.jpg



















久しぶりなので、ごあいさつ代わりに、
一人一人チョークで黒板に自分のフルネームを書くことから始めました。
そして、間違った子には繰り返し練習させて、
みんなには大文字と小文字の使い方を改めて教え直して。

b0124020_00002414.jpg



















平日に学校に通ったり宿題をしたりして忙しくしているこどもたちは、
土曜日には制服を洗濯したり、家事を手伝ったりするのが一般的です。
ノゾミさんとヒカリさんも、少しずつ自分でできる仕事を増やしています。
これは自分たちで靴を洗っている様子です。
後ろに停まっている黄色いのはキラキラのスクールバス。

b0124020_00002433.jpg



















さりげなく、日本の「ぞうぐみ」を身に着けながら。

b0124020_00002474.jpg



















相原 記


[PR]
by kjkirakira | 2018-01-13 22:59 | 現地で 補習教室・他

ジョゴーくんの病気

キラキラ土曜補習教室に9年間通い続け、
その地道な努力と謙虚さで、
ミスター・キラキラの称号を勝ち取った、
デビッド・ジョゴーくん。

昨年末に小学校の卒業試験(国家試験)を受け、
成績は芳しくなかったものの、
補習教室で私と二人三脚で頑張って来た算数が5教科の中でいちばん良くできて、
他の児童と比べても算数は上々で、
それを私に語ったジョゴーはにこっと笑っていました。

そのジョゴーくんは、
1月1日、通っているキリスト教会で洗礼を授かりました。
つまり、正式にクリスチャンとなり、
主イエス・キリストを信仰して生きていく決意をしたということです。
これは、クリスチャンにとっては第二の誕生としてとても価値のある記念日なのです。

その洗礼式を終えて、
ジョゴーくんはひどい腹痛に襲われました。
帰宅しても腹痛はおさまらず、
のたうちまわり、いてもたってもいられないくらいになってしまいました。

近くの医院を受診して、
痛み止めの薬を飲んでも痛みは増す一方。

公立病院を受診したところ、
たまたま腕の良いベテラン医師の診察を受け、
「これはやばい。即ナイロビの大病院へ直行してください!」
となったのです。

ナイロビ北部のキジャベ病院というところを受診し、
いくつか検査をしつつ、
「明日手術」と言われたものの、
少し経って「今から手術!」となり、
お父さんは大急ぎで承諾書に署名し、
麻酔薬を投与され、ジョゴーくんはうとうとし、
手術室へ入って行ったのでした。

診断は、先天性の小腸の奇形に伴う、
腸軸捻転によるイレウス。
すなわち、生まれつき小腸のくねくねがうまくおさまっておらず、
こんがらがって締め付けられ、
血行も悪くなり、腸がうまく動かなくなり、
腸を流れて行く食べ物の流れもスムーズにいかなくなり、
このままでは急激に小腸が壊死し、
全身状態も悪化の一途をたどる、
という状態になってしまっていたのです。

手術により、
血行障害も腸内容物の通過障害も改善されたようです。
麻酔から覚めるのに時間がかかり、
呼びかけられても反応しないジョゴーくんの姿に、
お母さんはいても立ってもいられなくなったそうです。

その後徐々に全身状態は改善し、
排ガスも排便も排尿もあるようになりました。
意識も少しずつ平常に戻り、
少しずつ歩く練習も始めていました。

ここで生じた問題は、
入院治療費の全額または半額ほどをおさめないと、
退院させてもらえないという状況になってしまったのです。

病人を人質に取って収入を確保するのは、
ケニアの病院なら公立・私立を問わずありがちなことで、
病人家族もそういうもんだと納得しつつ、
資金繰りに四苦八苦するのです。

入院治療費は10万円ほど。
1か月の収入がお父さん(大工)とお母さん(洋服販売)と合わせて恐らく2万円くらいですから、
10万円はさすがに大金です。
息子や娘の学費としてこつこつ貯めてきた貯金をはたくことになったそうです。
それでも足らない!

お父さんがジョゴーくんの付き添いとして病院で寝泊まりする傍ら、
困りに困ったお母さんは、ナマンガに戻って来て、
ジョゴーくんの親友ともいうべき私のところを訪ねて来たのでした。

それを初めて聞いた私はびっくり!
そして、よくぞ私に言ってくれた!と内心喜びました。
ミスター・キラキラの一大事に行動を起こさなくてどうする!
お母さんと別れた後、即決しました。

キラキラとして、
特別な事情のあるこどもたちを支援するために募っていた特別支援会計に、
まだ40万円以上の繰越金があったのです。
そこから3万円ほどを、ジョゴーくんのために拠出することにしました。

翌日、お母さんを呼び出して、
署名をいただいたうえで、
3万円を手渡すと、
お母さんは何て言っていいのかわからない様子。
期待はしていたものの、
期待通り、期待以上の支援に、
感謝を表す言葉も見つからない様子。

翌日、お母さんは、
ジョゴーくんが入院している病院に旅立っていきました。

折から新年度始業に関する業務で、
私もジャシンタ先生も大忙し。

時間に余裕があって、
私かジャシンタもその病院までお見舞いに行ければ良かったのですが。

お母さんは病院に着き、
すぐに支払いをして、
まだ完済していないものの、
ソーシャルワーカーを介して退院を認めてもらい、
翌日にはお父さん、お母さんに守られながら、
ジョゴーくんはマタトゥ(小さいバス)を乗り継ぎ、
ナマンガの自宅まで帰って来ることができました。
バスを乗り継いでの4時間以上の移動で、
さすがに疲労困憊したとのこと。

数日後、時間をつくり、
私もジョゴーくんを自宅に訪ねました。
お父さんとともに自宅でくつろいでいました。

しっかり話をすることもでき、
ジョゴーくん独特のはにかみ笑いも出て、
庭をみんなでぐるっと歩いて回り、
私も安心、大喜びでした。

ジョゴーくんの庭には多くの果樹が栽培されており、
お土産にレモンやパパイヤやサトウキビを持たされ、
帰宅の途についた私をみんなで200mほど送って来てくれて、
急な下り坂に差し掛かったところで、
「帰りにこの上り坂を歩いて登る体力はまだないな」ということで、
お別れしました。

すると、訪問時に不在だったお母さんが、
今度はキラキラ小学校アンボセリロード校舎にやって来ました。
日陰に椅子を並べ、少し話をしました。

病院の診断書や、領収書などを見せてくれて、
いかに大変だったかをお母さんの目線から語ってくれました。

あの日、感謝の言葉が見つからずに、
息子が心配で心配で焦っていたお母さん。
この日は表情に余裕があり、
何度も何度も私に感謝を述べてくれました。

私も、他ならぬミスター・キラキラのジョゴーくんのことを、
こういう形で救うことができ、
支援する機会を与えてくれた神様への感謝で心があふれそうでした。

お土産にいただいたサトウキビは、
ノゾミとヒカリがあっという間に完食。

私は、健康のために、
いただいたレモンを少しずつお茶に混ぜるのが楽しみです。


家の中で、
ジョゴーくんとお父さん

b0124020_00251575.jpg


















庭で果樹に囲まれて

b0124020_00251572.jpg


















相原 記


[PR]
by kjkirakira | 2017-01-13 23:12 | 現地で 補習教室・他
既に保育園も小学校も年度終業し、
靴の寄贈も終え、
先生方との仕事も全て終え、
普段通りの土曜補習教室の年度終業日を迎えました。

いつも通りの学習などをした後で、
1年生メリサさんと3年生ラッキーさんのママが寄贈してくれたお誕生日ケーキを食べるお楽しみ。

保育園と小学校の終業日に開催した11月・12月生まれさんたちのお誕生会の際に、
12月生まれのメリサさんのママがその日の朝に焼いたばかりのケーキを持って来てくれたのでした。
その日はケーキ入刀と、ちょっとしたケーキの食べさせっこの儀式のみ行い、
この土曜日のために温存しておいたのでした。

このメリサさんは、
2013年の1月に、キラキラ保育園に入園した際に、
5分遅れで締め切りとなってしまったものの、
夕方まで粘り、
ママは夕方涙ながらに訴えてきて、
結局そのプッシュに押され、
家庭の事情も考慮したうえで、
入園を許可してあげたのです。

ある意味での裏口入学。
その後のキラキラでは、
例外的・裏口的な入園・入学のケースはいっさいありません。

その後、お姉ちゃんのラッキーさんは、
キラキラ小学校の一期生となり、今年は3年生=最上級生。
妹のメリサさんは今年1年生。

お姉ちゃんのラッキーさんはうちのノゾミ(1年生)の親友。
妹のメリサさんはうちのヒカリ(年中さん)の親友。

ラッキーさんは、キラキラ土曜補習教室でも、
新世代のトップランナーになってくれそうです。


それから、みんなで、
ミスター・キラキラこと、
小学校8年生のジョゴーくんへのカードを書きました。

土曜補習教室が始まった2008年末、
キラキラ保育園卒のジョゴーくんは地元の公立ナマンガ小学校の1年生で、
早速補習教室の常連になり、
12月に私が寄贈用の学習机をつくっていた際も毎日遊びやお手伝いにやって来ていました。

その後、2年生、3年生、4年生、5年生、6年生、6年生(自主的留年)、7年生、8年生と、
キラキラ土曜補習教室に抜群の出席率でやって来て、
謙虚に、黙々と頑張っていました。
そういうわけで、ミスター・キラキラの称号が最もふさわしい男子になったのです。

そのジョゴーくんが、
来週には小学校8年生=卒業生として、
国家試験でもある卒業試験にのぞむのです。
試験を終えれば、初等教育終了という国家資格を得ることになり、
その結果いかんでは、より上の高校(セコンダリー校)への入学が許可されるのです。

ここケニアでは、
卒業試験にのぞむ親戚や友人に対し、
サクセスカードという激励のカードを贈るのがならわしです。

というわけで、
キラキラ土曜補習教室から、ジョゴーくんへ、
このサクセスカードを書いたわけです。

補習教室の閉校後、
みんなでぞろぞろとジョゴーくんの家に歩いて行きました。
しかし、残念ながら、ジョゴーくんも、家の人も、みんなお留守。
カードを家の敷地の中に投げ入れておきました。

近くに住んでいるジョゴーくんの友人などにカードを託しておいても良かったのですが、
ここケニアでは嫉妬のために手紙が本人に届かないで捨てられるなどと言うこともあり得るので、
家の敷地の中や、家の中に投げ入れるのがいちばんなのです。

ジョゴーくんが小学校1年生だった頃から卒業まで、
ずっとともに歩んで来た土曜補習教室。
こうして長く続けて来れたことは奇跡、神様の恵みにほかなりません。

この日に補習教室に出席していた11人に、
「ジョゴーも卒業するから、うちの土曜補習教室も終わりにしようか?」と訊くと、
「いいえ、続けよう!」と全会一致、言語道断の返答!

来週からは、平日午前中だけで昼食なしの補習を行い、
キラキラ小学校の建設を始められる段になるまで続けてみるつもりです。


遠い日本では、プロ野球の日本シリーズが繰り広げられ、
この日、我が勇気の源である広島カープが4敗目を喫し、
プロ野球の全日程が終了しました。

今年の5月末、
広島カープが巨人に広島で3連勝したのを広島で直に目撃したことに始まり、
今年ずっと、私とノゾミとヒカリを通してキラキラを盛り上げてくれたカープ。
夢を、ありがとう!

今年の私たちの来日のMVPとなった広島のKご夫妻にも、
改めて感謝の気持ちでいっぱいです。

広島カープの赤も休養に入り、
キラキラの赤もしばし休養に入ります。

とはいえ、私とジャシンタ先生は、
いろいろな懸念を抱えながら建設への準備を進めてまいります。


相原 記


[PR]
by kjkirakira | 2016-10-29 22:55 | 現地で 補習教室・他