アフリカでのこども支援 「キラキラ・プロジェクト」 + それを日本で後援  「キラキラを支える会」


by kjkirakira
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私立学校経営者と車

学校は公立・私立に大別されます。

私立は営利・非営利に大別されますが、
営利を目指していても非営利(赤字)になってしまう学校も多々あり、
閉校に追い込まれる学校も後を絶ちません。

私たちキラキラ学園は非営利の私立です。
非営利といっても、
建設などのハード面以外は、
何とか採算を合わせて収支プラスマイナスゼロに持って行くつもりで、
年々学費増などを続けています。

キラキラを非営利で運営できるのも、
ご支援くださる皆さまのおかげであります。
改めて、心から感謝申し上げます。


さて、ケニアの私立学校の協議会があります。

昨今加速しているケニア政府主導の教育改革により、
公立学校の充実化と、私立学校の淘汰が進められているのです。
そこで、政府からの干渉や圧力を最小限に留めようとして、
私立学校の協議会は力を尽くしているのです。

私立学校の協議会の会合は頻繁に行われます。
時に全国レベル、時に県レベル、時に町レベルの会合です。
とくに、この教育改革の嵐が吹き荒れているこの時期は、
会合が頻繁に持たれています。
政府の改革の内容とねらいを知り、
それに対して自分たちの学校改革の計画を練るために、
出席率が高くなります。

先日も、県レベルの会合があり、
キラキラ学園長(代表)のジャシンタ先生が行ってきました。

いろいろと重要な情報を得て、
教育改革の実態もより正確に理解でき、
とても有意義だったようです。


しかし、今回のブログでは、
この私立学校の協議会の金持ちぶり?に少々小言を言わせてください。

いやいやいや、私立学校の経営者たちは金持ちなんです。
いや、正確には、金持ちの真似が大好きなんです。

協議会の会合にはほとんど全員がマイカーで乗り付けます。
会場も、やや交通の便が悪いところにあり、マイカーでないとたどり着きにくいところが多いのです。
しかも、高級ホテルのラウンジやホールで、朝食付き、昼食付きといったパターンが多く、
会合で重要な話を聴くためだけに、高い会費を払わされるのです。

私立学校の経営者のほとんどが、
こどもが多く、経済成長が進む教育発展途上のケニアで、
学校経営に商機を見出してがつがつ稼ごうとしている人たちであり、
残念ながら愛情や熱意やワーキングスピリットは二の次です。

しかし、私立学校の全てが儲かるわけではありません。
儲かっているのはほんの一部だけであり、
ほとんどはぎりぎりの状態、
そして、赤字の学校が多いのではないでしょうか。

「何でみんなマイカー持てるの?」
という疑問を抱かずにはいられないのです。


私立学校の経営者の多くがマイカーを所有・維持できる理由として、


①他の商売(サイドビジネスなど)で儲けているから

学校は趣味であり、
あくまで本業が他にあり、
その本業で大々的に商売をして十分に儲けているというパターンです。


②もともと大地主や金持ち家庭出身だから

つまり、私立学校経営で財を得たのではなく、
もともとあった財で学校を開いたパターンです。


③私財を優先的に車につぎ込んでいるから

ケニアでは、車の台数が指数関数的に増えてきています。
不便なところが多いから車があると便利であるという理由以外に、
マイカー保有が経済成長の印、ステータスであり、
背伸びしてもマイカーを保有しようという人が多いのです。
トイレすらないワンルームの部屋に住みつつマイカーを保有するという人もいるくらいです。
そのワンルームが自分の所有ならまだしも、貸家に住み続けながらマイカーを保有する人も多いです。


というわけで、
この手の私立学校の協議会に、
公共交通機関を乗り継いでやって来る経営者は、
不便と苦難を経てようやく会場にたどり着いた挙句に、
肩身が狭い思いをするわけです。

今回、我がジャシンタ先生は、
ナマンガの他の学校の経営者でマイカーを持っていない数人と一緒に車に乗り合わせて、
ナマンガから130㎞離れたところの高級ホテルでの会合に行ってきました。


日本だったら、都市部にいる限り、
電車、バス、タクシー、徒歩で、
どこにでもたどり着けますよね?
電車やバスの乗車もそこそこ快適ですし、
タクシーの運転手が強盗や強姦魔ということもまずないし、
徒歩で移動中に犯罪に巻き込まれるということもまずないですよね?

日本だったら、都市部にいる限り、
新車でも中古車でも性能はそこそこ良く、
道路もがたがたしていないので故障もなく、燃費も良く、
故障しても修理は簡単で、
ガソリンスタンドはどこにでもあり、
部品を盗まれることもほとんどないでしょう。

近い将来、ケニアで、
否応なしにマイカーを保有せざるを得ない状況になるかと思うと、
そろばんをはじきながら眉間にしわを寄せて深いため息をもらさずにはいられません。

ケニアでは、他のアフリカ諸国同様に、
2000年以降は高い経済成長率を維持して来ています。

しかし、国民の多くは、
経済成長の恩恵を謳歌するというよりも、
金持ちの生活を無理強いさせられてますます困窮しつつあるのです。


キラキラ学園では、
そんな寛容性のない窮屈な時代を生き抜く力と術をこどもたちに育むと同時に、
貧富を問わず、マイカーの有無を問わず、万人に寛容に接することができる愛情を育んでいきたいです。


相原 記


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by kjkirakira | 2018-02-08 17:21 | 現地で 全般・他

説明する、意図を伝える

月末の職員会議。

キラキラの教職員全員がアンボセリロード・キャンパスに集結し、
各自、2018初の月給を手にしたうえで、
校長(教務主任)アレックス先生の司会で会合が始まりました。

各自が持ち時間3分の間に自己紹介と最近気になることや今年の抱負などを語る、
というつもりだったのですが、
蓋を開ければ、名前を言ってそれでおしまい!という人が数名おり、
正直「いったい何が起こったんだ」と驚いてしまいました。

私は、アレックス先生はもうキラキラ勤続3年目になるし、
わざわざ詳細を説明しなくてもわかってくれるだろうという慢心があったのかもしれません。
この日の職員会議の議題を気楽に「自己紹介」と書いて渡してしまったものですから、
純粋無垢な彼はそれを真に受けて、教職員全員にそう伝えたのでしょう。

育って来た背景の違う異国の人とのコミュニケーションは、
これでもかというほどに詳細を正確に伝える必要があります。
ふんだんに例え話を引用しながら、
あるいは、見本などを実際に見せながら、
相手の理解を深めていく必要があります。


私からの3分間は、
まあ、私ということで10分くらいいただいて、
3点気付いたことをお話させていただきました。


①規律を守るこどもたちを育てるには?

幼稚園での朝礼・夕礼をもう一度見直してしっかりとやっていきましょう。


②イベントに対する教職員の姿勢

単にイベントをこなして「ああよかったね」で終わりではなく、
イベントも教育の一環だということを自覚すべし。
イベントに際し、教員自身・児童たちを対象に、計画・実行・評価がなくてはならない。


③説明力

ケニアの人たちは説明力が弱い。
例:アンボセリロード・キャンパスから幼稚園までの道のりを、
絵を描かず、「こそあど」言葉を使わずに、正確に説明できるか?
こどもたちは教職員の説明を聞いてものを知り、
その説明の仕方をまねしながら大人になっていく。
上手な説明のこつは作文のこつにも似ている。
接続詞を効果的に使う、句読点的な箇所で間を置く、
段落ごとにテーマを決め、段落の切り替わりを明らかにする、など。


全員が少しずつ話し終わって、
良いコメントだなと思ったのが、
「児童たちそれぞれの才能を伸ばしてやるべき」
「教員仲間どうしで、お互いに教え合い、修正し合うべき」
「幼稚園では新入園児はお行儀が良いが、昨年・一昨年入園の子たちの方が問題だ」
など。
コメントした本人、関連する教職員、
それぞれに、評価と対策が必要です。


ジャシンタ先生によるコメントは、
いろいろ多岐にわたりました。

とくに、際立ったのは、
気持ちの面で仕事に集中していない2人の教職員に対し、
名指しはせず、暗に、戦略的に、優しい言葉ながらも、痛烈な非難を浴びせつつ、
一般論的な仕事論を話したときです。

何故仕事に身が入らないか?
この2人には明らかな理由(本人たちの私的な問題)があるのですが、
単なる他人の話ではなく、
私自身も、誰もが、いつそうなるとも限りません。

人間は弱い。
しかし、いつまでもそのことを盾に言い訳をしていたら社会が成り立ちません。
「社会人」「被雇用者」「学校の教職員」である以上、
自制と原点回帰が必要です。

恐らく若気のいたりであったのでしょう。
その2人が確かに自分に対する激励的な非難だと受け止めて、
猛省し、
立ち直りのきっかけがうまくつかめるよう願います。


相原 記


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by kjkirakira | 2018-01-31 23:09 | 現地で 全般・他
Googleの航空写真がアップされ、
2017年中に建てたキラキラの建造物が全て確認できるようになりましたので、
改めて、キラキラを地理的に紹介させていただきます。


アフリカ大陸の、ケニアのナイロビから幹線道路を南下して、
タンザニアとの国境線に交わるところを拡大すると下図のようになります。
左側を上下に走る直線が国境線です。
左右に走る線がケニアのナイロビとタンザニアのアルーシャをつなぐ幹線道路、
これは、エジプトのカイロから南アフリカのケープタウンをつなぐアフリカンハイウェイでもあります。

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下図で、
Nがオルコングキャンパス(幼稚部)、
Aがアンボセリロードキャンパス(1・2年生部門)、
Bがビリカキャンパス(3・4・5年生部門)です。
画像をクリックして拡大していただけるとよくわかります。
ご覧の通り、NとAはナマンガの街の中ですが、
Bは街から6㎞離れています。

b0124020_00335786.jpg












オルコングキャンパス(幼稚部)を拡大します。
下側を左右に走る大きな道路のようなところが国境です。

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黄色い枠で囲まれた部分が幼稚部です。
敷地は30メートル四方。
ここで、年少、年中、年長の100人超のこどもたちが毎日学んだり遊んだりしています。

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アンボセリロードキャンパス(1・2年生計約90名)を拡大します。
左の上下に走る道路はアンボセリロードで、
右上から来るバイパス道路と交差している地点なので、
初めて訪ねて来られる人もすぐにわかります。

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黄色い枠の中がアンボセリロードキャンパスの敷地です。
20m×130mくらいの長方形です。
道路に近い側から、屋外トイレ、調理室、校舎(職員室と二教室)があり、
右端の黄色いマークのところに井戸が掘られています。
この井戸を使用開始するのが今年の建設の第一目標でもあります。

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ビリカキャンパス(3・4・5年生計約120名)を拡大します。
ナマンガの街から6㎞ほどナイロビ方面に戻ったところにあります。
右側を上下に走るのが幹線道路です。

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土地の区画的には、ご覧の通り二区画になります。
左側(山すそ)が3.2ヘクタール、右側(道路側)が3.6ヘクタールです。

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左側(山側)の方を拡大します。
左上のシルバーのやや大きい構造物が2015年10月建立の3年生の教室および職員室、
左下の赤い大きな構造物が2017年1月建立の三教室(4・5年生および建材倉庫)、
右下の青い大きな構造物が2017年8月建立の中国製仮設校舎(四教室とホール)、
右端のごちゃごちゃした敷地はご近所さんです。

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いろいろ頑張って建てている様子、
あちこちのキャンパスを移動しながら巡回する苦労を、
これらの画像から感じ取っていただけたら幸いです。

しかしまあ、何と言うか、
空から見ると人間の活動なんてちっぽけなものですよね。
一生懸命汗水流して何日もかけて何百万もかけて建てた構造物が、
おもちゃのおの字にもならないほどなのですから。


相原 記


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by kjkirakira | 2018-01-14 01:00 | 現地で 全般・他
ケニアに残っている現地キラキラ代表のジャシンタより、
嬉しい知らせが飛び込んできました。

キラキラ学園(キラキラ・アカデミー)の、
私立の学校法人としての認可が下りた、と。

正確には、認可を得るためにいちばんの難関であった
県の教育委員会での認可の承認が得られたということです。

あとは、正式な手続きいくつかこなして、
数か月後には正式に認可という形になるでしょう。

2018年1月からは、
キラキラ学園(幼稚部・初等部)として、
年少・年中・年長、1~5年生の
児童・園児数合計300人超で再出発です。


相原 記


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by kjkirakira | 2017-12-19 09:27 | 現地で 全般・他
去る8月8日に行われたケニアの5年おきの総選挙。
そのうちの大統領選挙の結果を巡って、
次点だった野党代表が選挙の不正の証拠を携えて最高裁判所に訴え出ました。
結局は当初の結果発表通りに現職の与党代表が大統領として2期目に入るだろうとたかをくくっていたところ、
どんでん返しが発生したのです。
最高裁判所の裁定は、大統領選挙をやり直す、ということ。
再選挙の日程は10月17日に決定。
選挙のやり直しは人類史上でも滅多にあることではなく、
世界中がこの裁定に注目しています。

国民の間ではいろいろな意見が飛び交っていますが、
私、および、一部(大部分?)の人たちの意見はだいたい以下の通り。
全ての選挙の過程を完璧に不正なく行うことなど、
発展途上国であるケニアの能力からしてまだまだ不可能である。
そこを、先進国並みの厳しく完璧な基準に照らし合わせて、
これとこれとこれが不正だったから選挙のやり直し!としてしまうと、
再選挙でも少なからず不正は生じてしまうだろうから、
延々とやり直しばかりになってしまう。
さらに、発展途上国の選挙は国を上げての大行事であり、
国民の社会活動、経済活動、教育活動などが長期的にストップしてしまう。
そうなると、10月や11月の予定が全く狂ってしまう。
例えば、人口の半数を占める18歳未満のこどもたちの予定として、
10月末からは小学校卒業試験、11月からは高校卒業試験がある。
これらは国家資格取得のための大きな試験であり、
再選挙による影響は免れえない。
さらに、ただでさえ8月の選挙の前後で、
かなりの経済活動が制限されて、
国民の所得ががくっと落ちているのに、
さらに所得の低下が続けば、
政府の税収にも影響が出るのは必至である。
そして、再選挙の費用の多くは税収に依存していることは明らかである。
こういった現状を考慮して、
完璧な裁定ではなく、現実的な裁定をして欲しかったと、
非常に残念に思っています。

私やキラキラが被る影響の一例として、
大雑把に以下の感じになります。
かねてより購入していたアフリカの民芸品を、
日本に船便で送るために7月に荷造りしたときに、
少し品物を買い足そうということになり、
仕入れをいつもの人に依頼していました。
しかし、8月の総選挙のために仕入れができなくなり、
9月以降に持ち越しに。
9月から、ケニアではビニール袋の使用や所持が禁止になる法令が施行されました。
これまでビニール袋を大切にしながら使いまわして来た私たちにとっては大問題です。
7月にアフリカ民芸品を荷造りした際も、
品物を種類別にビニール袋に分けながら段ボール箱の中に収納し、
しかも、折れやすい木彫りの動物の脚や頭部に幾重にもビニール袋をあてがっていたのです。
この荷造りのまま発送したら、
途中で荷物を開けられて罰金刑に処せられる危険性があるために、
一度梱包したガムテープを全てはがし、
ビニール袋の代わりに新聞紙などで品物をくるみ、
もう一度ガムテープで梱包する、という作業をしなければならないのです。
しかも、梱包用の古新聞紙もガムテープも大量に買わないといけません。
これらはどこにでも売っているわけではなく、
下手をするとナマンガで手に入らないかもしれません。
とくに、選挙の影響で物流が滞っている昨今はなおさらです。
8月の選挙がなければ、
とうの昔にビニール袋の梱包のままで荷物を発送していたであろうに。

もう一つの例として、
キラキラの10月の予定が大きく狂いそうな気配があるのです。
キラキラは、翌年度の予定を全て前年度末に確定させてから年度末休暇(11月12月)に入るのが恒例です。
従って、3つの学期のうちいちばん短い3学期(9月10月)は、
やらなければならないことで盛りだくさんなのです。
とくに、10月は休む間もありません。
保育園の翌年度入園手続き、
保育園の卒園児の進路決定、
小学校の翌年度入学手続き、
在校生の進級(飛び級や留年も含む)の決定、
靴の寄贈、
徹底的なパソコン、紙、糊、はさみ、定規、ペンなどの事務作業。
さらに、毎学期繰り返される期末試験やPTA会合やマサイビーズの購入などもあります。
10月20日が国民の祝日であることすら1日がもったいないと感じる時期なのに、
今年はさらに、10月17日の再選挙のために最低3日は閉校しなければならず、
さらにその前後も大事なことができなくなる可能性が大きく、
もしかしたら今年は全てを予定通りに行うことができなくなるかもしれません。

さらに、電力会社の問題のために、
アンボセリロード・キャンパスには2013年の建設以来いまだに電線がつながっておらず、
電力を動力として井戸の水をくみ上げて貯水槽に貯める必要があるために、
井戸関係の配管工事がいまだ始められずにいるのです。
10月に入ってしまったらもはや工事している暇はなくなり、
11月と12月は既に私の一時帰国の予定を入れているので、
もしかしたらこれも来年以降に持ち越しになるかもしれません。
この電力会社の問題(怠慢)は、
選挙とは直接関係のないことですが、
もしかしたら間接的に関係しているかもしれません。
何せ、選挙のおかげで国中の全てが停滞していますから。

政府が迷走しても、
国民が翻弄されても、
人生は続いていきます。
地球は存続します。

ケニアや日本の安定を、
南スーダンやシリアやイラクの平和を、
北朝鮮の良識を、
世界中の健全なる幸福を、
ただただ祈ってまいりましょう。


相原 記


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by kjkirakira | 2017-09-08 19:07 | 現地で 全般・他

ビリカを眺望する

先日、ナマンガの街から3kmほど離れた地区に、
屋外トイレを建てに行きました。

ジュリアナ先生と、キラキラ専属建設職人のケンさんが住んでいるところです。
これまでトイレがなかったので、
ご近所さんのトイレを使用していました。

私などの感覚では、家を建てる際には、初めにトイレありき、なのですが、
ケニアの過半数は、初めに家ありき、のようです。
ナマンガはまだ良いのですが、
ナイロビのスラムなどではご近所さんにさえトイレがなく、
排泄物処理が問題になっています。

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さて、その地区からは、
ビリカ・キャンパスが見事に眺望できます。

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拡大します。
3つの矢印は、左より、
セメントで建てた三教室、トタンで建てた一教室、中国製仮設校舎。

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相原 記


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by kjkirakira | 2017-09-06 15:40 | 現地で 全般・他

ケニア総選挙の翌朝に

ケニアの5年おきの総選挙、
昨日2017年8月8日に全国一斉に投票が行われました。

ケニアの人口は約4千万人。
うち、選挙人として登録(選挙権のある18歳以上の人口のうち、投票をするために登録を要する)されたのは約半数。
その中で、18歳~35歳が約半数、すなわち人口の約4分の一。
つまり、人口の約半数がこどもと十代の思春期たち!
35歳超の中高老年は人口の4分の一にすぎない、ということ。
ということ。
高齢社会の日本からすると、とっても活気があってうらやましいですよね。

18歳、といっても、18歳になったら自動的に選挙権獲得というわけにはいかず、
まず、18歳になったら身分証明書を申請し、
数か月(数年)かけてそれを取得し、
そのうえで選挙人として登録をしに行く、という手順。
従って、我が親族の21歳と20歳の青年たちは、
残念ながら選挙人登録に間に合わなかったのです。

全国各地に投票所が設けられ、
各投票所の平均の選挙人数は1000人。
しかし、都市部の投票所は多く、過疎地域では少なくなります。

ナマンガには、公立ナマンガ小学校、公立AIC小学校、公立ビリカ小学校の3つの投票所。
我がジャシンタは、朝7時に母校でもある公立ナマンガ小学校に出かけ、ずっと並んで順番を待ち、
朝11時には投票を終えることができた、とのこと。
投票を終えた印として、指の爪が黒いマジックペンで塗られるのです。
つまり、2回投票するという不正を防ぐためです。

全国各地の投票所での長い長い行列の様子がテレビで伝えられ、
中には6時間もずっと行列の中に立ち尽くしている人もおり、
また、朝6時に始まるはずが、不手際により午後1時にようやく開所した投票所もあり、
ケニア人の忍耐強さを垣間見ることにもなりました。

投票は6回、すなわち、6枚の用紙で投票します。
①大統領
②上院議員
③下院議員
④県知事
⑤県の女性代表
⑥県会議員

うち、県関係のポストは、前回2013年の総選挙時から新設され、
先の5年間は地方分権の最初の機関となり、
各地で悲喜こもごも、地方政治の恩恵と悲哀が現れていました。

私たちキラキラとしては、
プロジェクトが小さかった時代は、
政治の影響をあまり受けなかったのですが、
2014年に小学校部門を開設し、
徐々に徐々に大きくなるにつれて、
その影響をまともに受けるようになり、
今回の総選挙はこれまでになく大きな関心を払っていました。

6つの全てのポストが重要なのですが、
とくにいちばん身近な⑥の県会議員が重要です。

前々期の県会議員(当時は市長)は、
キラキラが公立小学校建設を目指して政府からの土地供与を申請していた頃に、
キラキラのことを理解し、奔走してくれました。

前期の県会議員は、
私たちの近所に住むごく普通の男性で、
私と同じキリスト教会に通い、
娘と息子をキラキラに通わせています。

彼は、政治家としては珍しく、金持ちではなく、むしろ貧乏な部類に属します。
というのは、
キリストと神を畏敬し、
汚職や贈収賄とは無縁で、
事を成すことよりも事を和らげることに力を注ぎ、
地域のいびつな発展よりも、地域の平和と安定を第一優先する、
そんな謙虚な人だからです。

一部の人たちは、そんな彼をばかにします。
しかし、教育の成果か、頭の良くなった多くの人は、そんな彼を支持します。

彼の最大のライバルは、
逆に、金持ちで、選挙戦ではお金をばらまき、
ライバルである「彼」に暴言を浴びせ、
女遊び、土地売買のゲームが大好きで、
多くのビジネスの発展に関する大きな公約をして、
支持者を優遇するぞという力と姿勢を露骨に現わす人物なのです。

一部の人たちは、そんな奴を支持しますが、
最近頭の良くなって来た多くの人は、そんな奴を絶対に支持しません。

幸い、投票日の翌朝未明、
神とキリストを崇拝する彼の勝利が決まり、
お金を崇拝する奴の敗北が決まりました。
早朝5時、彼の支持者たちが路上で歓喜の叫び声を上げるのが聞こえて来ました。

もし、お金を崇拝する奴が勝利していたら、と思うとぞっとします。
今後5年間、汚職や贈収賄が隆盛し、
お金がなくては何の行政サービスも受けられなくなり、
土地の略奪の脅威に常に怯え、
人々の間に憎悪やヘイトスピーチが蔓延し、
一部の人(支持者)が経済的に繁栄する一方で、繁栄をむしり取られる人が多発し、
キラキラにとっても厳しい状況に陥って行くことは必至でした。

ケニアで資本主義がある程度発展して物質的な豊かさが何たるかを知った今、
多くの人は競争や発展よりも平和と安定を願い求めているのです。
普通に起きて、普通に仕事をして、普通に食べて、普通に寝る、
そんな暮らしを待望している人たちが大半なのです。

この8月、このまま暴動などが起こらずに平和な日常が保たれ、
今後5年間、大きな負の変化や脅威にさらされることなく平和な日常が保たれる、
そんな幸先の良い第一歩が、ナマンガにて踏み出されました。

県会議員の彼の2人の子はキラキラで学んでいます。
長女ミッシェル(2年生)と長男エイドリアン(年少)、5年後の総選挙の時には7年生と3年生。
この5年のうちに、キラキラも発展期を乗り越えて徐々に安定期に入っていくことでしょう。
(7月7日のキラキラ運動会+音楽祭にて、前・現県会議員とミッシェルとエイドリアン)

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相原 記


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by kjkirakira | 2017-08-09 07:12 | 現地で 全般・他

建設現場の巡回者たち

ケニアでは、
県の職員(地方公務員)が、
建設現場を巡回します。

ずさんな建設による建物の倒壊が相次ぎ、
建設のずさんな現場を取り締まるのが目的です。

しかし、ここが汚職・贈収賄の温床となっているのです。

建設現場で、県の職員が粗探しをしようと思えばいくらでも見つかるものです。
この世に完璧な人間など一人もいないように、
完璧に合法的に建設を進めている現場など皆無と言って良いでしょう。

県の職員は、
その強権を働かせ、
私たちの粗探しをして、
公式な罰金は10万円だが、俺に1万円をくれれば見逃してやるぞ、
という手口で、
一般市民からむさぼり取り、
懐をどんどん肥やしているのです。

私たちが井戸近くの建設をしている間は、
巡回者は来ませんでした。

それが一段落し、
現場を我が家に移動させ、
建設を続けています。

電気でくみ上げた水を、
井戸から100メートル離れた我が家の給水塔まで持って来て、
そこから我が家、キラキラ小学校アンボセリロード・キャンパス(1・2年生部門)に給水するのですが、
我が家の給水塔の貯水量が少ないために、
その隣に、今度は大きな大きな10000リットルのタンクが載るような台を建て、
台だけではもったいないので、下に2部屋つくり、
1つを教職員のパソコン事務専用の部屋とし、
もう1つを調理人の食糧倉庫にしようとしているのです。

ある日、突然、県の職員による巡回がやって来ました。
ジャシンタ先生が応対したのですが、
結局仕方なく賄賂を払うことになってしまいました。
1万円を要求されたのですが、
4千円で帰ってもらいました。

またある日、また別の、今度は中年女の職員がやって来ました。
今度はジャシンタ先生が不在で、
まさに私が職人たちと一緒にいた時間帯だったのですが、
その横柄な態度に一同気分が悪くなったほどでした。

つかつかとアンボセリロード・キャンパスの敷地内に入って来て、
いちおう私たち職人一同に対して一言だけあいさつしたものの、
そのまま何の質問もないままに我が家の敷地内に入ろうとしたので、
「ハロー!何の用ですか?」
と大声で尋ねたところ、
「ここに用事がある」
と言うので、
用事ならまず私に尋ねればいいのに、と内心思いつつ、
「家主はいないよ」
と告げました。
「この建設はジャシンタのものなの?」
と訊いて来たので、
ははぁ、ジャシンタを知っている人か、と思いつつ、
「そうだ」と答えると、
まだ我が家の敷地に入ろうとするので、
「ハロー、あんた誰?」
と尋ねると、
「エバリン」
とだけ答えてきたので、
「どのエバリン?」
と訊いたのです。
ジャシンタの単なる個人的な友人なのか、
ジャシンタの敵(何かの訴えがある)なのか、
学校関係者なのか、
知らないことには話が進まないと思ったので。
しかし、その質問には全く答えてもらえず。
全く、無礼です。
他人の家に、何のあいさつも事情説明もなしに入ろうとするなんて。
そうしたら、ジャシンタの電話番号を知っているらしく、
私たちがいるそばで、直接ジャシンタに電話し、話を始めました。
どうやら、建設の粗探しをしたかったようで、
ジャシンタが
「先日そちらのお偉いさんが来て、その話なら解決済みだ」
と一言述べると、
そのエバリンとやらは大人しく引き下がり、
その場を離れていきました。

職人のみんなも、
「無礼だ」
「人を人と思わない態度だ」
「模範になるべき公務員なのに、人間の屑のようだ」
「勝手に人の家に入ろうとするなんて、泥棒と同じだ」
などと、口々に好意的でないコメント。

ジャシンタではなく、私だったら、
絶対にこういうタイプの人間とは理解し合うことができないでしょう。
私だったら、
相手の職業の身分証明書を確認しなければ話に応じないでしょうし、
国の法律を書いた文章を見ないことには粗探しにも応じないでしょうし、
そうこうしているうちに公務員たちの憎しみの対象になったり、
下手をすると逮捕されたりしてしまうかもしれません。
汚職や贈収賄はケニア的とはいえ、
これだけはケニアに染まりたくないし、
染まる必要もないと思っています。

例の、道路上に建設を進めている悪い近所の男性は、
至るところで多額の賄賂をばらまき、
事なきを得ているのでしょう。
本来なら、公務員は、
善良な市民の粗探しをするのではなく、
本当に違法なこういうタイプを、
単なる賄賂で見逃さずに、
法律と、実際にご近所さんたちに迷惑をかけているという状況考慮し、
とことん問い詰め、
建物の建設中止や取り壊しを勧告するべきでしょう。

正義が、賄賂で、歪んでしまうケニア。
悲しいですが、まだまだこれがケニアなのです。

少しくらいケニアで悪いことがあっても、
もしかしたら悪いのは私の方かもしれない、
もしかしたらこれがケニア社会の潤滑剤なのかもしれない、などと、
自分を納得させようとします。

しかし、賄賂や贈収賄だけは、
(多分)絶対に!悪です。

逆に、こうした公務員たちが可哀想です。
お金に目がくらんで、
人の道、神の道から大きくそれて、
この世で一時的に裕福になったとしても、
絶対に神による永遠の刑罰を受けることになるのですから。

こういったこともあり、
ケニアで何か(建設など)をやって行くのは非常に困難であるということ、
ご理解いただけると感謝です。


相原 記


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by kjkirakira | 2017-06-29 01:11 | 現地で 全般・他
ケニアでは、
8月の総選挙に出馬する各党の候補者を決めるために、
予備選挙(国民投票)が連日のように各地で行われています。

ナマンガを含むカジアド県で、
与党の候補者を決める予備選挙が不祥事により延期され、
その延期された日がやって来ました。

結果、またしても不祥事!!!

上院議員、下院議員、県知事、女性代表を選ぶ投票用紙は届いたのですが、
県会議員を選ぶ用紙が、
何故か投票会場の一つである公立ナマンガ小学校だけ届かず。
同会場に登録されていた2000人くらいの選挙権保持者が、
県会議員のみ投票できないという事態に陥りました。

県会議員といったら、
いちばん地元に密着した大事なポストです。
地元の平和は、県会議員の気質に頼むところが大きいのです。

ナマンガ小学校以外の投票所での集計では、
現職のH氏が、2位のP氏を2000票くらい突き放して1位だったようで、
仮にこのナマンガ小学校での投票があったとしても、
その順位が覆ることがなかったと言えます。

しかし、2位のP氏の票田が、
ナマンガ市街、すなわちナマンガ小学校での投票者たちに集中していることから、
H氏側の何らかの工作(投票用紙を盗んだり隠したり)があったのではないかと疑われています。

H氏自身はとてもクリーンで、
地域の急速な発展はほとんど望めないものの、
地域の安定と平和はしっかりと望めるような人物です。

今回、H氏の再選は難しいだろうと考えられていたのですが、
蓋を開けるとまだまだ断トツの1位。

しかし、今回の不祥事で、
H氏の株が暴落してしまったことでしょう。
8月の選挙本戦では、
2位だったP氏が政党を変えて出馬し、
打倒H氏に名乗りを上げて来ることでしょう。

予備選挙で3位以下の候補者たちを応援していた人たちの中にもアンチH氏が多く、
本選挙でのH氏の苦戦は必至となりそうです。

とにかく、私たちは、
政策がころころ変わらず、
政策が保守派にも改革派にも公平に利益を与えるくらいのところで安定し、
平和や秩序を乱す輩に対して厳罰が下り、
健気な一般市民が安心して生活や商売や事業を続けられる、
そんな地域の安定を願うばかりです。

今後5年間の安定が、
8月の総選挙にかかっています。
人間は投票できますが、
人間の力だけではどうしようもできないような、
見えない力が働くのが選挙戦です。
とにかく、平和と安定を祈ります。


相原 記


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by kjkirakira | 2017-04-26 15:49 | 現地で 全般・他

政権与党の失態

ケニアでは、8月に控えた総選挙に向けて、
熱い選挙戦が繰り広げられています。

総選挙で国民が投票するのは6票。
1.大統領
2.県出身の上院議員
3.県出身の下院議員
4.県知事
5.県の女性代表
6.地域出身の県議会議員

与党連合と野党連合の二大政党に大きく分かれます。
まず、各党代表の候補者を選出しなければなりません。
日本的には、党代表は党内の選挙か何かで決めるのですが、
ケニアでは、国民による投票で党代表が決まります。

この、党内の代表を決める予備選挙が、
この4月、繰り広げられるため、
選挙戦は最初のクライマックスを呈していました。

例えば、ナマンガ地域の「6.地域出身の県議会議員」の場合、
与党連合で出馬したい人が6人くらいいるのにたいし、
野党連合は1人だけ。
すなわち、野党の方はそのままで良いのですが、
与党の方を国民が選ぶ必要があるのです。

地域のリーダーはとても重要です。
先の5年間は、
ナマンガを含むカジアド県知事の政策のおかげで、
土地の略奪などの紛争が各地で続き、
不当に?利益を被った人、
不当に!苦しめられた人が続出しました。

あの人が選ばれたらこうなるだろう、という、
いろいろな思惑を抱えながら、
多くの人が投票に向かいました。

しかし!!!

投票所に投票用紙が届かないという失態!
不正などを避けるために、
当日の朝に各地に届けられるはずだった投票用紙が、
何と、焼かれたり紛失したりして、
全国各地の投票所に届かなかったのです。

日本での投票と違い、
町の中に数少なくもうけられた投票所に、
長蛇の列をなし、
何時間もかけて投票し、
いつ何時でも勃発し得る暴動に備えなければならず、
投票日は多くの人の日常業務がストップします。

つまり、今回は、
多くの人の1日が無駄になってしまったのです。

当然、
ケニアの大部分の地域で、
投票は行われず、
与党代表は選出されず、
当面延期になってしまったのです。

この一件で、
与党の株は大暴落です。

だからといって、野党に票が流れるというわけでもないのです。
野党は野党でいろいろな問題を抱え、失態を繰り返していますから。

上がこんなですから、
下はやり放題になってしまいます。

2013より始まった地方分権も、
2003頃より本格的に始まった民主主義も、
無秩序と、自分勝手が渦巻き混とんとしています。

とにかく、平和を願い謙虚に行動し続けるのみです。

ちなみに、永住権を得た私でも、
ケニアの選挙権はありません。


相原 記


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by kjkirakira | 2017-04-22 15:38 | 現地で 全般・他