感染症で寝込む
2023年 06月 01日
感染症にかかり、
2週間も寝込んでました。
当ブログの更新も、
そういうわけで滞っていました。
初め、寒気がして、
セーター類を着こんで毛布にくるまって寝込んだところ、
体温が38度超になりました。
のどの痛みが先行していたので、
普通の上気道感染症と自己診断し、
何の薬ものまずにすぐに治すつもりでした。
しかし、何故かすぐに治らない。
のどの痛みはいつしか和らぎ、
咳や痰も出ないのですが、
38度の発熱と、
その微熱の割には重苦しい全身倦怠感とで、
寝込むしかありませんでした。
この全身倦怠感を、
マラリアの症状と自己診断し、
買い置きのマラリアの治療薬をのみました。
すると、予定通り、
翌日には熱が下がり、
全身倦怠感も消失し、
身体が一気に軽くなり、
やれやれ、という感じで闘病が終わると思われました。
しかし、その翌日、
寒気とともに体温は無情にも再び上がり、
全身倦怠感が舞い戻り、
腹痛はないものの下痢が頻発し、
これはちょっと一筋縄ではいかない様相を呈してきました。
できることなら病院には行きたくない、、、
ケニアの医療従事者たちは、
能力が低いくせにプライドだけはばか高かったり、
適当な診断、適当な薬物投与で、
むしろそれが患者の健康を害したり、
施設・設備的に病院の居心地が最悪だったりするので、
私も家族も、本当に数えるほどしか病院にかかったことがないのです。
しかし、今回、
新しくできたあの病院を試してみよう、ということで、
行ってきました。
病院名は「ナマンガ・ナーシング・ホーム」
幸い家から近いところにあり、
解熱鎮痛薬をのんで平熱に下げてから
ちょっと歩いて行くにはちょうど良いところにありました。
スタッフたちはみなソマリ族で、イスラム教徒でした。
受け付けをして、
医師(本当に医師かどうかはわからない)に面会し、
血液検査と便検査をして、
その検査結果が出て、
また医師に面会し、
診断と治療方針とをしっかりと説明してもらって同意し、
脱水があるからということで点滴を施してもらい、
最後に飲み薬を受け取って帰りました。
血液検査です。
白血球とリンパ球のパターンから、
何らかの感染症があると考えられました。
名前が「コウジアイハラ」ではなく「カリアルタラ」になっているのはご愛きょうです。
マラリアは陰性(恐らく自己診断で薬をのんで既に治っていたのでしょう)
チフスも陰性(かつて、マラリアとチフスに二重感染したことがあったのですが、今回は違いました)
赤痢アメーバも陰性(とはいえ、便中に何らかの寄生虫感染を示唆するものが観察されました)
というわけで、何らかの感染症があり、脱水もあるということで、
ベッドのある部屋へ移動し、
ソマリ族の、ブルカ(イスラムの女性の衣装)で身を包んだ看護士さんの、
慣れた手つき(不慣れな手つき?)で点滴が用意されました。
点滴は抗生物質と維持輸液
この病院と示された治療方針には満足できました。
まず、ごみごみしておらず、居心地がとても良い。
続いて、スタッフたちのサービスが礼儀正しく良好。
そして、医師がしっかりと診断と治療方針を説明してくれる(これが大事!)
この日の病院での支払いは約3000円。
だいたい予想通り。
キラキラでは、ジャシンタを含む被雇用者全員の健康保険を払っています。
これがあると、外来・入院ともに、支払いが無料になるのです。
被雇用者本人だけではなく、
その家族(配偶者や18歳未満の子)も登録したうえでその対象になるのです。
しかし、外来に関しては、そのための病院を指定して登録しておく必要があります。
それで、我が家では、ナマンガでいちばん良い(実は最悪!)という某病院を登録していました。
しかし、今回、この新しい病院にかかったことで、登録の変更が間に合わず、
今回だけは実費を支払うことになったのです。
次回からは登録変更が完了するので、無料で診てもらえます。
とてもありがたいです。
さて、もらってきた約1週間分の薬(抗生物質、抗寄生虫薬など)をのんでいる間、
熱は下がらず37度台を上下し、
全身倦怠感も存続し、
最小限だけの仕事をしたら、
あとは寝て過ごす毎日でした。
その薬を全てのみ終わった頃、
乾性咳嗽が出てきました。
何だ?薬の副作用か?と思いつつ、
ひたすら休んだり水を飲んだり飴をなめたりして過ごしました。
そして、ようやく、
体温が一日中36度台で推移するようになり、
全身倦怠感もほぼない状態になりました。
あとは、病後の疲れとかすかな乾性咳嗽のみ。
2週間の闘病、
マラリア+診断名のつかない何らかの感染症、
なかなか手強い病気でした。
病気にかかったときは5月半ばだったのに、
気付いたら既に6月。
今年私はケニアでとても忙しく、
さらに11~12月は久しぶりの日本で忙しくなるので、
忙しさが手頃だったこの5月の今のうちに病気にかかっておいて良かったと言えるでしょう。
というわけで、健康の大切さをまた思い知りました。
この11~12月に日本で、
お互いに生きて、元気で、健康で、再会できますように。
相原 記
by kjkirakira
| 2023-06-01 23:25
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