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アフリカでのこども支援「キラキラ」+それを日本で後援「キラキラを支える会」


by kjkirakira

建設現場で血が騒ぐ

キラキラ小学校のビリカ校舎、
建設は日曜返上で続いています。

ある日、壁の上部で作業していた棟梁のマイケルさんが、
数日前の雨で弱くなっていた石レンガの倒壊とともに、
下に真っ逆さまに落ち、
上腕骨にひびが入る大怪我を負ってしまいました。

幸い、頭部や頸部、その他の部位は怪我を免れ、
下に散乱していた材木、釘、石レンガなどに激突することもなく、
最小限の骨折で済んだので不幸中の幸いでした。

多くの建設職人は壁の上部からの転落を経験済みです。
職人は、猫のように落下するのも上手らしく、
大事なところはしっかり守られるようです。

そのマイケルさんは、
レントゲン写真の撮れる病院のある、
ナマンガから90㎞離れた県庁所在地のカジアドまで行き、
右上腕からひじ関節を覆う大きなギプスにかためられて帰って来ました。

マイケルさんは帰って来てからも休むことなく、
棟梁の仕事を続けています。
建設現場を巡回して、
職人たちに指示を与えるだけで良いのに、
血が騒ぐのでしょうか、
時折自分でも物を運んだり、動かしたりまでしているのです。
ギプスのついた方の手は使うべきではないのに!
と思いながら、はらはらして眺めています。

でも、そうやって活発にやっていた方が、
治りも速くなるのかもしれませんね。

そのマイケルさんが病院に行っていた間、
残った職人さんたちの仕事ぶりを眺めつつ、
私も血が騒いできました。

棟梁職人が助手職人の仕事をしていたらもったいない!
助手職人2人が1人分の仕事をしていたらもったいない!
段取りを誤って、職人の手が足らない状況となったり、
そうかと思えば一人の職人が手を動かして、
他の職人たちはただ突っ立って待っているだけの状況になったりするのももったいない!

職人たちが鉄筋を組んでいるのを見ているうちに、
ついつい私も体を動かして、
棟梁や助手たちに指示を矢継ぎ早に与え、
8時間くらいかかる仕事を5時間程度で終えることができました。


毎朝スクールバスに乗って、
職人たちと一緒に現場にやって来ます。
運転手ジュリアス先生も、
休暇中の今は毎日、助手職人として頑張っています。

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壁の上部を鉄筋コンクリートの帯でしっかりと結びます。
ちょっと地盤が緩んだくらいでは倒壊しなくなります。

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教室の内部です。

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1階建てとはいえ、
壁の上部の作業は安全を確保するために足場を組みます。
手前、うちのノゾミ(新2年生)とヒカリ(新年長組)も、
少しですが熱心にお手伝いしています。
セメントをいじるのは砂遊びの感覚です。

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相原 記


by kjkirakira | 2017-01-08 23:52 | ブログ 現地キラキラ