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アフリカでのこども支援「キラキラ」+それを日本で後援「キラキラを支える会」


by kjkirakira

行政と、コミュニティーと、キラキラ小学校の行方

キラキラ小学校を公立にしたいと願い、
ケニアの地元行政に用地の申請をすること8年。

地元代議士の承認を得たのが3年前の2011年。
私自身がスポンサー代表として呼ばれ、
キラキラの保護者たちが見守る中で、
私から直接話を聴いた代議士は、
確かな手ごたえを得たようだった。

その代議士は、
県議会にその話を持って行き、
既に具体的に話し合われていた。
その際、概ね好印象だったとのこと。

そこで、キラキラとしてはタイムリミットを設けることに。

2012年終わりに、2014年1月にキラキラ小学校(仮校舎)を開設することを決定。
そのために、2013内に仮校舎として1年生と2年生の2教室の建設を終わらせた。

ということは、
2016年1月、キラキラ小学校の初代1年生が3年生に進級する際に、
キラキラ小学校本校舎に移動することになる。

ということは、
2015内に本校舎(最低限3年生の教室)の建設を終わらせておく必要がある。

ということは、
2014年後半には、キラキラ小学校を公立とするのか私立とするのか、
方向性を確定させておく必要がある。

地元行政から用地を供与されて、そこに公立小学校を建てるのか、
地元行政からの用地供与がなく、私有地に私立小学校を建てるのか。

その、地元行政からの土地供与があるかないかのタイムリミットとして、
「2014年半ば」というのを、再三再四、キラキラのPTA総会で語ってきた。

話は前後するが、
2013年初頭、
あの承認してくれた代議士の任期も終わり、
選挙によって別の新任の代議士に取って代わられた。

そして、引退した代議士は、間もなく永眠することに。

地元行政におけるキラキラ小学校の用地問題は、
いったん降り出しに戻されたかに見えた。

新任の代議士はまだ若く40歳くらいで、
ナマンガの町の中に住んでおり、
友人もたくさんいる。

私も、彼とは通うキリスト教会が同じであるため、
何となく面識はある。

そんなわけで、
キラキラのPTA役員たちが、
彼に話を持って行った時も、
スムーズに承認が得られ、
県議会で再度話し合われたそうだ。

しかし、
話がいくらスムーズにいったとはいえ、
1か月、2か月の遅滞が常習の国のこと、
あっという間にタイムリミットの「2014年半ば」に達した。

この春~初夏の日本滞在中、
重要事項の連絡は現地の先生からインターネットを経由して受けていたが、
6月末までこの件に関する話がなかったために、
キラキラ小学校を私立とすることに決定することになると考えていた。

しかし、7月、日本からケニアに戻る寸前に、
何やら動きがあったと聞かされた。
地元行政から、今度は何と何と何が欲しいとリクエストされたとのこと。

ケニアに戻り、
PTA役員の一人から、
県議会より「身分証番号付きの署名簿」「スポンサーによる説明」「組織の説明」が求められていると聞かされた。

余裕を持って設定したタイムリミットは既に過ぎ去った。
今さら何を?と思ったが、
落ち着いて、
関係者や知識人から話を聴いてみることにした。

地元行政としては、
地元の大人や子供たちから愛され、必要とされ、
既に10年間の実績があり、信頼があり、
小学校を建設・運営していく能力があると証明されているキラキラが、
学校用地の供与を拒否される理由は全くないのだそうだ。

しかし、政治的に、
名前や組織形態に関して、
多少手間取っているのだとのこと。

それから、
キラキラのPTA役員たちの行政へのアプローチも下手だった。
知識人がおらず、みなやる気はあるものの学歴のない人たちで、
話をわかりやすく伝えることも、
聴いた話をしっかりと理解することもできず、
全てが後手後手に回った。

アピールするにあたって署名簿が必要なことくらい、
ケニア素人の私でもわかる。
しかし、それをしようと言い出す人はPTAの中にはおらず、
私はただ静観していただけだった。

行政の怠慢と同時に、
市民の無知があるために、
然るべき社会発展が滞る。
これがアフリカの現実なのか。

(ビクトル・ユゴー著「レ・ミゼラブル」の前書きのようなセリフだ…)

近日中に、うちのジャシンタ先生が、
その新任代議士に会って確認する。
最終的なタイムリミットを「2014年10月末日」として、
それまでに用地を目に見える形で供与され、
建築OKのゴーサインをもらえない限り、
用地申請はこちらから却下させていただく、と。

公立なりの利点と欠点がある。
私立なりの利点と欠点がある。
私としても、どちらが良いかハーフハーフで、
神様の御心にゆだねている状態である。

ただ、問題は、
タイムリミットを過ぎても方向性が定まらず、
何もできない状態になってしまったり、
私立の建設を始めてしまった後に公立の用地が供与され、
政府から公立の建設を強制された場合、
さすがに2つの小学校を建てる経済的余裕はキラキラにはなく、
行政とコミュニティーとキラキラ主宰者である私たちとの間に、
軋轢が生じてしまったりするという危惧があるということだ。

ということで、
あと数か月忍耐しながら、
行政およびキラキラのPTA(コミュニティー)とのやり取りをしてみたいと思います。

この11月、全ての方針が決定し、
キラキラのベクトルを一つに絞っていけるよう願います。

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K.A.記


by kjkirakira | 2014-07-26 21:54 | ブログ 現地キラキラ