人気ブログランキング | 話題のタグを見る

アフリカでのこども支援「キラキラ」+それを日本で後援「キラキラを支える会」


by kjkirakira

無駄の多い行政

こういう活動(学校運営)をやっていると、
いちばんのストレスが行政への対応になります。

とにかくわけがわからない、
強制、無理強いされる、
無意味なことが多い、、、

例えば、この時期、
今年の10月末に行われる
旧課程の8年生の卒業試験と
新課程の6年生の卒業試験の
受験登録が進められています。

これらの登録の期間は2月頭から3月末までの2か月間。
まずオンラインで登録し、
それを印刷し、
記入すべきところは記入し、署名や学校印などを加え、
教育委員のところに紙を提出しに行く、
というのが登録の流れになります。

ケニアでは、ものによっては、
早めにやってしまった方が良い(後からだとできなくなる)ことがある一方で、
遅れてやるくらいがちょうど良い(早くやってしまうと損をする)こともあるので
こういった登録手続きの際は注意が必要です。

今回は、後者(遅れてやった方が良い)があてはまりました。

まず、登録期間中に、
学校の登録番号が変更されたのです。

何でも、これまで私たちの町ナマンガはカジアド中央郡に属していたのですが、
人口増か何かの理由で郡が分かれて新たな郡が誕生し、
ナマンガはオロイリライ郡に属することになったのです。

それに伴い、
これまでは90㎞離れたカジアドにいたナマンガ担当の教育委員が、
これからはナマンガ(オロイリライ郡の郡都になった?)に常駐することになり、
受験登録の書類をわざわざカジアドまで提出しに行く手間がなくなったのです。
唯一それだけは良いことなのですが、、、。

しかし、学校の登録番号が変更になり、
各児童の受験番号も全て変更されたので、
一度印刷した書類を再度印刷し、
受験生全員の署名を集める作業をもう一度行うことになったのです。

そして、とある日曜の夜9時、
学校の代表・校長たちを含む地方の教育関係者たちが参加するSNSのコミュニティーにて、
急きょ、翌3月20日の月曜の午前中に県都カジアドにて会合があるとの通知が来たのです。
会合の内容は卒業試験の受験登録について。

大事な会合の通知が前夜の9時にまわってくるのが信じられません。
しかも、ナマンガから90㎞離れたカジアドが会場です。
キラキラはそれでも幹線道路沿いに90㎞だからまだましで、
田舎の交通の便のないところから参加する学校代表者たちはとっても大変です。

さらに、受験登録の2か月の期間が10日後に終わるというタイミングで、
今さらそれについての説明会なんて、
とても信じられません。

しかし、ケニアでは上(行政)は絶対です。
会合当日、キラキラからはマーシリン先生を派遣したのですが、
ほぼ全ての学校が会合に参加していたとのことでした。

「無理」を国の力と権威で強制し、
「可能」にしてしまうケニア、
こわいです、、、。

その会合の後に、
事情があってキラキラの一人の受験生の受験番号が変更になりました。
それを受けて、再再度同じ書類を印刷しなおし、
全受験生の署名を集める作業を繰り返すことになったのです。

オンラインですべてが完結せず、
しかも内容がころころ変わり、
いちいち何枚も何枚も印刷しなければならないこと、
いちいち何枚も何枚も同じことを繰り返し記入、署名、押印しなければならないこと、
ほんとにうんざりです。

そして、ようやく、
受験登録の書類をナマンガにいる教育委員のところに提出しに行きました。
すると、これが汚いから印刷し記入しなおしてくれ、とか、
さらにこれとこれとこれが必要、とか、
封筒をいくつこのように用意しろ、とか指示を受け、
出直すことになってしまいました。

全く、信じられません。
また同じような書類を何枚も何枚も印刷したり、
それらに同じ内容を何枚も何枚も記入・署名・押印したり。

日本の行政であれば、
書類Aが何枚、書類Bが何枚、、、、
これをこのように記入して、
封筒をこのように用意して、
などと、完璧な「登録マニュアル」を事前に提示してくれるに違いありません。
そうすれば、一度きりで登録を完結することができるでしょうに。

しかし、ケニアではそんなものはなく、
各学校の代表が登録手続きの書類を提出しに行った際に、
教育委員じきじきに
「これをこうしてあれをああして」
と説明するいう無駄なやり取りが繰り返され、
時間の無駄、印刷用紙の無駄、プリンターのインクの無駄、
交通費(遠くからやって来る学校代表たち)の無駄、
ありとあらゆることが無駄になってしまうのです。

まだこれとこれとこれが必要、という話を聞いた夜、
私はさすがに腹を立てて、苦々しい思いで、ぶつぶつ言いながら、
印刷し、記入し、、、という作業を小一時間ばかりすることになりました。

ケニアの行政に、
純粋に能力の高い人、
純粋に仕事ができる人、
一度苦労して(完璧なマニュアルやシステムをつくって)
行政側も顧客(学校代表)側も仕事量を減らして楽をしようとする合理主義者、、、
これらがいないのが問題です。

ケニアでは、
2003年キバキ大統領就任以降、
教育改革(義務教育無償化の流れ)により、
教育の普及、発展が続いてきました。
しかし、その成果が、
行政のサービス向上にまだまだ結びついていないようです。

これからに期待するしかありません。

そして、そうした行政の無駄に対して、
いちいち腹を立てたり、
苦々しい思いをせずに気楽にかまえていられるよう、
私たちの側の(好ましくないが絶対必要な)意識改革の維持が必要です。

さらに、行政関連の無駄に対応する余力を残しておくために、
行政以外の部分は徹底的に無駄を省いていくことが必要です。

ケニアが真に発展し、
物心ともに先進国になれるよう、
キラキラはこれからもできる限りがんばって貢献してまいります。


相原 記


# by kjkirakira | 2023-03-24 16:38 | 現地キラキラ ブログ Ke最新情報・記録

手作りの中間テスト

キラキラの低学年がやばい!!!
1・2・3年生の学力が低迷している!
基礎がなっていない!

キラキラでは2014年に小学校を開設し、
1年生だけの小さな小学校からスタートしました。
そして、年々学年を増やしていき、
ついに2021年度末に最初の卒業生(旧課程の8年生)を送り出しました。

というわけで、最初の卒業生たちが常にキラキラの最上級生として進級し続け、
私たちはその初めての2年生、初めての3年生、、、、たちを優遇せざるを得ず、
優秀で努力家の先生方を高学年に配置し続けることになり、
気が付いたら低学年がおざなりになっていたのです。

低学年たちの学力低下の理由の一つは、
かつてジャシンタ先生と私自身が教室に入ったりしてキラキラが従来力を入れてきた幼稚園部門を、
学園の成長・拡大とともに、雇った先生方に丸投げせざるを得なくなり、
幼稚園での教育、基礎作りがおざなりになっていたことがあります。

もう一つの理由は、既に述べましたが、
小学校高学年に良い先生たちを配置することで、
低学年に良い先生たちを配置することができなくなっていたために、
自ずと学力低下という結果につながったということです。

しかし、キラキラ幼稚園の大活躍の立役者であった私とジャシンタ先生にとっては、
高学年よりも低学年や幼稚園の方が重要であることは自明の事実であり、
ずっとじくじたる思いに取りつかれていました。

2022年度3学期に、
当時の2年生の学力低下が救いようのないレベルにまで達していたために、
低学年に初めてメスを入れることにしました。

2年生の担任の先生が病欠した日に、
私自らその教室に入り、
基礎学力のみの小テストを施行しました。
結果は案の定でぼろぼろの成績。
「できる」と思われている児童ですら「できない」状態。
「できない」と思われている児童は「できない」以前の問題。

それで、教師を一人余計に雇用し、
多人数だった2年生を2クラスに分け、
少数精鋭のクラス運営をすることに。
しかし、従来の担任の先生も、新たに雇われた先生も、
しょせんは能力の低い先生たちであり、
期待していた変化は得られませんでした。

2023年度に入り、
低学年(1・2・3年生)の3人の担任教師として、
優秀で努力家な先生たちをそろえて配置することについに成功しました。
逆に、高学年の先生方は問題児が多くなってしまいましたが、、、。

3年生のローズメリー先生は、
3年位前からキラキラに勤務し、
毎年の3年生担任を続け、
できの悪い2年生たちが進級してきたタイミングでのリハビリを黙々と続けてきてくれました。
今年度も、学力が底辺を極めた昨年度の2年生たちをまるまる引き受けてくれています。

2年生のトゥラーシャ先生は、
1年前からキラキラに勤務し、
前任校での評判も良く、
コミュニケーション能力も高く、
信頼して2年生を任せています。

1年生のマーシリン・オコツ先生は、
息子さんと娘さんがこの1月にキラキラに入り、
本人はこの2月に教師として雇われたばかり。
過去の経験(幼稚園から高学年まですべて経験がある)から、
いちばん難しい1年生を託すことにしました。
その結果、期待通り、いや、期待以上の働きぶりで、
見事に幼稚園から小学校への階段を上る健気なこどもたちの支えとなり、
かゆいところに手が届くケアを実践してくれています。

そして、昨年度末に私が2年生たちに課した小テストを参考に、
年少・年中・年長・1年生・2年生・3年生のために手作りの中間テストを用意しました。
たいてい中間テスト、期末テストはナイロビの業者から買っていたのですが、
それだと肝心な基礎学力をはかることができないということで、
今回の手作りテストに踏み切ったのです。

各学年、A4の用紙1枚表裏のみで、
表は算数、裏は英語とスワヒリ語、という簡素なもの。
内容も簡素で、
できる子たちにとっては「水」のように解ける超簡単な質問ばかり。

まずはこれを、必要枚数コピーするところから始めました。
家のプリンターで印刷すると高くつく。
しかも、プリンターに負担をかけてしまう。
ということで、コピー屋さんにコピーしてもらうのですが、
ナマンガだと1枚4シリング(5円)、
ナイロビだと1枚3.5シリング、ということで、
身内のジョビくんがナイロビに制服類の買い出しに出かけたときにコピーも依頼しました。
枚数が多かったので、
1枚につき0.5シリングの利益が、
全体で600シリング以上になり、
大人一人のナマンガ~ナイロビのバスの片道運賃分くらいになり、
それをそのままジョビくんに手数料として差し上げました。

出来上がったテスト用紙を初めて先生方に見せたとき、
先生方は半ばあっけにとられた表情をしていました。
「こんな簡単な問題、誰がやるの?」
とでも言いたそうな表情でした。

しかし、実際にやってみて、結果が出て、
ほぼ100点の子たちがいる一方で、
ほぼ0点の子たちも大勢いるということがわかり、
先生たちも、できの悪さに驚き、ショックを受けていたようです。

小学校の先生方は、
教育課程をこなすことに手いっぱいで、
かつて教えた基礎学力の復習や徹底化がおざなりになっています。
こうして、小学生になったのに幼稚園の基礎すらできていない、
または、幼稚園のときにできていたことが小学生になってからできなくなる、
という異常な事態が発生するのです。

こうした悪い傾向に警笛を鳴らし、
教師たちにしっかりと基礎の復習や徹底化を心がけてもらうために、
この手作りの中間テストが役に立てば幸いです。



表は算数

手作りの中間テスト_b0124020_21042142.jpg



















裏は英語とスワヒリ語

手作りの中間テスト_b0124020_21042135.jpg



















3年生の算数
できる子はできます。
数列(倍数)の表を完成させる問題です。
日本のように「○」ではなく、「✓」が正解を表します。

手作りの中間テスト_b0124020_21381830.jpg



















3年生の算数
繰り下がりのある引き算は、
この3年生の1学期で習ったばかり。

手作りの中間テスト_b0124020_21381821.jpg



















3年生の英語
やや難しい聞き取り問題(ディクテーション)も、
できる子はできます。

手作りの中間テスト_b0124020_21381819.jpg



















3年生のスワヒリ語
やや難しい聞き取り問題(イムラ)も、
できる子はできます。

手作りの中間テスト_b0124020_21381848.jpg



















3年生の算数
できない、というより、わけがわかっていない子も多いです。

手作りの中間テスト_b0124020_21434612.jpg



















3年生の算数
こうやって必死に数字の数だけ○を描いて頑張る子もいるのですが、
その頑張りが的を得ていないのが残念です。

手作りの中間テスト_b0124020_21434628.jpg



















3年生の英語
I have a big brother.
といった程度の簡単な文の聞き取りすら、
完全にお手上げな子も多いです。

手作りの中間テスト_b0124020_21434600.jpg



















3年生のスワヒリ語
Nina kaka mkubwa mmoja.
という程度の簡単な文の聞き取りすら、
完全にお手上げです。

手作りの中間テスト_b0124020_21434699.jpg



















2年生の算数
数列(倍数)の問題
できる子はできます。

手作りの中間テスト_b0124020_21485479.jpg



















2年生の英語
聞き取り問題
できる子はできます。

手作りの中間テスト_b0124020_21485425.jpg



















2年生のスワヒリ語
聞き取り問題
できる子はできます。

手作りの中間テスト_b0124020_21485433.jpg



















2年生の算数
何をやっているかわけがわかっていない子も。

手作りの中間テスト_b0124020_21510175.jpg



















2年生の英語
何をやっているかわけがわかっていない子も。

手作りの中間テスト_b0124020_21510187.jpg



















2年生のスワヒリ語
何をやっているかわけがわかっていない子も。

手作りの中間テスト_b0124020_21510116.jpg



















1年生の算数で重要なのは、
一の位、十の位、百の位、、、
十の束、百の束、、、
日本の教科書でも、これでもか!というくらいに何度も何度も出てきます。

手作りの中間テスト_b0124020_21540194.jpg



















できる子はできます。

手作りの中間テスト_b0124020_21540262.jpg



















1年生の英語
聞き取り問題の2番目、
You are a girl.
というのを、
U R a girl
と書いている子も。
フェイスブックやツイッターなどで気楽にコメントを書き込む際にありがちな書き方です。
それを1年生で既に知っているのでしょうか?

手作りの中間テスト_b0124020_21540255.jpg



















1年生のスワヒリ語
Mimi ni mvulana.
という程度の簡単な文が書けるようになります。

手作りの中間テスト_b0124020_21540297.jpg



















相原 記


# by kjkirakira | 2023-03-14 21:03 | 現地キラキラ ブログ Ke最新情報・記録

マサイビーズ購入会

マサイビーズの購入会を開催しました。

マサイビーズのアクセサリー(ネックレスやブレスレット)を、
キラキラっ子のお母さん、お祖母ちゃんたちから購入して、
それをその場でキラキラの学費として払ってもらう、というもの。

前回は2019年10月。
実に3年半ぶり!!!
この間、コロナで日本側の販売イベントがことごとく中止となり、
マサイビーズの仕入れをストップせざるを得なかったのです。

そしてこの間、
家計が苦しい家庭の子たちはキラキラを去って公立学校に転校していき、
その中にはマサイビーズの作製・販売でなりわいを得ていたお母さんたちも多く、
3年半ぶりの購入会のためにリストを作成したところ、
該当児童(小学2・3・4・5・6・8年生)はたったの10人になっていました。

購入会の1週間前に通知を出していたのですが、
マサイビーズのお母さんたちは、
最近はナマンガ国境での商売も不況(国境を通過する観光客や商人が激減している)であり、
商品をたくさん持っていると売れずに劣化してしまうということで、
手持ちの商品が少なかったため、
「さあコージ先生に売るためにどうしようか」と言いながら、
商品集めに四苦八苦していたようです。
お友だちなどからゆずってもらったりしながら、
必要な数の商品をそろえたそうです。

それでも、3年半ぶりの購入会であり、
普段ナマンガ国境で売買する数とは比べ物にならない数を売って学費を一気に払える機会であり、
お母さん方は大喜びしていました。

今回購入したのは2学期の学費分(各児5500シリング=6000円)、
および、8年生と6年生は、
保護者会で決議された朝夕の補習代の1学期分(1500シリング=1800円)と2学期分(同)でした。

キラキラ初期からいるメリーさんというお祖母ちゃん(テレビでインタビューに応えていた)からは、
親戚の孫たち4人分、合計28000シリング分(35000円分)も購入したのですよ!

今回の購入会では、
これまでの定番アイテムだった商品以外に、
いろいろと興味深い新作が出ており、
こうやってマサイビーズ市場も刻々と変化しているんだなあと実感しました。
(新作のお披露目は後日物が日本に着いてからのお楽しみ)

こうした購入会を通して、
貧困家庭の児童たちの教育、
その家計のサポート、
伝統文化の継承、
そして、日本の支援者さんたちとの交流を、
これからも維持・発展させていきたいです。



いろいろ

マサイビーズ購入会_b0124020_13462101.jpg



















いろいろ

マサイビーズ購入会_b0124020_13462124.jpg



















いろいろ

マサイビーズ購入会_b0124020_13462147.jpg



















夕刻、園庭に残って遊んでいた女子たち(後列は2年生、前列はみな幼稚園児)に、
購入したてのアクセサリーを身に付けてもらいました。

マサイビーズ購入会_b0124020_13462163.jpg



















相原 記


# by kjkirakira | 2023-03-13 22:45 | 現地キラキラ ブログ Ke最新情報・記録

7年生の作文

1月より新年度が始まって、
ずっと忙しくしていたせいで、
肝心な仕事を忘れていました。

キラキラだより!

それで、3月11日の土曜、
その業務に取りかかりました。

テーマは「中学校の新設」

その一環で、
土曜補習にやって来た中学1年生たち(7年生)をつかまえて、
作文を書いてもらいました。

いろいろと面白く興味深い内容が書かれていましたが、
とくに心をひきつけたのはベロニカさんによるもの。

ベロニカさんは貧しい家庭に生まれ育ちながら成績が良く、
成績はずっと学年一位か二位か三位をキープするレベル。
年少さんの時代からずっとキラキラに在籍するベロニカさんは、
家の貧しさから、すぐに公立に転校していってしまうのだろう、と予想していたのですが、
予想に反し、ずっとずっとキラキラにしがみつき、
たとえ学費納入が遅れて家で過ごす日々が多くてもキラキラを離れることなく
キラキラ小学校の卒業に至りました。

そして、中学校入学のタイミングで、
ベロニカさんと家族はナマンガにある財団に学費支援を申請しました。
今はまだその審議中。
中学校入学が遅れないようにと、
とりあえずの学費は自分たちで支払い済みです。
もしかしたら支援を受けられるかもしれない、
もしかしたらだめかもしれない、
しかし、ベロニカさんと家族のキラキラ愛は変わらなそうです。

そのベロニカさんは、
小学校時代は医師になりたいと考えていたとのこと。
しかし、最近は夢が変わり、法律家になりたいと考えているとのこと。

キラキラは、なるべく支援をせずに、
ぎりぎりまで当事者たちの自助努力を見守る方針を貫いています。
今後も、ベロニカさんとその家族の自助努力を、
心の中で応援し続けていきたいです。



土曜補習の8年生たち

7年生の作文_b0124020_23210343.jpg



















土曜補習の6年生たち
見事に、右に男子、左に女子と、真っ二つに分かれています。

7年生の作文_b0124020_23210429.jpg



















6年生たちが学習していたのは、
理科の、女性の内性器について。
子宮や卵管や卵巣の絵を描いていました。
こういう学習が、
試験のためだけではなく、
人生のためになされ、
将来の夫たちが妻たちの心と体を大切にできる礎づくりになるよう
期待してやみません。

7年生の作文_b0124020_23210410.jpg



















土曜補習の7年生たちに、
小学校を終えて中学校に入った現在の心境を、
作文してもらいました。

7年生の作文_b0124020_23210427.jpg



















7年生(中学1年生)のニムロドくんは、
他校出身で、キラキラにはこの1月に入ったばかりの新入りさん。
身長がまだ130㎝に届かず、
1年生のモーセスくんよりも背が低いのです。
人それぞれで結構!
でも、これからでっかくなれよ!

7年生の作文_b0124020_23210303.jpg



















相原 記


# by kjkirakira | 2023-03-12 00:18 | 現地キラキラ ブログ Ke最新情報・記録

黄色Tシャツの仕入れ

キラキラの全児童(幼・小・中)のために、
おそろいのジャージ上下(幼小は赤、中は黒)を仕入れて販売することで、
ジャージが第二制服のような役割を担うようになり、
月火木は制服で登校、
水金はジャージで登校、
土曜の補習はそのどちらかで登校、
というパターンが定着しつつあります。

それと同時に新たに浮上した問題として、
ジャージ上下で登校した日に、
日中暑くなってジャージの上を脱いだ際に、
色とりどりのTシャツが表出することになり、
こどもたちがTシャツの色とデザインを競い合っている、
そして、統一感がない、
という先生方の指摘がありました。

Tシャツの色とデザインを競い合っても大いに結構、
統一感がなく、バラバラで個性的な色とりどりで大いに結構、
と私などは考えてしまうのですが、
ケニア的にはダメな考え方だそうです。

というわけで、自ずと、
運動用のTシャツ(体操着)の必要性が出てきました。

それで、
入手しやすい色、
キラキラらしい色、
ということで、
黄色を選びました。

そして、
幼少と中で色を分ける必要はないと考え、
全学年黄色とすることにしました。

仕入れはいつものようにナイロビで。
身内の青年ジョビくんに仕入れてもらいます。

そして、物が送られてきました。
黄色、黄色、黄色、イェロー、イェロー、イェロー、
サイズと数とを確認したところ、
何と、依頼通りのサイズと数になっていませんでした。

サイズは
SS、S、M、L、XL、XXL、XXXL
があると前もって聞いており、
それぞれの枚数を指定して依頼したのですが、
SSがなくてSばっかり、
XXXLがなくてXXLばっかり、
になっていたのです。
全部の数はOKでしたが、、、。

お店の人は、
何としても売りさばきたいがために、
SSとXXXLがないよ、と一言も言わず、
それらがあるようによそおって、
SをSSの代わりに、
XXLをXXXLの代わりに、
ささっと袋に放り込んだようなのです。
ジョビくんも、これには気付かなかったようでした。

ハスラーの国、ケニア。
だましだまされながら売買が行われる国、ケニア。
今回は見事にだまされてしまいました。

お店の人が正直に、
「SSはない。XXXLはない」
と前もって言ってくれれば、
こちらからの依頼の数も変更できたのにな、
と不満が募りますが、
こういうミスはある程度想定内なので、
あまり驚かず、怒ることもしません。

我が家のモデル、
ノゾミさん(8年生)とヒカリさん(6年生)に試着してもらったところ、
ノゾミさんがXXL、ヒカリさんがXLでした。
つまり、背が高くやせているノゾミさんがXXLということは、
もっと背の高い子や、太っている子は、
どうしてもXXXLが必要ということになります。

そこで、ジョビくんに、
XXXLを売っているお店を探してくれと
再度依頼しました。

また、同時に仕入れたジャージ上下の方は、
今回は交渉もスムーズにいったようで、
だまし取られることはなく、
不良品も60品中1品のみということで、
ケニア的には合格でした。
世界的には不良品があるという時点で不合格なのでしょうけれど。
その不良品1品は、
その日のうちにナマンガの近所の洋裁職人さんのところに持っていき、
しっかりと修繕して、
普通の売り物に生まれ変わりました。

しかし、今回は、
ジャージの職人さんたちが、
私たちが注文していない、支払っていないジャージ2着を
間違って追加して送って来たことが発覚しました。

すぐに考えたのは、
その2着分の代金を正直に払おう、
ということでした。

しかし、その数時間後、
前回仕入れたジャージの中に、
ハサミによる切込みが残ったままの品が混ざっていることが発覚し、
これは修理したとしても売り物にならないということで、
身内の年少プレシャスさんにプレゼントすることにしたのです。

つまり、洋裁職人が間違って追加した2着のうちの1着は、
この時点で既に損害賠償として相殺されたことになったのです。

それで、残りの1着も、
どうせいずれまた売り物にならない不良品が出てくるだろうから、
その損害賠償のためにいただいておこう、と判断するに至りました。

Tシャツやジャージを含めた制服類で、
会計管理も、物品管理も、
複雑さ、煩雑さ、繁忙さを増していますが、
落ち着くまでの辛抱だと自分に言い聞かせて、
しばらくの間はキラキラの親子たちの下僕となって、
頑張りたいと思います。



キラキラのロゴは、
黄色のキラキラ星がにこっと笑って、
周囲の黒い空間を赤く照らしている、
そんな様子を私がパソコンで描画したものになっています。

黄色Tシャツの仕入れ_b0124020_23195935.gif





















つまり、キラキラ・カラーの一つである黄色が、
今回Tシャツという形で陽の目を見ることになったのです。

黄色Tシャツの仕入れ_b0124020_23210397.jpg



















ノゾミさんとヒカリさん。

黄色Tシャツの仕入れ_b0124020_23210386.jpg



















ジャージ上下
赤は幼小、黒は中

黄色Tシャツの仕入れ_b0124020_23210344.jpg




























相原 記


# by kjkirakira | 2023-03-10 23:10 | 現地キラキラ ブログ Ke最新情報・記録