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アフリカでのこども支援「キラキラ」+それを日本で後援「キラキラを支える会」


by kjkirakira
ケニアの昔の人たちは、
水は川や泉や井戸で汲んで家に持ってくるものでした。
その後、町で水道の公共事業が起こり、
町のあちこちにある水道や、
近所の家の庭にある水道に、
水を汲みに行くようになりました。

下水の方は、
トイレだったら大きな穴にコンクリートの蓋をしただけの便所で用を足し、
他の生活排水だったら、
洗濯後の水は庭にまき(打ち水の効果がある)、
歯磨きなどの際も庭のすみっこでうがいをする、という感じで、
ほんとに適当、ほんとに単純でした。

それが、少しずつ人々が石レンガで近代的な家を建てるようになり、
家の中に水洗便所をつくったり、
家の中に水道網を張り巡らしたり、
家の敷地内に下水槽をつくったり、
日本の平均的な家屋とほぼ同じようなつくりになっていきました。

しかし!!!
日本の家屋と比べて、決定的な違いは、
部品の質が低く、部品の寿命が短い、ということ。

日本の家屋でも、
壊れやすい箇所として、
1に上下水道の配管、
2に電気関係、
3にドアや窓など、
挙げられると思います。

それでも、日本家屋のこれらは、
ほぼ永久的に機能し、めったなことでは壊れません。

例えば、私のさいたま市の実家の階段の電球は、
家を建ててから30年くらい経って初めて新しいものに交換したくらいです。
これはさすがに、私の両親も、信じがたい、と言っていましたが。

ケニアの私たちの家の配管は、
早いもので2年後、
もったとしても10年後に、
修理を必要としています。

家の中の水道が全滅して、
しかたなくバケツをたくさんもって、
外にある水道から水を汲んで屋内に持って来て使うありさまです。

水洗トイレも全く機能せず、
バケツに汲んでおいた水を勢いよく流すことで何とか使用を続けています。

キラキラの幼稚園にも、小中学校にも、
たくさんのタンク(貯水槽)を設置し、
そこから直接水を汲むことができるように水道の蛇口を設置しているのですが、
その蛇口が壊れる壊れる。
蛇口が壊れると、全く水が出ない(通らない)、
または、水が漏れ出たりあふれ出たりしてしまうようになります。
水があふれ出ないように、ビニール袋やゴムなどを詰めて置いたり、
水漏れしないように、大きな石を蛇口の上に載せて固定したり。

さすがにこのままではまずいとなり、
この土日、配管工の友人を呼んで、
修理を開始することにしました。
まずは、できるところ、大事なところから、一つずつ。

幼稚園やうちの畑の外にある蛇口を交換するだけなら簡単ですぐできます。
しかし、我が家の内部の蛇口は、
蛇口を交換しただけではらちが明かず、
配管自体を精査することになりました。

水源である貯水槽(タンク)から、
管が枝分かれを繰り返しながらその部屋のその蛇口に到達するまでの経路上で、
詰まっているところはないか、
一つずつ、少しずつ、チェックしていきました。

「ここはこうだからこうなるはずだ」
「ここはこうだからこうはならないはずだ」
などと、配管工の彼と話し合いながら、進めていきました。

上にある貯水槽から出たきれいな水が、
1本の管で地表に降りてきて、
最初に枝分かれする箇所(管がT字に連結されている)を掘り起こしました。

その枝分かれの、右側も、左側も、水が出ないということで、
精査を重ねたところ、
その枝分かれ地点の少しだけ上流のところが詰まっている、と判断し、
管を切り、針金を入れたり、
遠く離れた水道の蛇口から大きく息を吹き込んでみたりしたところ、
出ましたよ、詰まりのもとが。

詰まりのもとになっていた汚れの塊は、
土などのほこりと、
水に含まれる塩分と、
金属のさびなどが融合したものでした。

もともとの水源が、
幼稚園の敷地のいちばん低いところに掘削した井戸なので、
そこから電力でくみ上げられた水には、
どうしても土の汚れが混ざっているのです。

さらに、ナマンガの地下には塩の層があり、
私たちの井戸水も塩分濃度が高く、
流れがよどむ配管の枝分かれや蛇口のカーブなどで塊が生じやすいのです。

11年前に、この家を建てたときに、
配管工の人に、
「これらの管を地中に埋めて、コンクリートで覆ってしまって、
何年後かに、管が詰まって、再び掘り起こして修理する、
なんてことはあり得ないのか?」
と尋ねた際に、
「100%そういうことはない」
と断言されたので、
私も半信半疑ながらも、安心してコンクリートで覆ったのですが。
案の定、だめでしたね。
11年後に、コンクリートを壊して、掘り起こして、修理することになろうとは。

だって、神様が綿密な計画を練ってつくった人間の血管だって、
塩分で血管の壁がかたく、もろくなったり、
コレステロールの塊が管の枝分かれやカーブのところに詰まったり、
遠くでできた血栓のような塊が飛んできて遠いところの細い血管を詰まらせたり、
「100%詰まることはない」どころか、
「人の一生で、100%どこかが詰まるであろう」というのが正しいのですから。
まして、不完全な人間どもがつくった上下水道の配管だったらなおさらですね。

そんなこんなで、我が家と幼稚園と畑で、
いくつもの修理が完了し、
久しぶりにストレスなくふんだんに水が使える状態になりました。

しかし、また数年後に、同じことを繰り返さなければならないと知ると、
いっそ、近代的な家ではなく、
昔ながらの、配管も何もない家に住みたいな、とすら思ってしまいます。

☆☆

まず、配管工の人に、
一つ一つ問題個所を見せて、
購入して準備する部品を列挙してもらいます。

すぐに壊れるケニアの配管_b0124020_22410323.jpg




















11年前につくったコンクリートの床を壊し、
その下の土を掘り、
11年前に敷設した配管を探り、、、
2mくらいに渡って掘りました。
それでも、結果的に詰まりが除去され、
外科手術が成功したのですから万々歳ですね。

すぐに壊れるケニアの配管_b0124020_22410200.jpg































相原 記


# by kjkirakira | 2024-03-17 23:26 | 現地キラキラ ブログ Ke最新情報・記録

リケジョの成績表

ケニアの教育改革により、
旧制度8・4制が、新制度6・3・3制になり、
その新制度の最初の世代が今の8年生(中学2年生)です。

キラキラの今年度の最上級生がこの8年生となり、
旧制度のこどもと新制度のこどもが混在する状態に別れを告げ、
ついに新制度の児童生徒のみとなりました。

旧制度最後の世代(9年生に相当)は、
既に旧来の4年制の高校1年生となって、
キラキラを巣立っています。

その、旧制度の最後の世代である我がノゾミさん。
その高校生活(全寮制)を眺めながら、
私たちもいろいろと新しいことを学んでいます。

☆☆

その、ノゾミさんたちが2月末の中間休みの前に受けた中間試験の結果が、
ようやく公表されました。

公表、といっても、
我が子の点数と順位と、平均点くらいしかわかりません。
それが、携帯電話のSMSと、
予めインストールしておいた専用のアプリで、
各生徒の親に知らされました。

ノゾミさんの高校はさすがに国立高校とあって、
各教科の平均点は軒並み高く、65点~85点くらい。
ノゾミさんの成績も真ん中くらい、平均くらい。

しかし、その成績表は、
とっても特徴的なもので、
私たちノゾミさんの両親は大いに満足しました。

英語とスワヒリ語は平均くらい。
数学は平均より上。
物理と化学と地理(社会科の地理に加え、理科の地学的な内容も含む)は平均より上。
生物は平均くらい。
歴史・公民と宗教科と商業科とフランス語は平均より下。

皆さんもお気付きの通り、
典型的なリケジョ(理系女子)の成績表ですね。

ある意味、
日ごろの努力や暗記以上に、
センスや思考回路が必要な科目が上に出ました。

高校に進学するにあたって、
私は、自分の経験から、
「数学は常に全部理解できるようにしておけば、貯金ができて、後で楽ができる」
「高校生のときに数学脳、物理脳をつくっておけば、大人になってからいくらでもつぶしが利く(どんな分野に行っても役立つ)」
「生物とか、社会科系の科目は、いざとなればいくらでも挽回できる」
というアドバイスを何度も何度もしていました。
そうしたら、ほんとに、その通りにやってくれました!

☆☆

ケニアの高校は、日本の高校同様に、
ある程度全ての科目を履修しますが、
高校卒業試験(国家資格)では全科目を選択する必要はありません。
英語、スワヒリ語、数学は必須だとしても、
他は、得意科目だけ、選択した科目だけ、で良いのです。
(私はかつてのセンター試験で、国・英・数・物・化・世界史、で勝負しました)

数学や物理は、
ケニアでも日本同様に苦手者が続出し、
他の教科の平均点が50点くらいでも、
物理だけは30点とか、ざらにあります。

それでも、あえて、
高校の卒業試験では物理を選択してほしいなあと思います。
物理が足かせになって、
総合点が下がってしまうリスクはあるにしても、
物理の神がかり的な素晴らしさに感動する経験や、
物理の理詰めで思考していく経験を経ながら、
見る人が見ればわかるような理想的な理系の成績表を、
これからも維持していってほしいです。

かつてのキラキラ幼稚園の卒園児で、
私がやっていた土曜補習にせっせと通い、
キラキラOBの中でもその存在が際立っていたジョゴーくんやブルノくんは、
私に言われるまでもなく、強制されるまでもなく、
高校で物理を選択していました。
「物理を選択した生徒は学年でたったの7人」などと言っていました。
彼らの人生において、ほんの数年間でも、
私、コージ先生がインフルエンサー的存在になれたこと、
教育者としては感無量であります。

☆☆

私はかつて、中学を終えて高校に進学してすぐに、
自分は意外にこれができる、
自分は意外にこれができない、
という新たな認識と一喜一憂を経験しました。

時には、本当にだらけまくって、
0点や赤点を取りまくった頃もありました。

学校の先生方に対して挑戦的に、
どうどうと内職をしたり、
試験の答案に脈絡のない答えを記入したりしたこともありました。

しかし、私の両親や、主だった先生方は、
私の成績や勉強態度に関しては恨み言を何も言わず、
ただただ息子を、ただただ生徒を、信じて黙って待っていてくれました。

私も、ノゾミさんの成績については、
「理想的なリケジョ(理系女子)の成績だ、素晴らしい!」と言ってひかえめに褒めることはあっても、
「社会科がだめだね」とか「フランス語がだめだね」とか「平均並みで満足していてはいけないね」などと負の言葉は言わず、
常に肯定的で、全幅の信頼を維持していきたいものです。



相原 記


# by kjkirakira | 2024-03-17 22:35 | 現地キラキラ ブログ Ke最新情報・記録
キラキラは、2023年1月の中学校部門開設時に、
新中学校の制服類の仕入れと販売とを開始しました。
同時に、これまでの懸案であった学校ジャージの仕入れと販売も開始しました。

ナイロビで物を安く買って、
それを貧しいキラキラのこどもたちに販売する(転売する)者として、
大きな利益は必要ないにしても、
赤字にならない程度に少しずつ利益を出せるくらいの金額に設定しました。

蓋を開ければ、売れる!売れる!
次から次へと購入者(キラキラのこども)が現れ、
集金し、試着させて、持ち帰らせる。
小学生以上の子たちは自分たちで試着させ、
幼稚園児たちはジョイス先生やジュリアナ先生に試着させてもらうようにし、
これが1年を通してコンスタントに行われました。

2024年、これらの販売が2年目に入り、
1年目ほど忙しくはないものの、
それなりにコンスタントに試着・販売する日々が続いています。

そして、中学校のパープルのシャツがサイズ切れを起こし、
8年生のエリザベスさんが入手できなくなったので、
これを機会に久しぶりに仕入れをしました。

ナイロビで、いつも仕入れを手伝ってくれる青年ジョビくんを介して、
パープルのシャツ20着、
黒スカート20着、
黒ズボン9着、
長袖の黒セーター21着、
袖なしの黒セーター19着、
紫のネクタイ15着、
黒の靴下15着、
赤のジャージ上下32着、
計7万シリング以上(7万円以上)

まず、ジョビくんにデジタルマネーMPESAで送金し、
ディーラーに前金を払ってもらうことに。

その数日後、物が出来あがり、そろった、とのことで、
残金を送金し、
物をケニア版宅急便で送ってもらいました。

物が届き、開梱して、
サイズと数個を確認したところ、
問題が3つ発覚してしまいました。


①袖なしセーターのサイズ

サイズ34を8着、36を5着で注文したのですが、
届けられたのは34が0着、36が13着だったのです。
念のため、サイズ32と36を比べてみると、
何と、大きさに違いがなく、ほぼ同じ大きさ!
そもそも、32と34と36は、同じ金額で販売しており、
仕入れで損をしたわけでもないので、
この失態には目をつむることにしました。


②スカートとズボンが届かなかった!

すぐにジョビくんにクレームを入れたところ、
梱包するのを忘れていた、とのことで、
後日送ってもらうことに。
もちろんその送料は私は払いません!


③ジャージ上下の数が減らされていた

ジャージをまとめ買いするために、
ジャージの生地を購入し、
それを洋裁職人に渡して縫ってもらうことにしています。
生地は50mの長さのものがロールとなって売られています。
経験上、この50mのロールで33着できます。
それで、送金額も、33着分ということで請求されて、送金していました。
しかし、届いたのは32着。
詳しい寸法の精査や、過去の注文時の個数と比べて、
これは明らかに詐欺だと判断!
「あと1着を送ってくれ。さもなくば、1着分の賃金365シリングを返金せよ」
というメッセージを送ったところ、
ジョビくんがすぐに返金に応じ、
私のもとに返金額が送金されました。
ケニアでは、こうやって売人が買人をだますことで、
買人が結局「面倒くさいからいいや」と言って泣き寝入りしてしまうことが多いのです。
私はジョビくんを介して何度も何度も大型注文を出す人間なので、
泣き寝入りはせずに、緻密に計算し、正確なお金のやり取りをすることで、
なめられないようにするべきですね。


そして、送られてきた数々の服を床に並べて、
一つ一つチェックです。
生地が破れていないか、
ポケットに穴が空いていないか、
ベルト代わりのひもがしっかりついているかどうか、
表示サイズと本当のサイズが合致しているか、、、、。

もう、正直、何で客の俺がここまでしなきゃいけないんだ~と叫びたい気分。
ケニアでは、お客は神様では決してなく、お客は奴隷同然なのです。

もっともっと、ケニアの売人たちが、
真摯に、愛をもって、商売にたずさわることができるなら、
売人と買人の両方の幸せが増すし、
結果的に売人はもっともっともうけることができるのに、、、
無駄なこと、もったいないことをしているよなぁ、と思います。

さて、今回の仕入れの総額は7万円くらいでしたが、
今後は1年おきに6万や5万程度の仕入れをしていくことになるでしょう。

売人たちにだまされながら、不快な思いをしながら、
しかたなく、苦笑いをしたり、腹を立てたりしながら、
これからも、いろいろな買い物や仕入れをしていくことになるでしょう。



これで、5万5千円分くらい
(7万円分から、スカートとズボンの分を引いた額)

ケニアではお客は神様ではなく奴隷_b0124020_23070074.jpg




















サイズのチェックと、生地やポケットのチェックは、
ちょっとした重労働です。

ケニアではお客は神様ではなく奴隷_b0124020_23070085.jpg





















相原 記


# by kjkirakira | 2024-03-16 01:02 | 現地キラキラ ブログ Ke最新情報・記録

暗い夜道をこどもが歩く

さて、陸上競技会の地区予選会は、
小学校部門と中学校部門の同時開催という、
かつてない忙しさで運営されたために、
結局全ての競技を完了することはできず、
夜7時になったところで、
閉会式も何もなく「とりあえず解散」ということになりました。

その前の6時頃、
私とジャシンタ先生は、
終了が遅れることを予測し、
キラキラの4~8年生たちを最後に一斉に家に帰すのではなく、
先発隊として、競技のない子たちの早めの帰宅を促すことに。

そのことを、8年生たち数人を伝令として、
グランドを回らせてキラキラの先生たちとこどもたちに周知させ、
キラキラっ子たちが続々とスクールバスのところに集まってきました。

そして、先発隊が出発。
ところどころでこどもたちを下車させ、
そのまま6㎞離れたビリカ地区へ。

最後は普段バスが行かない遠くの方、2㎞先まで行き、
6年生のレンカイくんと5年生のコセイくん兄弟を降ろすまで面倒を見ました。

普段、徒歩通学のこの兄弟。
私も、運転手ジュリアス先生も、
彼らが普段こんなに遠いところから通っているなんて知らなかったのでびっくり。
しかし、暗くなる前に彼らを家の近くまで送り届けることができて大喜び。

スクールバスが、会場のAIC小学校まで戻って来たときには、
既に7時を過ぎ、暗くなっており、
キラキラっ子たちはまだ多く残っており、
全員をバスに乗せきれないと判断し、
AIC小学校の比較的近くに住む子たちは徒歩で集団を形成しながら帰らせることに。

ジャシンタ先生の電話は鳴りっぱなし。
「うちの子は今どこにいる?」

7年生のローズメリーさんのお父さんは、
「もう二度とうちの子を競技会に連れて行かないでくれ」と、
ジャシンタ先生に対して怒鳴ったほどでした。

小さい子や女の子の親たちは、
日本と同様に、夜の外歩きを大いに警戒しているのです。

最近は日本でも夜道は危険と言われつつありますが、
ケニアは日本とは比べ物にならないほどに危険です。
ナマンガのような田舎町は、
ナイロビのような大都市に比べてだいぶましとはいえ、
時々、暴力事件が起こったなどのうわさを聞くくらいです。

しかし、親たちが全員、
こどもたちの夜歩きを警戒しているわけでもないのです。

昨年、6年生のヒカリさんが、
同級生の女友だち2人と一緒に街に行って、
帰って来たのが既に暗くなった7時半だったことがありました。

そのとき、家の前の通りで待ち伏せていた私は、
ヒカリの頬をつねり、
同級生2人の頬もつねり、
「夜道は危ないんだ!二度とこんな時間まで出歩くことのないようにせよ!」と言い聞かせたものです。

そのヒカリさんの同級生たちの親は、、、?
きっと放任主義なのでしょう。
年頃の女の子だというのに、、、。

さて、この日の終わり、
7時過ぎに陸上競技の地区予選会場のAIC小学校を出発したバスは、
キラキラ幼稚園で私と2人のこどもを降ろし、
他のこどもたちを乗せて、ビリカ方面へ向かって走っていきました。

幼稚園で私と一緒に降りた2人は、
5年生の男の子の方は、お父さんが徒歩で迎えに来て、
5年生の女の子の方は、お父さんがオートバイで迎えに来ました。
この2人は、大きな道路から遠く離れたところに住んでおり、
バスを下車した後、暗い夜道を一人だけで歩かせることができなかったからです。

小中学生はまだまだこどもです。
暗い夜道で何かあったとしても、
自分で責任を取ることができず、
大人たちの守りが必要です。

ナマンガでは、大人たちの集会が夜8時からとか9時からとかに開かれることが多く、
あまり良いことではないなと私も不満気に思っています。

こどもの集会、こどものイベントなら、夜は絶対あってはなりません。
暗くなる7時よりも前に家にたどり着けるよう、
6時には終わらせて帰宅させるべきでしょう。

確かに、今回の陸上競技の地区予選は、
丸一日で小学校部門と中学校部門とを同時開催するという、
前代未聞のハードスケジュールであり、
主催者であるAIC小学校の先生方もよく頑張っていたと思います。
しかし、今回の経験を活かし、
1日で欲張って全てをやろうとせずに、
2日に分けて行うなど、無理をしないことが必要でしょう。

キラキラとしては、
機転を利かせて先発隊を先に帰宅させたことで、
多くの子が早めに帰宅することができましたが、
次回はもっと計画的に、半ば強制的に、
先発隊を出発させた方が良さそうです。


新約聖書「ヨハネによる福音書」11章9~10節
「昼間は12時間あるでしょう。だれでも昼間歩けばつまずくことはありません。」
「しかし、夜歩けばつまずきます。」



相原 記


# by kjkirakira | 2024-03-15 23:02 | 現地キラキラ ブログ Ke最新情報・記録

陸上競技会開幕

2024年3月14日(木)
陸上競技の地区予選が始まりました。

会場は公立AIC小中学校。
ナマンガ市の市街地よりちょこっと外側の地域にある8校が集いました。
キラキラもその一つ。

今年度より、
小学校部門U12と、
中学校部門U15との、
2つの大会が同時開催される形となりました。

しかし、多くの学校(とくに学費の安い公立校)では、
16歳や17歳の中学生も多く、
13歳や14歳の小学生もざらで、
明らかに不公平感のある大会となりました。

しかし、上の大会に進むにつれて、
年齢制限が厳しくなって、
年齢制限にひっかかる年長者たちが除外されていくとのこと。
(だったら、最初から徹底すれば良いのに、、、)

☆☆

この日、キラキラは、
幼稚園と小学校低学年(1・2・3年生)は通常授業。
小学校高学年(4・5・6年生)と中学校(7・8年生)が、
選手も応援も含めて全員会場に行くことになりました。


集合場所は街の中にあるキラキラ幼稚園。
ここから市街地とは反対方向に2㎞歩いてAIC小学校まで徒歩で行きました。

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会場に到着し、朝8時、競技が始まりました。
小学校部門と中学校部門とが同時開催なので、
てきぱきと運営しないと日が暮れるまでに競技をこなしきれないのです。

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この日は選手も応援も、
お菓子やジュースなどの持参を許可しました。

陸上競技会開幕_b0124020_21375875.jpg




















夏の終わり、雨季に入る前の、
気持ちの良い曇りがちな晴れの天気です。

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投てき競技は、
投げる順番をしっかり決めてスムーズに行うことと、
投げた物に人がぶつかるという事故を起こさないことが重要です。

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投てきはやりと円盤と砲丸の3競技。

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跳躍は高跳びと幅跳びです。
高跳びはみんな正面跳びです。
背面跳びを指導する人がいて、マットなどの設備があったら、
きっとみんなもっともっと飛べるでしょうに。

陸上競技会開幕_b0124020_21454587.jpg




















トラック競技は、
短距離走、中小距離走の他に、競歩もあります。
トラック以外に、近隣の山野を駆け抜ける「クロスカントリー」もあります。
しかし、AIC小学校付近は平地なので、
クロスカントリーの醍醐味である上り下りはありません。

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中長距離は一斉スタート

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若い手足が躍動します。

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勝つのはどうしても年長者たちです。
皆がしっかりとU12、U15という年齢制限を順守すれば、
キラキラにもチャンスが多くめぐってきたであろうに。

陸上競技会開幕_b0124020_21474996.jpg




















黄色のシャツのキラキラのアルバンくんは、
中2(14歳)の中でも体格がいちばん良いくらいの子です。
しかし、その前を行く他校の彼は、
明らかに16歳か17歳くらいの筋肉の持ち主ですね。

陸上競技会開幕_b0124020_21475023.jpg




















さて、短距離走では毎回毎回不満を言いたくなります。
ご覧のように、コース(レーン)によって、
スタート位置を変えていくのは、
本格的な陸上競技の大会ではよくある風景なのですが、、、
しっかり測定もせずにスタート位置が決められるので、
会によってはアウトコースが不利になり、
会によってはインコースが不利になり、
まったく、いい加減きわまりないのです!

陸上競技会開幕_b0124020_21474920.jpg




















仮に、400mのトラックを簡略化して、
100mの直線~100mの半円弧~100mの直線~100mの半円弧、として、
コース(レーン)の幅を1mとした場合、
スタート位置を何mずつずらしていけば良いかは、
下記のように簡単に計算できます。
つまり、約6mくらいずつずらしていけば良いわけですが、、、
どうしても、アウトコースの子たちは、
レースが進むにつれてインコースに割って入って来て、
インコースの子は走路妨害を受けてしまうわけです。
フェア(公平)ではないですね。

陸上競技会開幕_b0124020_21475062.jpg




















ちなみに、余談ですが、この計算、
仮に地球の赤道表面から1m離れたところに電線をぐるっと一周はりめぐらせたら、
その電線の長さは地球の赤道周囲の長さよりどれだけ長くなるか?
という有名な問題に似ています。
答えは、、、陸上のトラックも、地球も、、、、
簡単だけど難しい。
誰もが「へぇぇぇぇぇ」とうなるはず。

☆☆

さて、この日、
キラキラの予選通過者は5名!

中学校部門では、
1.アルバンくん(中2)円盤投げ
2.ヒカリさん(中1)100m、400m
3.アビノーシムさん(中1)800m、1500m

小学校部門では、
4.アレックスくん(小6)円盤投げ
5.ジェームスくん(小5)400m

この5人は、
今度の水曜日に開催される、
市レベルの大会に進むことになります。



相原 記


# by kjkirakira | 2024-03-15 22:17 | 現地キラキラ ブログ Ke最新情報・記録