2025年5月21日(水)
3日目の今日、
またしても、、、夕刻、、、問題発生。
苦々しい思いのままに、夜を迎えることに、、、
①溶接職人によるもろもろの作業
残った細かい仕事を片付けてもらい、
完了した夕刻、3日分の労賃を支払いました。
次は、彼らの工場で、
理科室の机と椅子とをつくってもらいます。
②石工による、平均台、鉄棒、国旗用のポール
平均台は、脚の部分のコンクリートができあがり、
今日は台の部分、つまり、上を歩く部分のコンクリート注入作業。
溶接職人が先日つくった鉄棒を、
地面にコンクリートで固定する作業。
国旗掲揚のためのポールを、
ふさわしい位置=校舎に囲まれた内庭(日本の小学校だとロータリーと呼ぶ?)の中央に移し、
地面にコンクリートで固定する作業。
③タイル職人による、理科室のタイル設置
今日は朝から大勢で床のタイルに取り組んでいました。
壁のタイルの場合、セメントだけでくっつけていくのですが、
床のタイルの場合、セメントと砂を混ぜたものを使います。
そのために、砂をまず網のようなものでろ過し、
粒子の荒い砂や小石を除去してから使います。
床のタイルは、長方形の床に対し、斜めに置いていきます。
ケニアの田舎の建設において、
石工たちが部屋を完璧な長方形でつくることは不可能なので、
エラーを見えにくくするために、斜めに置くのです。
夕刻、小さなミスを2つ見つけました。
タイルを切った断面がぎざぎざだったことと、
直線で境界を示す、その直線が私の理想とは違った形で引かれていたこと。
一昨日のミスに比べたら、微々たるもんです。
しかし、黙ってはおられず、
「どうしてこんなぎざぎざなんだ」
「どうして直線を引くとき俺を呼んでくれなかったんだ」
と苦言を呈しました。
職人が作業している最中は、
セメントがかたまっていなかったり、
職人たちや物でごった返していたりで、
近くまで行って確認することができないために、
ミスの発見が夕刻になってしまうのです。
そして、単なる石工によるセメントの作業であれば、
ミスを見つけたら「これ壊してやり直して」と言えるのですが、
タイルだと、、、一枚一枚の値段もあるし、、、
言えないんですよ、、、もったいなくて、、、。
彼ら自身は、
自分たちをプロだと思っているようですが、
正直、プロではありません。
数学も知らないようだし、
仕上げも雑だし、
家主の意向を無視してミスしたまま勝手に作業を進めるし。
ただ、今日の問題はミスのことや能力のことではなく、
夕刻発生した、労賃の件だったのです。
労賃は、初日に、彼らの棟梁との間で、
この仕事を55000シリング(60000円)でやってもらう、
ということで合意していたのです。
それは、日当のように毎夕毎夕きっちり払うべきものではなく、
ケニアの田舎では、時々少しずつ払い、最終日に完済する、というのが常識なのです。
もし、初日に大きなミスをせずに、
順調に順調に作業が進んでいたとしたら、
今日はいくら、今日はいくら、とだいたいの労賃を算定して払ってあげることはできたでしょう。
しかし、初日に大きなミスがなされたことで、
初日は全く払う気になれませんでした。
ところが、彼らを私たちに紹介した人(ジャシンタ先生の弟)が、
可哀そうに思って7000シリング(8000円)払ってしまったようなのです。
幸い、そのことを今日の昼に聞いていたので、
じゃあ、今日の夕方には、私は一銭も払わない!と決めていたのです。
夕刻、案の定、棟梁が私に神妙な顔つきで話しかけてきました。
お金がほしい、と。
私は先の理由で断りました。
この調子で毎日毎日彼にお金を渡していたら、
最終日のミスの修復作業がどれほどの大仕事になるかわからない状況で、
仕事が完了する前に契約金を完済してしまい、
もはや彼らは仕事に来ない、という事態になりかねません。
この、今日の夕刻、私が支払いを拒否したということが、
彼らの間で大問題になってしまったのです。
大きな声で、怒りをぶちまける職人たち、、、。
私は全く!!!!悪いことはしていない。
しかし、奴らの大声は気持ちの良いものではありませんでした。
今回のタイル設置の契約は、
私と、棟梁との、一対一で結ばれたものです。
棟梁が、助手たちを連れてきて、
その助手たちが、労賃を支払われずに怒っているのならば、
その怒りは私にではなく、彼らを連れてきた棟梁に向けられるべきなのです。
彼らは、貧乏で、
家族も養わなければならない、
借金もたくさんあって、返済しなければならない、
とにかく、慢性的な金欠状態だそうです。
しかし、そのことを、私にぶつけてくるのはおかど違いです。
雇用の契約に、私情や私生活を持ち込んでくるのはかつての古いアフリカで十分です。
それに、ろくな仕事もしないのに、お金だけ要求するのも、おかど違いです。
彼らは、私と分かり合えないと見て、
ジャシンタ先生のところにやって来て、
いろいろ話をしたようです。
こういう話の仲介に慣れているジャシンタ先生も、
私の考えが100%正しいと認め、彼らをたしなめた、とのこと。
彼らの話のほとんどが、金欠状態で苦しい、、、といった話だったそうです。
ただ、労賃の支払いがなくて怒るような助手たちは、
明日以降、連れてこないでくれ、と念を押したそうです。
その後、彼らは、
彼らを私たちに紹介したジャシンタ先生の弟のところを訪ねたようです。
なんだか、能力のないこどもと雇用契約を結んでしまったような感じ、、、
ま、そんなこどもたちを操り、たしなめていかなければならないんですけどね。
ああ、彼らのタイル作業、
一刻も早く、終わりが来てほしい!
☆☆
国旗のポールの根元を掘り、引き抜きました。
国旗のポールの根っこにくっついていた古いコンクリートを壊します。
こどもたちも興味津々です。
黒いのが中学生、赤いのが小学生。
そして、新たに決めた定位置に持って来て、
根っこを新しいコンクリートで固定します。
鉄棒の設置はちょっとした大作業です。
横の棒が水平レベルになっているか、
縦の棒が重力方向になっているか、
全ての棒が二次元上に並んでいるか、
少しずつ、確認しながら、固定していきます。
ご覧のように、鉄棒の根っこをコンクリートで固定し、
その固定が動かないように材木を立ててサポートします。
平均台の台の部分に鉄筋を置き、板材で囲み、
コンクリートを注入していくます。
溶接職人さんが、
理科室などの屋根の上にのぼって、
透明なトタンを設置してくれました。
この透明なトタンがないと、
屋内が暗くて暗くて。
溶接職人が6年生の教室のドアを修理しているところを、
6年生たちが見学しています。
この修理のおかげで午後一の授業が中止になり、
みんな喜んでいる感じ??
理科室の床のタイル設置です。
5年生たちが、民族舞踊の実習をしていました。
結構動きが激しい舞踊です。
滑り台は安定の人気です!
6年生男子たちがバレーボールの練習をしていました。
放課後は中学生たちがバレーボールの練習。
相原 記
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by kjkirakira
| 2025-05-22 02:33
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