アフリカでのこども支援 「キラキラ・プロジェクト」 + それを日本で後援  「キラキラを支える会」


by kjkirakira
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法律順守の国境

先日の小暴動を受けて、
ケニア側ナマンガの警察署前にて、
市民向けの移民法の説明会が開催されました。

そこで語られた内容は、
私は既によく知っている内容だったのですが、
一般市民にとってはなかなか理解できない内容だったようです。

というよりも、
これまでのアフリカ的おおらかさ、
すなわち、国境なんだから自由でいいじゃん、
という考え方を変えたくないので、
新しい知識を脳が無意識に拒んでしまっているようです。

さらに、先日暴動の先陣を切って、
タイヤや電線を燃やしていた若者たちは、
相変わらず暴力的に、
「タンザニアがケニア人を締め出すのなら、
俺たちもケニアにいるタンザニア人を締め出す!」
と主張し続ける始末。

ケニアとタンザニアの国際結婚の中で、
最も多く、我々の身近にも多いのは、
ケニア人男性とタンザニア人女性の夫婦で、
ケニア側に住んでいるというパターン。

この場合、移民法的には、
タンザニア人妻はしっかりとパスポートを取得し、
それをもってとりあえずケニア側に入国し、
ケニア行政が発行する結婚証明書を取得し、
それをもってケニアの移民局で扶養ビザ(配偶者ビザ)を取得し、
その状態で3年経てばタンザニア国籍のままケニア永住権を申請することができ、
その状態で7年経てばケニア国籍を申請することができる、
というもの。

さらに、タンザニア人妻がケニアで労働したければ、
労働許可証を取得しなければならないわけですが、
ここの説明はちょっとあいまいでした。

生まれてきた子がどうなるかという件の説明はありませんでした。
しかし、明らかに、こどものうちは両国籍が認められるわけです。

国籍に関しては、
ケニアは2010年の憲法改正に伴う移民法改正により、
二重国籍の取得が可能になりました。
しかし、タンザニアはまだ二重国籍を認めておらず、
例外として、外国人と結婚した女性およびその18歳未満の子、が挙げられています。
つまり、ケニア人と結婚したタンザニア人女性が、
ケニアで扶養ビザを取って7年後にケニア国籍を申請して、取得できたあかつきには、
見事に両国籍保持者となれるのです。

しかし、タンザニア政府でも、2016年以降、
二重国籍を可能にするべきであるという議論が高まっており、
世界中の潮流からしても、近い将来可能になると考えられます。

ちなみに、日本はというと、
あの政治家の問題に絡んで、
二重国籍が大きく取り上げられたこともありましたが、
それとは別にも、国際結婚の増加や世界的な潮流と併せて、
二重国籍を可能にするべきという議論が高まりつつありますね。

現在の法律では、
ケニアは二重国籍を認めるも、
日本が認めないために、
ノゾミやヒカリのような子は、
22歳になったらどちらかの国籍を選択しなければならないのです。
彼女らが22歳になるまでに、
日本の法律が変わることを願い祈るばかりです。

私としては、
移民法の適応が隣国タンザニア人に至るまで達したこの時期、
タイミング良く滑り込みでケニアの永住権の承認が得られ、
法律的に何の問題もなくケニアにいられることはありがたいことです。

ホットな話題として、
身内が国際結婚しているような友人・知人からも、
「あんたんところは大丈夫?」
などと声がかかり始めていますから。

国境なんて関係ない、
いつも平和で自由に行き来したり愛し合えたりできる世界が好ましい。
しかし、現状は、各国が治安維持・秩序維持に努める必要があり、
移民法による規制は不可欠です。

ぜひ、私の身近に多くいる、
ケニア人男性と結婚したタンザニア人女性の皆さんにも、
一つずつ、法律順守をクリアしていくよう、
少しずつ勧めていきたいと思います。


相原 記


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# by kjkirakira | 2017-03-30 23:56 | 現地で 全般・他

緊迫の国境!

私たちがいるケニア共和国ナマンガは
タンザニアに接する国境の町。

国境ということで、
商売や交通の要衝であり、
近年は人口増と再開発で活況を呈しているものの、
田舎町ののどかさがあり、
住民はある意味平和ボケしていました。

しかし、先日、3月27日、
久々にナマンガ国境で緊迫した事態に陥りました。

ケニア、タンザニア両国ともに、
治安維持のためと、
自国の経済活性化のために、
違法な在留外国人に対する取り締まりが強化されていました。

そんな状況下でも、
初めからケニア人女性との結婚証明書を取得しており、
この度ケニアの永住権の承認を得ることができた外国人である私は、
法的に何の責めも負い目もありません。

しかし、多くの外国人たちが、
パスポートなし、査証なし、適切な書類なしで違法滞在を続けているのです。

とくに、ケニアとタンザニアの国境周辺は無秩序で、
多くのケニア人がタンザニアで暮らし、結婚し、働き、
多くのタンザニア人がケニアで暮らし、結婚し、働いているのです。

もともと国境のなかったところに、
ヨーロッパの列強諸国が勝手に国境線を定規で引っ張っただけ、ということで、
これまでは黙認されてきました。

しかし、徐々に徐々に規制強化の雰囲気は高まりつつありました。

例えば学校教育の現場では、
タンザニア人の子弟がケニアの学校に越境通学することは激減してきています。

キラキラもその流れを見越して、
タンザニア人の新規入園・入学を制限・禁止し、
タンザニア本国への転出を奨励する方向で、
ここ数年はタンザニア人の在校生が激減してきています。

この度、
タンザニアで生活して仕事をしているケニア人たちが、
違法ということで逮捕され、
裁判にかけられることになりました。

中には何十年もタンザニアにいて、
これまで何の咎めも受けることのなかった人もいるのです。

そのことに関して、
ナマンガ国境の広場にて、
ケニア、タンザニア両国の国境職員たちによる
公開の話し合いがもたれることになりました。

そこで、暴動が発生したのです。

車両の国境越えを阻止するべく、
道路の真ん中で古タイヤが焼かれ、
タンザニア側がケニア側から利益を受けることがないようにと、
ケニア側からタンザニア側に伸びている電線が焼かれ、
タンザニア人を家政婦として雇っている裕福なケニア人家庭が襲撃され、
国境地帯は一時はかなり緊迫した空気に包まれたようです。

ついには催涙ガスがまかれ、
国境地帯で暴動に参加していた人たちややじ馬たち、
さらには普通に働いていた人たちも散らされて、
何とか夕方には暴動がおさまりました。

ちょうど、その催涙ガスがまかれた16時には、
キラキラ保育園の下校が終わり、
キラキラ小学校の下校が始まろうとしていました。

国境地帯から来たオートバイの運転手などに情報収集しつつ、
国境地帯を通り抜けて帰宅する児童たちを選り分け、
彼らが安全に帰宅できるように、
大人の引率を付けたり、
遠回りして家にたどり着くように指示したりして、
みんなを送り出しました。

幸い、死傷者も出ず、
物損なども最小限で食い止められ、
事は今後の話し合いに託されることになりました。

もともと国境なんてなかったところ、
国籍なんて関係なく、おおらかに共存していきましょう、といった、
古き良きアフリカの価値観を持ち続けることはとても大切ですが、
世界中の国々が国境に囲まれた近代国家として成長しつつあり、
無秩序や戦争を回避するために最低限の規制が必要になっている昨今、
もはや古き良きアフリカの幻想だけでは共存できないのが現実です。

やはり、これからは、
同じナマンガとはいえ、
国境を越えて隣国で何かしようとしたら、
最低限の法的規定をクリアしながらやって行くべきでしょう。

隣国の滞在許可証、労働許可証を取得する、
隣国の人との結婚証明書を取得する、
ケニア人・タンザニア人の間に生まれた子は二重国籍をしっかりと取得する、
他いろいろ。

その際に、隣国ゆえに多少とも条件を緩くしてあげるのが良いでしょう。
遠い日本から来た私が苦労しながら厳しい条件をクリアしていったのと同じでは、
国境を接する隣国の人にはハードルが高すぎますから。

さらに、これまで長い間隣国にいた人を優遇し、
新規に隣国に行く人とは区別しても良いかもしれません。

そして、急に力づくで逮捕したり裁判にかけてしまうのではなく、
ある程度長い年月をかけながら、
徐々に徐々に法順守を徹底していくのが良いでしょう。

理想はあくまで、
国境のない世界、
国境関係なく生き、愛し合い、働く、ということです。

しかし、当面は、治安維持や秩序維持のために、
しっかりと平和的にみなが法を順守できるように、
各政府が現実的な対策を取っていくべきでしょう。

アメリカのトランプ大統領さま、
あなたが否応なしに世界のリーダー、模範になります。
お願いですから、現実的で、理解ある政策実施をお願いします!

理想的な国境なき世界が実現する日を夢見ながら、
現実で正しく生きてまいりましょう。


相原 記


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# by kjkirakira | 2017-03-28 15:30 | 現地で 全般・他
ケニア永住権の承認通知を受け取ったその日、
わかりにくいオンライン手続きのことで移民局と電話でやり取りしたうえで、
クレジットカードでの支払い(規定の5万シリング=5万円少々)を済ませ、
翌日、いざ、ナイロビへ!

ケニアでは、
ケニア人のパスポート申請も、
外国人のビザや許可証や永住権なども、
移民局関係の業務は全てオンラインになっているのです。

とはいえ、オンラインで手続したうえで、
必要な紙を印刷して移民局に提出しに行かなければならないのです。

正直、オンラインでなかった時代よりも複雑になってはいますが、
過渡期ゆえの辛抱であり、
徐々に徐々に簡便さが増していくことでしょう。

ただ、返事を聞くためだけにやきもきしながらわざわざナイロビまで行き、
窓口の行列に並び、「まだ」の一言を聞いてすぐにナマンガに引き返すという、
ストレスの多い無駄なナイロビ行がなくなっただけでも大万歳です。

というわけで、
永住権の支払いを済ませたという書類を持参して、
ストレスのない軽やかな気分でナイロビへ。

書類を提出し、
多分1週間後には正式な取得(証書の発行)になるだろう、
その連絡を待てと言われ、
あっという間に用事を終えて移民局を出ました。

心なしか、移民局の職員の皆さんが、
とっても礼儀正しく親切な印象を受けました。

あとは、ナイロビ市街地で買い物や用事でいろいろ周り、
夕方にはナマンガに帰着することができました。

正式取得まであと少し!
ここまで来て、紛失や間違いや遅延などのトラブルが発生しないよう、
まだまだ油断せずに待たなければなりません。


相原 記


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# by kjkirakira | 2017-03-23 16:11 | 現地で 全般・他
ケニアの永住権の承認通知が届きました。

永住権にはいくつか種類があり、
私のはケニア人の配偶者という種別。

この正式な取得のための支払金額は5万シリング(5万円少々)で、
早速それをオンライン手続きでクレジットカードで支払いました。

明日、支払い済みの書類を携え、
ナイロビの移民局に出頭する予定です。

正式な取得までまだまだ気が抜けませんが、
とりあえず、大きな喜びと感謝にあふれています。


相原 記

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# by kjkirakira | 2017-03-22 23:42 | 現地で 全般・他

ビーズの購入会

毎学期の終盤に、
次の学期の学費を払ってもらうために、
マサイビーズのアクセサリーづくりをしているママさんたちやお祖母ちゃんたちを呼び、
購入会を開いています。

学校の規模拡大とともに、
毎年該当者が増えて、
毎回毎回全員から全額を購入してあげることができず、
3学期分のうち2学期分を購入することにしています。

しかし、今回は、全員が対象です。
こどもの数だけで40人。
保護者にすると30人に及びます。

平均的な小さい女の子なみに、
王女さまの冠にあこがれていた年長組のヒカリは、
「マサイのママさんたちが持って来る作品から、私の冠を選ぶ!」
と意気込んでいました。

で、結局選んだのがこれ。

b0124020_16053140.jpg



















この日、やって来なかった保護者は3人(児童3人)。
うち1人は、4年生メムシさんのお母さん。
何度も何度も私たちに泣きついて来て、
経済状態が悪くてキラキラが続けられそうにもない、と窮状を訴え、
私たちも、この母娘に対しては、
2学期分だけではなく3学期分購入してあげようかと考えていたところだっただけに、
同情するどころではなく、
「何でチャンスを活かそうとしないんだ!」と怒りがこみあげてくるほどでした。

学校が大好きで、いつも笑顔のメムシさん。
頬にはマサイの印章である焼き印が。
家も典型的なマサイの集落。

このまま、学校をやめて、結婚させられてしまうのでしょうか。
仮にそうなったら、こどもの権利を侵害したとして、親は訴えられます。

しかし、もし、学費の安い公立学校に転校するということであれば、
一時的にメムシさんは大好きなキラキラと離れて悲しい思いをすることはあるとしても、
学校を続けることに変わりはないのでOKとなります。

来訪していた日本の友人MさんとNさんとともに、
ビーズの作品を堪能しつつ、
いろいろな問題点について話し合いました。

数年後、キラキラの自立とともに、
このビーズ購入会も回数を減らしていくことになるでしょう。
自立はめでたい半面、
伝統文化が消滅していく数年間を目の当たりにしていくことになるわけで、
少し複雑な気分であります。


相原 記


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# by kjkirakira | 2017-03-16 23:02 | 現地で 保育園+小学校