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アフリカでのこども支援「キラキラ」+それを日本で後援「キラキラを支える会」


by kjkirakira

2学期始業準備の日

2018年4月30日(月)
キラキラ学園(小学校+幼稚園)の、
2学期始業のための準備として、
教職員が集合しました。

予定の9時きっかりに、
みんなで教職員会合から始めようとしていると、
ポウリーン先生がジャシンタ先生を呼び止め、
私も呼ばれ、
何と、離職願い。
首都ナイロビの学校に転職することにしたとのこと。
人生は変化に富んだもの。
良い変化になるのであれば、
嫉妬や嫌味もなく大歓迎です。
他の教職員のみんなにもお別れを言って、
ポウリーン先生は去っていきました。
しかし、旦那さんと娘さんはとりあえずナマンガに残るので、
娘さん(ジョイさん=1年生)はそのままキラキラに通うことになります。
2014年のキラキラ小学校部門開校以来、
4年4か月の勤労、
お疲れさま、ありがとう。

教職員会議では、
私から、そして、ジャシンタ先生からの話、
それから、主にアレックス先生からの提言など。
ケニアの教育改革の流れに乗るために、
精神的(ソフト面)も物質的(教科書やガイドブックなどのハード面)も、
変えていかなければなりません。

そして、幼稚園組は幼稚園の方へ向かい、
小学校組はその場(アンボセリロード・キャンパス)に残り、
大掃除の開始です。

この日は土曜補習教室の主だったこどもたちや、
教職員のこどもたちも大勢いてにぎやか。

小学校組は、
アンボセリロード・キャンパスの掃除を終えてから、
こどもたちも含めてみんなでスクールバスに乗ってビリカ・キャンパスへ。

ケニアは3月、4月と大雨が続き、
各地で洪水の被害が甚大です。
ナマンガ地域も例外ではないのですが、
もともとが乾燥地域であり雨量も比較的小さく、
人口密集地でもないために、
被害は最小限、といったところでしょうか。


ビリカ・キャンパスです。
生い茂った雑草で、
校舎も緑に囲まれています。

2学期始業準備の日_b0124020_23465872.jpg



















上側(山側)の土地が、
所有者によりトラクターで開墾されてしまったために、
貯水機能がなくなり、
雨水が一気に下って来て私たちのビリカ・キャンパスの敷地に襲いかかります。
しかし、何とか被害を食い止めて、
建物も、フェンスも、倒されたり流されたりせずに踏みとどまっています。

2学期始業準備の日_b0124020_23465817.jpg



















相原 記


# by kjkirakira | 2018-05-01 00:02 | ブログ 現地キラキラ

実り多き補習

4月の3週間、日曜以外の毎日、計18回!
キラキラ4月補習教室を完了しました。

毎回平均10人の参加で、
とてもとても有意義な学習を進めることができました。

できる子たちや上級生たちは、
掛け算九々をばらばら(ランダム)に素早く言えるようになったり、
3分以内に24問の一桁どうしの掛け算の問題をこなせる子が増えたり、
鍵盤ハーモニカ(ピアニカまたはメロディオン)でのレパートリーを増やしたり、
三拍子や四拍子のリズムを学んだり、
音符の読み書きを学んだり、
朗読コンテストを開催して、それに向けて練習したり、
主に算数の弱点分野を徹底的に繰り返したり、
いくつかの面白い作文を書いてみたり、
他の子を優しくわかりやすく指導してみたり、
(ノゾミさんとヒカリさんは日本の教科書を読み進めたり)
それはそれは有意義な毎日でした。

できが遅れた子たちや下級生たちも、
掛け算九々の上り下りを徹底的に繰り返してマスターしたり、
ケニア国歌のスワヒリ語と英語とを一言一句覚えたり、
文章の書き写しの練習をしたり、
音読をすらすらできるようになったり、
こどもたちどうしで教え合ったり、
それはそれで大いに有意義な毎日でした。

さて、朗読コンテスト、と書きましたが、
実際には、英語で2編、スワヒリ語で2編、
読み終わるのに1分程度しかかからない短い課題文章を決め、
その音読を毎日毎日練習し、
みんなの前で堂々と発表し、
それに対して思い思いにコメントしながら各自が改善を重ね、
その仕上げ段階として、
心にしみる朗読コンテストを行ったのです。

コンテストは、全員が朗読し終わった後で、
1人3票の投票を行い、
最多獲得票者から順に金銀銅の各賞を口頭で授与するというもの。

面白いのは、
必ずしも上級生が上手で下級生が下手というわけではないということ。
心にしみる朗読とは、心にしみる歌と同様で、
天性のものがあるのですよねぇ。

さらに、投票時に気付いたのは、
「わたし、あなたに票を入れるから、あなたは私に入れてね」
という可愛らしい不正があること!
面白いけど、「それはいかんねぇ」と柔らかく否定しておきます。
そういう不正が大人になれば、
「お金をあげるから私に投票して」
「投票してくれないと便宜をはかってあげないよ」
ということになってしまうのですから。

さらに、票の集まらない子たちに同情し、
わざと票を入れてあげる心の優しい子がいること!
それは素晴らしいことであり、
当然ほめてあげますが、
同情はしつつも客観的な判断に基づいた投票をすべきであることを、
やんわりと促してあげます。

金銀銅は、私が心の中で投票した3人と同じになりました。
こどもたちも、見る目、聴く耳が十分にありますねぇ。

週明けにはケニアの二学期が始まります。
そして、雨季の雨が徐々にあがって、
やや冷え冷えとした気持ち良い冬を迎えます。


相原 記


# by kjkirakira | 2018-04-28 22:29 | ブログ 現地キラキラ

月火水木金土曜補習教室

3週間の4月休暇に入り、
キラキラのアンボセリロード・キャンパスでは、
毎日毎日土曜補習教室の延長の補習を続けています。

毎日8~10名くらいの参加。
朝9時から12時まで。
暗記課題に取り組み、
英語やスワヒリ語の書き取りや音読に取り組み、
ピアニカ演奏のレパートリーを増やし、
作文や算数などの考える作業に取り組みます。

朝は準備運動から始めます。
校庭を走ったり、ケンケンしたり。

補習は、単に自分の課題に取り組むだけでなく、
各人が他の子を指導したりチェックしたりするチャンスをもうけ、
助け合いの精神も育みます。

ある日、なかなか掛け算九々を覚えられない3年生のレベッカさんのために、
各段の担当者を決めて、
担当の段が来たらしばし自分の作業を休止してレベッカさんにつきあうようにさせ、
ようやく全段の上りと下りを言えるようになりました。

しかし、一晩寝たら絶対に忘れてしまうので、
根気強く繰り返すことが必要です。

また、面白い問題があると、
全員作業をストップし、みんなで考えてみます。

唯一の高校生のジョゴーくんくんは、
数学・物理・化学などの教科書を自分で見ながら勉強し、
私が助け舟を出してあげながら自主勉強しています。

ある日、物体が鏡に映って反射するという話になりました。
その軌跡を描く方法や、
それを応用するために、
A地点から川に立ち寄ってB地点に向かう最短ルートや、
ビリヤードでわざと壁に跳ね返らせて目標の玉に当てる方法などを、
小学生たちともども一緒に考えてみました。

また、「男と女どちらが有利?」「健康の条件は?」
といった作文は、
みんなで一緒に討論してみたうえで書かせました。

ところで、ケニアの高校の数学や物理や化学は、
だいたい日本の高校と同様の内容なのですが、
ちょっとなあと思うところが多々あります。

難しい公式だけ覚えさせて解かせる場合が多く、
これは試験が終わればきれいさっぱり忘れてしまい、
卒業した後は何も残らないだろうなと感じさせます。
また、教科書づくりの監修が徹底していないのか、
間違ったまま印刷されていたり、
問題が成り立たない問題が多々あるのです。

これらの理系科目はケニア教育の弱点でもあるのですが、
学習内容を一般生活に応用することを教えられる先生や、
理系科目の美しさや面白さを教えられる先生が増えない限り、
すなわち、理系教師のレベルの底上げが順調に進まない限り、
ケニアの弱点克服は難しそうです。

休暇はあと2週間。
できることをのんびりと頑張ってまいりましょう。


相原 記


# by kjkirakira | 2018-04-14 18:47 | ブログ 現地キラキラ

1学期終了日④

2018年4月5日(木)
キラキラ学園の1学期終了日の締めくくりはPTA会議です。

司会者はパトリック先生。

第一に、2017年の会計報告です。
黒板に書いたり、
印刷して掲示したり配布したりすることもなく、
ただ口で読み上げるだけの報告です。
ケニアではこれが一般的なのです。
私などは、他のところの会計報告を耳だけで聞かされるたびに不満足ですが。

第二に、校長(教務主任)のアレックス先生からのお話。

第三に、学園長(代表)のジャシンタ先生からのお話。
ケニア教育改革におけるキラキラの姿勢を示し、
保護者の協力を求める話がメインでした。

第四に、保護者の皆さんからの声。
今回はあまり盛り上がらず、
保護者一人だけが立ちあがって、
キラキラの配慮や気配りなどをたたえる話をしてくれたに留まりました。

第五に、確認事項。

第六に、全体会を終了し、各学年ごとの集会への移動となりました。
校庭に各学年の担任教師が散らばって、
自分の子が属する学年のところに行ってください、
子供が複数いる保護者は、いちばん小さい子を優先してください、と伝え、
校庭中に散らばっていきました。

そして、担任教師が司会をしながら、
各学年ごとにPTA役員を2名ずつ選出し、
通知票を配布し、
お開きとなりました。

キラキラは毎年一学年分(40~50人)ずつ児童数が増え、
今年は全児310人となっています。
しかも、キラキラのPTA会議の出席率は、
他校に比べてきわめて高くなっています。

しかし、保護者全員が屋根の下に座って会せる体育館のような施設もなければ、
保護者全員分の椅子もありません。

よって、今後は徐々に、
全体会の比重を減じ、各学年ごとのPTA会議の比重を増したり、
少なくともマイクロフォンとスピーカーなどの音響機具を用意したり、
PTA会議の意義が薄れていくのを少しでも食い止める努力や工夫が必要となるでしょう。


さて、閉会後、
保護者の皆さんが三々五々家路に向かう中、
ジャシンタ先生がサマンタさんのお母さんと立ち話しているのを見かけました。

この3年生のサマンタさんは、
学習能力がずば抜けて低い子なのです。
いつも、どうしたらサマンタが字を読めるようになるだろう、と嘆いたりしていたのです。

しかし、このサマンタさんは、
ごく普通の、礼儀正しく、悪い遊びをしない、
そして、歌を歌うのがとても上手で楽しそうな、
そんな良い子なのです。

私も、一人で立っていたサマンタのお母さん(シングルママ)をつかまえてあいさつし、
「私もあなたの娘さんが大好きで、いつも心に留めていますよ」と伝えたら、
とてもとても喜んで、心に感じてくれたようでした。

キラキラでは、毎学年、学習能力がずば抜けて低い子を抱えています。
理由はいろいろですが、弱い子たちの味方になりたいキラキラとしては、
彼らに寄り添いながら頑張っています。

しかし、残念ながら、ここ数年で、
Vくん、Nさん、Tさん、Iくん、I くん、といった主な面々が、
キラキラを去って転校して行きました。
学費が安い公立への転校、
本国タンザニアの学校への転校、
家族・親族の事情による引越し、…。

しかし、中には、
「キラキラにいてもうだつがあがらない」という捨て台詞をちまたで吐いていた親も、
さらに、
「キラキラはうちの子をきちがい扱いするのか!」と一歩間違えれば喧嘩や訴訟になりかねない態度で去って行った親もいました。
一生懸命彼らに寄り添おうとしていたのに、
キラキラの愛が足らなかったのでしょうか?残念です。

サマンタさん親子には、
できる限りの愛を注いで、
たとえ普通のお勉強で秀でることはないとしても、
将来大人になった時に何らかの自信や心の財産を持てるように、
寄り添っていきたいです。


相原 記


# by kjkirakira | 2018-04-05 23:50 | ブログ 現地キラキラ

1学期終了日③

2018年4月5日(木)
キラキラ学園1学期終了日

以下、私による撮影



学園全児が集結した朝礼の風景です。

1学期終了日③_b0124020_00334336.jpg



















アンボセリロード・キャンパスに隣接する我が家の給水塔の上から撮影した
学園全児の集合写真です。
幼稚園の年少組(最前列)から順番に、
5年生(最後列)まで、
310人(この日の出席者は290人くらい)です。

1学期終了日③_b0124020_00334380.jpg



















3・4月生まれさんたちの誕生会の風景です。

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この日のカメラマンはデリック先生。

1学期終了日③_b0124020_00334458.jpg



















年長さんたちによる演劇です。
トンケイくんが酔っぱらいのお父さんを演じ、
他の子たちは子だくさんの家庭のこどもたちを演じます。

1学期終了日③_b0124020_00334459.jpg



















1年生たちの歌と踊りです。
ジャシンタ先生が小学校低学年だった時代から、
ケニア各地の学校で受け継がれているスタイルだそうです。

1学期終了日③_b0124020_00334484.jpg



















相原 記


# by kjkirakira | 2018-04-05 22:46 | ブログ 現地キラキラ