アフリカでのこども支援 「キラキラ・プロジェクト」 + それを日本で後援  「キラキラを支える会」


by kjkirakira
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短い2月の月末

2月は短いといっても、
この2月はたっぷり4週間、
労働日として20日間、
保育園も小学校も頑張りました。

さて、毎月末恒例の職員会議です。
そして、その前の恒例の写真撮影。


前列左より、
ドラー(年長組)、ジョイス(保育園調理)、ケジア(年少組)、ポウリーン(2年生)、ジュリアナ(小学校調理)、
後列左より、
サムエル(年中組)、マーティン(保育園主任)、ジャシンタ(園長兼校長)、パトリック(小学校主任)、レジナ(1年生)。
(敬称略)

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こちらは私も含んで、
ノゾミさん(年長組)が撮影。

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教職員それぞれが、
担当部署の成果や問題点などを挙げ、
いろいろみなで検討しました。

そして、お待ちかねの月給の支払です。
今回、保育園主任のマーティン先生が、
給料をもらってしばらくして、
私に500シリング(600円)を渡してきました。

あの、保護者によるキラキラのための募金への協力とのこと。

教職員としては初の、この募金への参加協力です。

保護者たちが、
自分たちの子弟のために、
キラキラ保育園と小学校を必要としているのと同様に、
教職員たちも、
給料という名の収入源、
やりがい、生きがいを得るライフワークとして、
キラキラ保育園と小学校を必要としているはずです。

また、教職員たちも、
ナマンガのコミュニティーの一員である以上、
良い学校が一つでも多く建つのは益であり、
将来こどもや孫ができた時に通わせる学校があるのは益であるのです。

マーティン先生は、
能力もある程度高く、
誠実で、勤勉・勤労で、
完璧主義で、従順で、
キラキラ教職員たちの中でも逸材なのです。

それで、お金の管理も含め、
既にいろいろなことを委ねています。

その期待に応えるように、
期待以上のことをいつもやってくれています。

このマーティン先生と、
小学校のパトリック先生と、
この2人がいるおかげで、
私もかなり安心していられるのです。

そんなマーティン先生の立場も月給も、
徐々に徐々に上げていく方針を既に固めていました。
将来のキラキラの、
園長または校長、
事務系のトップ、
コーディネーター補佐の第一候補者です。

こういった事情を考慮して、
この募金の意味を完全に理解し、
行動に移してくれたマーティン先生に、
神様の絶大なる祝福がありますように!


相原 記


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by kjkirakira | 2015-02-27 23:25 | 現地で 保育園+小学校

境界線を明確に

今日も、ここナマンガは暑いです。
蜃気楼のため、
240メートルくらい離れたところにいる人の姿もぼやけて見えます。

小学校本校舎建設予定地で、
L字型の6角形の敷地(8エーカー=3.2ヘクタール)をぐるっと囲む、
金網と鉄条網のフェンスを設置するための準備を進めています。

諸々の事情を考慮して
金網が良いか、石の壁が良いか、検討していましたが、
金網にする方向で準備することに決めました。
その代わり、徹底的に強化した金網にするつもりです。

ちなみに、保育園も、小学校仮校舎も、
金網と鉄条網タイプのフェンスであり、
私も慣れ親しんだパターンです。


近所の人たちが長年かけて石を採掘していたために、
その際に要らなくなった土砂がよけられ、
私たちの敷地内にも溜まっています。
ま、こういったことも承知で土地は売買されるのですが。
境界線上に溜まったその土砂を除去しながら、
境界線をきれいに平坦に整えます。

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境界線上を、
アリに食われて腐って倒れた木が塞いでいました。
それを、うちの男たちがよいしょと移動させます。
後日、この木は細かく切って、
小学校の給食調理のための薪とします。

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カメレオンです。

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相原 記


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by kjkirakira | 2015-02-27 20:51 | 現地で 小学校

難工事の予感

小学校本校舎の建設を進めようとしていますが、
ま~だま~だ準備段階。

敷地が広大であること、
金網のフェンスではなく石壁が必要となること、
近所の人たちによる長年の汚染を除去しなければならないこと、
過去の測量のデータと現在の実測値が乖離していること、
ケニア政府による建設現場の厳しい取り締まりが行われていること、
ご近所さん(かつての地主)による理不尽な嫌がらせ(プレッシャー)があることなどから、
想像していたよりも難工事になりそうです。

現在は、草刈り第二段が進行中。

測量などを繰り返して明らかになった新たな境界線まで、
新たに拡大された部分の草刈りを、
3人態勢で行います。

近い将来校門となる部分とそれに通じる道路の整備を、
義弟カマウさんが行っています。
建設が始まれば、
連日大きなトラックが建材を運んで来ることになるので、
その道筋の確保は必須です。

敷地の境界線上のよりていねいな草刈りを行います。
石壁を建て上げるということは、
後日境界線に沿って基礎の溝を掘る必要があります。

境界線上の一部が、
近所の人たちがかつて建材用の石を採掘した部分に接しており、
選り分けた土で不規則に盛り上がってしまっています。
それを掘って削って、
境界線がほぼ平らになるようにして、
端から端まで見渡せるくらいにする必要があります。

草刈り第一弾のときに、
不平不満たらたらだった人たちが、
恥じらいもなく、
職(土木作業)を求めてやって来ましたが、
当然、そう簡単に雇うわけにはいきません。

職をあげれば不平不満。
職をあげなければ不平不満。

大きなコミュニティーの中には、
いろいろな人がいて当然なのですが、
ここまで露骨だと、ちょっと、大変ですよね。

昔、大学時代に運動部の試合で、
「疲れた」と言うと、
「好きでやってるのに、疲れたなんて言うな」
と、理不尽に怒りまくる先輩がおりました。
その怒り方が尋常ではなかったので、
その後も忘れることはありません。

私はさすがにそこまで理不尽に厳しいわけではないのです。
「疲れた」とか、「もう終わりにしてくれ」とか、
労働者も口に出して言う権利はあるでしょう。
しかし、物には言い方というものがあるわけです。

ま、これ以上書くと、
私の方が「理不尽に不平不満たらたら」になってしまうので、
口をつぐんでおきましょう。

運動部の試合とは比べものにならないほど、
生きていくことは過酷であり、
まして、その生きる糧を土木建築作業に依存している人たちは、
本当に命をかけて戦っているわけです。

2004年のちっちゃな保育園の建設の時は、
私自身も血尿が出るくらい頑張って働いたので、
その辛さはわかるつもりです。

これから数か月間、
こうした不平不満たらたらを聞きながら、
寛大に過ごしていく覚悟が必要でしょう。

校門に通じる道路の整備中です。

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近隣の人たちによる、
長年の石の採掘のために、
無惨にでこぼこの穴だらけになった道路の整備を、
後日どんどん進めていかなければなりません。

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相原 記


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by kjkirakira | 2015-02-26 19:54 | 現地で 小学校

測量の進展

小学校本校舎建設予定地にて、
その後、草刈りは何とか終了。

といっても、日数が増え、
みんな疲れてきてストレス三昧だったために、
無理やり終わらせた感じ。

とにかく、
大きな仕事が一つ終了し、
束の間の休息です。

そして、急きょ、測量の話が進展。
前回やって来た測量士が、
今度は近所の人も連れて来て、
そのご近所さんと私たちとの境界となる道路を確定してくれたのです。

そして、慎重に一つ一つ、
位置を測定していきました。
測量士さんは、
レーザー光で反射させながら、
㎝単位で直線と距離を確定させる器具を駆使し、
これ以上できないというレベルで測量してくれました。

すると、8年前のビーコン(敷地の角に設置するセメントと金属の目印)が、
測量した位置に見事に見つかり、発掘されたのです。
地下に埋蔵するダイヤを掘り当てたように、
大笑いして喜びました。

幸い、私は測量士に密着し、
全てのデータを共有してもらうことで、
何がどうやって測量されているか完全に把握できます。

しかし、教育の普及が遅れたここアフリカでは、
測量の知識以前に算数の知識が乏しいために、
測量士の仕事について行けずに、
測量士にだまされたりごまかされたりしている人が多いと思います。

前回の測量時に、
「満足していない」ともらした私の一言が、
測量士のプライドに触ったようで、
今回は最高の機械で最善を尽くし、
妥協せずに測量してくれたのです。

こちらは、
私たちの自動車を運転するユスフさん(左)と、
私たちのオートバイを運転するカマウさん(右)。
一緒に建設予定地を巡回しました。

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ナマンガの街から、
小学校本校舎建設予定地のあたりを眺望します。
矢印のあたりが小学校本校舎建設予定地になります。
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相原 記


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by kjkirakira | 2015-02-21 20:46 | 現地で 小学校

給水車から水を買う

キラキラ本部とキラキラ小学校仮校舎は、
給水車から水を買っています。

ナマンガには水道網もあるものの、
週に1度か2度しか水が出ず、
貯め置きも大変で、
しかも水道はしょっちゅうどこかが破裂して、
修繕工事もなかなかしてくれなかったりして、
水が得られない時期が数週間続くといったこともあり、
ストレス三昧なのです。

キラキラ保育園と、
私が個人的に前に住んでいたところは水道ですが、
それで相当ストレスをためていました。

金額的には、
水道が月600円、
給水車から買う水は月2500円程度の差はあるのですが、
この程度の金額であれば、
ストレスから解放されて自由に水を使っても良いと判断しています。

とはいえ、貯水槽の水がなくなって、
給水車を呼ぶまでの時間は、
少々ストレスではあります。
でも、給水車はたいていその日のうちには来てくれます。

給水車はこんな感じ。
5000リットルで2000シリング(2500円)。

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キラキラ本部の給水塔の貯水槽に、
水を満たしている様子。

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昔、大学生時代に、
初めてアフリカを旅した後、
水汲みとはどういったものかを体験するために、
毎日近くの公園に4リットルの水を汲みに行き、
トイレはなるべく外でするようにした時期がありました。

その結果、その期間の水道代はほぼ半額に減り、
安い生活=不便で苦
高い生活=便利で楽
ということが身にしみてわかりました。

安くするか高くするか、
ストレスを受けるか回避するか、
バランスを考えながら、
これからもより良い方法を探してまいります。


相原 記


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by kjkirakira | 2015-02-18 23:14 | 現地で 全般・他

小学校で土粘土

真夏の乾季に、
久々の雨が3日間ほど振り、
大地も、人の心も、
少し潤った感じです。

雨が降ると、
小学生の定番の遊びは土粘土遊び。
校庭の一角に、
ちょうど良い質の土があるんです。

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こんな風に、
人の形を造ったり、
携帯電話を造ったり。

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家を造る子もいます。
木の小枝で枠組みを作り、
周りを土で固めるという、
本格的なつくりです。

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こんな素敵な笑顔たちを、
時間やストレスから解放されて、
存分に味わう日常を送れたら最高でしょうね。

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午後の授業の始業ベルが鳴って、
みんなまずトイレに向かっているところです。

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キラキラ本部の給水塔から、
小学校仮校舎を見下ろします。
背景の山がオロック山。

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オロック山沿いに北東へ6kmのところ(上画像の右側)に、
小学校本校舎建設予定地があります。
何と!その予定地の近隣の建物が見えます。

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拡大します。
黄色の矢印のところにある2軒の建物が、
まさにキラキラ小学校本校舎の敷地に隣接しています。
残念ながら、本校舎の敷地自体は、
その2軒の左側、つまり、
この赤い屋根の後ろに隠れてしまっています。
少し高いところにあるので、
遠くからでも辛うじて見えるのです。

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相原 記


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by kjkirakira | 2015-02-17 22:36 | 現地で 小学校
小学校本校舎建設予定地に向かうバイクの後ろに乗りながら、
キリマンジャロを堪能しました。

久々に雨が降り、
空気中の砂ぼこりが激減し、
空気が澄んでいるので
よく見えるのです。

建設予定地からも、
ご覧の通りに一望できます。

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その後ろ側には、
ナマンガを見下ろすオロック山。
ご覧のように、雲が下がって来ると、
手に届くかのようです。

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相原 記


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by kjkirakira | 2015-02-17 22:25 | 現地で 小学校

測量の話

小学校本校舎建設予定地の件で、
先日プロの測量士を呼んで、
不明瞭な部分を確かめようとしました。

しかし、
あまりの情報不足のために、
目的が達せられず、
とくに自分たちの土地と道路(枝道)との境界を、
確定させることができませんでした。

そこで浮上した話として、
実は私たちの土地は8エーカー(3.2ヘクタール)のはずが、
実際はそれよりも大きそうだ、ということでした。

ケニアでは、残念ながら、
上から下までまだまだ欲望、詐欺、略奪などがはびこっており、
土地問題はその最たる分野なのです。

地主が誰かに8エーカーの土地を切り売りするために、
測量士を呼んだとします。

まず、地主は、
いかに8エーカーより小さい土地を売ろうかと考えます。

買う人は、
いかに8エーカーより大きい土地を買おうかと考えます。

測量士は、
いかにして地主または買う人に便宜を図って謝礼を受け取ろうかと考えます。
たいてい、知識の多い測量士が一人勝ちするパターンが多いようです。

仮に、土地の形が長方形ではなく、
微妙に平行四辺形である場合、
周囲長が同じなら、
面積は平行四辺形の方が小さくなりますね。
この事実を知っているものが得をして、
知らない者が損をするということになります。

そんな欲望と無知のバトルが繰り広げられるために、
測量マップ自体もでたらめになることが多く、
私たちの8エーカーのマップも、
記載値と実測値が一致しないものになってしまったのです。

先日測量士に確かめてもらったときに、
「この土地はマップの記載以上に大きい」
ということを、
測量士が連呼していました。

地主の大家族の一人も、
そうだそうだと言っていました。

最初の測量時に、
当時の測量士とこの人との間で、
何らかの密約があったのかもしれません。
あくまで、憶測ですが。

さらに、地主の大家族内でも、
大家族のリーダー的な人が、
その兄弟たちをうまくだまして、
兄弟たちよりも多くの金額を受け取った、
などということがあったようです。

本当に私たちの8エーカーは、
8エーカーよりも大きいのか?

もし、大きかったら、
それが判明すれば、
地主一家にいちゃもんをつけられる危険性があります。

8エーカーの測量がなされた後に、
私たちがそれを購入したので、
8エーカーの測量自体に私たちは何の関与もしていないのですが。

私たちの願いは、
8エーカーよりも大きな土地が欲しいということではなく、
8.1エーカーでも7.9エーカーでもいいから、
とにかく周囲との境界をしっかり確定させたい、
ということでした。

で、地主一家は、
私たちだけでなく、
周りの土地を購入した人たちも巻き込んで、
もう一度しっかりと測量して、
何らかの大小や損得がなかったかどうか確認するべく、
準備を始めました。

その矛先は、
私たちというよりも、
他のある特定の人のようですが。

先日の測量士の仕事に密着して、
何だ、測量ってこういうことなんだ!と、
そのからくりはわかりました。

そこで、私自ら、
測量結果を整理して、
計算を試みてみました。

まず、デジカメにGPS機能があることを確認。
ある地点で写真を撮影すると、
その地点の緯度と経度がわかるのです。
(スマホやタブレットがあればなおさら便利なのでしょうが)

8エーカーの左上の点が、
南緯2度31分0.8秒くらい、
東経36度49分55.9秒くらい。

2回(別の日)測定し、
2回の誤差がほとんどないことを確認しました。

子午線周囲と赤道周囲の長さから、
1秒あたりの距離がだいたい30メートルであることがわかります。

土地はせいぜい秒単位で計算すれば良い範囲なので、
地球が球面であることなどは考えず、
局地的な勾配も考慮せずに、
簡素化した南緯の秒と東経の秒とを、
XY平面上の座標と見なし、
地点間の距離を三平方の定理により導きます。

さらに、土地の形がL字型の6角形であることから、
XY平面上での長方形の面積、各種三角形の面積などを算出し、
最終的にそのL字型の6角形の面積を導きます。
(1エーカー=4047平方メートル)

結果、2地点間の距離において、
実測値との誤差が±1メートル程度であることを確認し、
この手法で十分いける!と自信を持ちました。
(私の実測と測量士の実測がほぼ一致することも既に確認済み)

さらに、問題の面積は、
私たちの8エーカーが7.63エーカー、
それに隣接する私たちの9エーカーが9.21エーカー、
計16.84エーカーと算出されました。

本来17エーカーのはずのところが16.84、
ということは、私たちは決して得をしたわけではなく、
地主一家から恨まれる理由はないということになります。

しかも、8エーカーと9エーカーとの境界があいまいなので、
実際にはそれぞれ7.9エーカー、8.9エーカーくらいだと考えられます。

測量士の仕事を間近で見ていたところ、
測量士が局地的な勾配まで考慮していたとは思えませんが、
仮にそれも加味したとしても、
8エーカー+9エーカーを大きく上回るということはあり得ません。

先日測量士を呼んだことで、
少しも疑問は解決せず、
測量士には契約通りのお金を払って損した気分でしたが、
測量の計算上のからくりや、
測量に関する人々の渦を巻いた欲望の実態を知ることができたというだけでも、
大きな大きな収穫があり、
決して高い授業料ではなく、
十分に安い授業料だったと言えます。

日本の中学や高校で、
スマホのGPSを使って、
小学校の敷地やトラックや球技場の測量をしたことのある、
先生や生徒さんもいらっしゃるかもしれませんね。

まさに、
地球が教材!
地球が舞台!

Think Globally!
Act Locally!

こちら、土曜の夕方から、日曜の昼まで、
久々の雨、雨、雨。
しかも、この間、ずっと停電、停電、停電。

真夏で乾季の極致だったここナマンガの大地も人も、
少し潤っています。


相原 記


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by kjkirakira | 2015-02-15 16:27 | 現地で 小学校

驚くほど円満に

前回のブログでは、
草刈りの現場で困難に直面した様子を書きました。


その翌日の現場では、
驚くほどに平和に謙虚に作業が行われていました。


そこで、8人を集めて、
作業を既に終えたと思う人には、
賃金を払って家に帰ってもらってかまいませんが、
終わったと思う人はいますか?
と尋ねると、誰も名乗りをあげず。


つい先日まで、
お金も払ってもらえず、
終わったという太鼓判も押してもらえず、
不平不満たらたらだった人たちとは思えないほど、
謙虚になっていました。


病気(胃潰瘍)だから大変だあ!と、
不平不満たらたらだった人に、
あなたの病気のことはわかったから、
賃金を渡すから家に帰っていいよ、と言ったのですが、
いや、薬さえ飲めば大丈夫。
しっかり最後までやりますよ、との応答。


恐らく、みんな、
前日不平不満たらたら言いながら家に帰って、
夕方疲れを癒しながら冷静に考えて、
これはまずいことをした!と
自省自戒を繰り返したに違いありません。


日本から物心両面でキラキラを支えてくださる方々の志と汗が、
建設に携わる人たちのものとなるよう、
前日から神様に祈っていましたが、
その祈りはしっかり聞かれたようです。


賃金の支払いは2回行うとしていた契約に、
違反してしまうことを承知で、
3回の支払いをすることにしました。


不平不満たらたらだった人たちも、
大いに恥じて、反省し、
これからは自己制御に努めてくれることでしょう。


これからも、
ルールをしっかりつくって順守することはもちろん、
肝心の愛情と思いやりを忘れずに、
慎重に、細心の注意を払って建設を進めてまいります。



義弟カマウさんのバイクで、
キラキラ保育園に向かおうとしているノゾミ(年長組)とヒカリ(年少組)。
最近のキラキラ保育園の朝の送りは、
バイクやら車やらが多くなっています。

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今日の建設予定地も、
相変わらず暑くて死にそうです。

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建設予定地にたくさんあるアリ塚です。


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相原 記


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by kjkirakira | 2015-02-13 23:15 | 現地で 小学校

ゼロからの出発を覚悟!

ナマンガの街中で11年間キラキラを続けてきて、
街に住む人たちからは一定の評価を得て、
良くも悪くもキラキラの立場を確立できています。

良くも悪くもと言うのは、
街の人たち全員にとって最良の学校にすることは不可能であり、
喜んでキラキラにやって来る人もいれば、
キラキラには絶対に来ない(来られない)人もいるということです。

そんな、キラキラに諸々の事情で来られない人も、
キラキラの存在感は認めているのです。

しかし、街から6㎞離れた小学校本校舎建設予定地は、
ある意味ナマンガの街から一線を画しており、
文化も慣習もコミュニティーの構成員も違います。

そのエリアは「ビリカ」と呼ばれています。
ビリカとは、スワヒリ語でやかんの意味の他に、
水場という意味もあります。
昔にどこかの国の援助で大きな水場が設けられ、
地域住民(マサイ)と家畜たちが潤っているからです。

そのビリカで、
私たちがナマンガの街中で確立してきた良いやり方が、
全く通用しないという試練に直面しています。

草刈り作業を8人の男たちとの契約によって始めたのですが、
早くもその契約を順守しない人たちが続出しているのです。

初日の夕方に、6分の1の給料を払う、
8人全員の作業が終わったら残りの6分の5を払う、
という契約でした。

さらに、草木はどこまで切るとか、
切り取った草木はどこに運ぶとか、
ある程度細かいことも契約時に決めていました。

そんな調子で、作業が進められたのですが、
1週間経って、不平不満たらたらなのです。

8人中6人は、
私たちとの土木作業に慣れ親しんだ街の人間です。

しかし、あとの2人が大変です。
ビリカのご近所さんで、
私たちにこの土地を売った昔の地主一家なのです。

ナマンガなどのマサイの土地では、
土地の私有という概念が、
近年になってようやく浸透して来ました。

土地の私有を認められた、
昔からいるマサイの大家族は、
近年の干ばつと貨幣経済の浸透により、
どんどん土地を切り売りし、
売った金を湯水のように使い尽くし、
どんどん没落して無一文になっていくという現象が起きています。

「土地を売って貧乏を買う」
という評語を書いた看板さえ現れ、
このマサイの地主たちの没落を予防しようとしているくらいです。

このビリカの地主一家は、
とくにここ10年くらいの間に、
広大な土地を複数の人に切り売りしました。

10年経った今、
もはや切り売りする土地もなく、
その日その日の糧にも困るくらいに没落しているのです。

私たちが草刈りを始めようとした日、
その一家から2人が職を求めてやって来ました。
近所の人にも雇用機会をと考え、
少々心配はあったものの、
草刈りチームの一員として加えました。

しかし、5日後、
「有り金が底を突いて、家庭の問題が山積しているから、少し前金をくれないか?」と懇願されました。
キラキラでは全てを契約でやることに慣れており、
現に問題なく成功しているのを知っている私としては、
一度契約した内容を変更するなどもっての他です。

しかし、私が前金を断ったことで、
彼らは相当ショックだったようです。

その2日後、
彼らのストレスは最高潮に達したようです。
前金をもらえないことに対する不満だけでなく、
最初に契約した仕事内容すらああだこうだ言って拒否しようとしました。

挙句の果てには、
この土地を私たちに売ったことに対して、
いろいろ問題点まで提起してくる始末。

先日、財政破たんで有名なギリシャが、
ギリシャのために相当の資金援助をしてきたと思われるドイツの戦争責任を持ち出して、
賠償請求するというニュースがありました。

多くは語りませんが、
他人事ではないな、という感想です。

それから、もう一つの問題は、
草刈りチームの8人のうち何人かが、
自分の手下となる人間を雇い入れて、
自分の分担のエリアの草刈りを、
雇った人と一緒に進めていたことから生じました。

こうなると、もはや私たちの管轄ではなく、
8人が8つの会社の社長として、
それぞれの被雇用者を管理してもらわないといけません。

しかし、
下で雇われた主にビリカの青年たちは、
契約内容など知る由もなく、
お金がすぐにもらえないことに逆上し、
私たちに矛先を向け、
「明日暴動を起こす」というニュアンスの言葉まで発する始末。

そんなこんなで、
8人が毎日朝から夕方まで頑張っていれば、
そろそろ終わって普通に全残額の支払いができたところ、
ああだこうだ不平不満ばかり言って仕事をせず、
まだまだ草刈りされていないエリアも多く残っている現状です。

この手の問題に出くわしたのは、
決して初めてというわけではありません。

契約内容を知っているくせに、
疲れてくると知らなかったふりをするとか、
契約外だからやらない!と言い張るとか、
ボスがこう言ったからなどと、
根も葉もないうわさ話を働かない口実にするとか、
不平不満たらたらで周囲の人間の士気低下を煽り、
それでいて自分は良い子にしているとか、
士気低下、つまり一種のストライキをして、
賃金引き上げを狙うとか。

とにかく、こちら側には全く落ち度がないにしても、
何が正しくて何が間違っているかわからない人たちや、
理屈がわからない人たちを相手にするのは、
相当のストレスなのです。

ここ10年間だけでも、
ナマンガの周辺で、
いくつかの支援型プロジェクトが試練に出くわしています。

ナマンガから13㎞離れた田舎の学校・病院・施設は、
地元の人たちの暴動により閉鎖に追い込まれ、
主宰者の韓国人は、
そのプロジェクトをやめて他の地に移って行きました。

ビリカで、うちの建設予定地に近いところにある公立ナマンガ高校は、
建設時に地元の人たちの暴動まがいの反対を受けたそうです。
ナマンガにこれまでなかった公立の高校をつくるという、
ナマンガにとって素晴らしい事業であるにもかかわらず!
公立であり、地元行政からの認可を受けているにもかかわらず!

ナマンガから20㎞離れた田舎の韓国人主宰の小学校は、
地元の人たちによる嫉妬と言いがかりで窮地に陥りましたが、
幸い、教育に理解があり、発言権のある地元の有志の仕切りによって、
事なきを得ました。

ナマンガから80㎞離れたところにある、
欧州の慈善家による援助で建てられた病院は、
地元の人たちの暴動まがいの言いがかりにより、
閉鎖に追い込まれました。

ナマンガの複数の学校の教室建設や、
ナマンガの複数の教員養成を支援していたオランダ系の団体は、
地元の委員会のずさんな会計管理を知り、
全面的に撤退を決めました。

支援プロジェクトに必要なのは、
結果を焦らず、
地元のコミュニティーを尊重しながら、
忍耐強く活動を続けることで、
数年後にようやく目指すものの一かけらの成果を見出す、
というくらいの姿勢ではないでしょうか。

また、コミュニティーに対する啓蒙活動もある程度必要です。
本能に従って行動するだけでは、
現代世界では生きていくことができず、
契約によって自己制御するということを、
教育や建設事業を通してコミュニティーに学んでいただく、
ということも必要なことです。

かつて、私の講演を聴いた日本の学生さんのコメントで、
支援する側の上から目線ではないかという指摘を受けたこともあります。
確かに、そうかもしれません。
しかし、そうならざるを得ない状況もあるのです。

地元コミュニティーの言いなりになって、
「いいですよ。問題ないですよ。大丈夫ですよ。」とばかり言っていたら、
学校が学校でなくなり、
プロジェクトがプロジェクトでなくなるということも、
十分に経験済みなのです。

国の財政であれば、それこそ「国民の血税」のような言い方をします。
キラキラであれば、支援者の皆さんの志と汗により、
今こうしてビリカで小学校建設を進めることができるのです。

その志や汗の価値を伝えて、
有効に活かしていくためにも、
私の役割は大きいのです。

キラキラがかなりの成果を上げて、
私自身が相当に忙しくなり、
何事も迅速な結果を求めてしまい、
気付かぬうちに人に無理をしいている、
という姿勢を反省し、
原点回帰しつつ、
ビリカという新しいコミュニティーの弱点を寛大に受け入れ、
ゼロから始めていくという覚悟を決めて、
これからの建設と本校舎開校に向かっていくしかありません。


建設の第一として、
建材などの物置小屋と守衛の部屋を建てます。
その部分をとげとげの茨で囲みました。

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典型的なケニアの大地には、
とげとげがたくさんあります。
とげとげは、自分自身を突いて流血させることもありますが、
自分の住む家の周りを囲めば、侵入者を突いて流血させることができます。

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相原 記


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by kjkirakira | 2015-02-11 23:24 | 現地で 小学校