アフリカでのこども支援 「キラキラ・プロジェクト」 + それを日本で後援  「キラキラを支える会」


by kjkirakira
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職員会議でLDを考える

2014年9月も月末になりました。
宇宙の歴史でもう二度とやって来ない2014年9月、
皆さまいかが過ごされたでしょうか?

こちら、この1月に開校したばかりのキラキラ小学校1年生部門が軌道に乗り、
ちょっどだれてきてなあなあになりつつある保育園の方をしっかりしようと、
新入りの2人の先生の指導と監督も兼ねて、
保育園に集中していた9月でした。

そして、月末の職員会議。

職員の皆さんの集合写真です。

こちらは私が撮影。
前列左より、
ジュリアナ先生(小学校調理)、
ポウリーン先生(1年A組)、
ジョイス先生(保育園調理→来月から産休)、
ケジア先生(年少組→来月から調理)、
ドラー先生(年長組)
後列左より、
パトリック先生(1年B組)、
ジャシンタ先生(園長+校長)、
マーティン先生(年中組)、
サムエル先生(年少組)

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こちらはうちのノゾミ(年中組)がカメラを手に持って撮影。
とっても上手に撮れました。
(背が低いので私のよりも低位置からの目線です)

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会議の主題を「弱者をどうフォローするか」として、
キラキラが日頃より目指していることを徹底的に話し合いました。

とくに、今回は、
私からLD(Learning Disabilities)=学習障害について説明しました。
いきなりADHDなどの話をすると、
職員の皆さんはついて行けないと思ったので、
まずはLDです。

私が子供の頃(80年代など)は、
勉強ができなかったり、
集団生活に適応できない子がいても、
あまり気にせずおおらかだったし、
せいぜい「努力が足らんだろ」くらいの理解でした。

しかし、その後、
勉強ができなかったり、
集団生活に適応できなかったりする理由として、
脳の器質的または機能的な異常もあるという研究がなされ、
ADHDのようなこどもたちがクローズアップされるようになってきました。

ADHDとまではいかなくとも、
LDのために、
どうしても記憶ができない、
どうしても計算ができない、
どうしても発音ができない、
などといった症状が出るのです。

本当は勉強したいし、
賢くなりたいのだけれど、
できないのです…。

あ、でも、
ジブリ映画「おもひでぽろぽろ」のヒロイン岡島妙子さんが、
「小学5年生の頃、分数の割り算ができなかった」
って言っているのは、
このLDには該当しないと思います。
個性が強すぎたんだと思います。

単なる怠惰や努力不足による成績低迷なら、
本人への働きかけ(叱咤激励)で十分です。

しかし、LDのように、
脳に何らかの障害があったうえでの成績低迷は、
「どうしてできないんだ!?」
「頑張れよ!!」
ではらちがあきません。

年少組、年中組、年長組、1年生、
各クラスに何人かは、LDの疑いのある子がいます。

先のブログに書いたメシャックくんも、
ADHDの症状としてLDがあるという解釈で良いかもしれません。

あまりにも先生に叱られすぎて、
「僕はダメ人間なんだ」となって抑うつの人生を送ったり、
「どうせ俺はダメ人間なんだから」と開き直って犯罪まみれの人生を送ったり、
両極端を避けるためにも、
この幼児期はとっても大切です。
そして、先生の腕の見せ所、
先生の愛情が反映しやすいところです。

「僕はできることもたくさんあるんだ」
「僕はとっても愛されているんだ」
そうやって自己肯定できるように子育て・教育していきたい。

キラキラとともに、私も多くを学びながら、
「弱者をどうフォローするか」の実践をきわめていきたい。

会議後、9月分の給料を一人一人手渡し、
それぞれの笑顔や満足した表情を見るのは良いものです。

(平均月給は8万円ではありません! 約8千円です!)

2014年10月も、
宇宙史上たった一度だけの10月として、
大切に頑張ってまいりましょう。


K.A.記


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by kjkirakira | 2014-09-30 23:29 | 現地で 保育園+小学校

キラキラ小学校の日常

本日2014年9月26日、
小学校のポウリーン先生が実家で用事があり欠勤につき、
よし!ということで、私自身が小学校で1日過ごすことにしました。
(保育園でのお誕生会の前後ということです)

もう一人のパトリック先生が、
実に細かいところまで配慮し、
臨機応変に事を進めてくれるので、
私も何も口をはさむことはなく、
小学校は今のところきわめて順調と言えるでしょう。

こどもたちの母校愛が半端ではありません。
しかし、この母校愛を卒業までの8年間(あと7年余り)維持することは大変ですが。

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校庭の一角には草むら的なか所もあり、
草木でいろいろ遊んだりもできます。

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男子定番のサッカー。
だいぶ上手になってきており、
いずれ学校対抗サッカー大会などで活躍してくれることでしょう。

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ただ単に地面に家の間取りを描いて遊ぶだけで、
とっても楽しそうです。

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教室では、毎度日本の支援者の皆さんにお届けしているお勉強ノートを作成しました。
「上級生になって遠足があればどこに行きたい?」
「モンバサ!!」
という声が多かったので、
モンバサに行く絵を描きました。
いずれ、実現すると良いですね。
(モンバサは遠いのでお金もかかり、テロリストの潜伏もあり治安も悪い土地柄ですが…)

教室での授業風景は、残念ながら写真なし。
ついつい授業に夢中で、写真を撮るのを忘れてしまうのです。

さて、この少年が、1998年生まれ16歳の小学1年生、
エマニュエル・ロイショルアくん。
特別支援児童の一人として、
キラキラ小学校の学費・給食費を唯一全額免除しています。

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こちら、ジョシュアくん。
8月休暇中に左腕を骨折し、
しばらく腕を固定したままです。

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こちら、この日の9月生まれお誕生会の対象でもあった、
7歳になったばかりのリネット。
保育園時代から、ぼーっとすることが多かったのですが、
この9月で2回失神発作を起こし、
てんかんの可能性もあるとして、お母さんに専門医の診察を勧めています。
なるべくストレスのかからないように、
学校生活をのんびり楽しく過ごしてほしいです。

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ところで、これを書いている今、
保育園児メシャックくんのお父さんからジャシンタ先生へ電話が。

このメシャックくん、
ADHD(注意欠陥多動障害)の可能性があるとして、
厳重に注意しながら見守っていこうと、
スタッフたちの間で合意を得ようとしているところなのです。

教室で、座っているべき時に立ち歩く、黙っているべき時にしゃべる。
校庭で、整列すべき時に列の中にいない、集団とは別の場所にいる。

はたまた保育園外では、
知らないおじさんについていこうとする。
車の往来を気にせずに道路の真ん中に出ようとする。

長く、大勢のこどもたちにかかわっていると、
いろいろなケースに出遭いますね。

キラキラは、それぞれの個性や生き方を尊重しつつ、
特に、いろいろな意味で弱者であるこどもたちの全面的な味方です。

幼少時代に弱かった子は、
他人の弱さや痛みがわかり、
貢献できる人材になる。

「わたしは弱いときにこそ強い」
(新約聖書・第二コリント12章10節)


K.A.記


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by kjkirakira | 2014-09-27 00:56 | 現地で 小学校

9月生まれお誕生会

本日2014年9月26日、
保育園・小学校合同の9月生まれさんたちのお誕生会を催しました。

会場の保育園に向けて、
小学校をみんなで徒歩で出発します。

9月生まれさんたちに贈呈する折り紙の首飾りを女子2人で持って歩くと、
何かの入場行進のような華やかさですね。
しかも、1年生の中でいちばん背の低い女子二人。

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道中、この女子二人は歩みがのろくて最後尾になっていました。

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道中、大勢のこどもたちの声で空気が動き、
沿道の人たちは、何があったのかと道路の方へ顔を出します。

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保育園で保・小が合流し、
お誕生会の開始です。

各月生まれさんごとにダンスします。
これは6月生まれさんたち。

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みんなで腰かけます。
保100人、小60人。
全員写真の中におさまりません。
来年は2年生が追加になるのでもっと増える!

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9月生まれの小学1年生3人。
同じ1年生でも、左より9歳(フェイス)、8歳(ヘンリー)、7歳(リネット)。

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9月生まれの保育園児たち10人。
最左のダニエルは9歳。
放牧マサイで、就学(保育園入園)が遅れたのです。

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月一回の、ちょうど良い刺激と気分転換になりました。

今回、4歳になった年少組セレヤさん(写真最右)のお母さんが来てくれました。
そのお母さんとは、2005末~2008初めに、キラキラ保育園で教員を務めていたサナウ先生。
サナウ先生が初めて教師として働いたのがキラキラ。
キラキラに勤務しながら休暇ごとに開かれる専門学校の集中コースに通い、
保育士・幼稚園教師の資格をとったのでした。
キラキラ黎明期を長く支えて来た戦友でもあります。
現在はナマンガのサベルバーグ小学校附属幼稚園で働いています。
サナウ先生ご自身にとっても、こうしたキラキラのイベントに参加できて感無量だったことでしょう。
(残念ながら、カメラのバッテリーが切れてしまい、サナウ先生とセレヤさんの写真は撮れず…)

というわけで、キラキラは本日も元気に楽しくしております。


K.A.記


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by kjkirakira | 2014-09-26 22:31 | 現地で 保育園+小学校

ケニアの就労ビザ

ケニアの就労ビザの更新が承認(許可)されました。
これで、あと2年はケニアで安泰です。

2004年にキラキラを立ち上げると同時に就労ビザを申請・取得し、
以降、2年おきに4回更新し、
今年は、キラキラ10周年、
私コーディネーター相原のケニア滞在10周年の節目を迎えていました。

この就労ビザの更新は、
ある時は案外すんなりと、
ある時はまだかまだかとやきもきしながら承認を待って神経をすり減らせたりしつつ、
2年おきの大イベントになっていました。

今回は、昨年より、ケニア政府の政策によって、
外国人のケニアビザがいろいろな面で取りにくくなっており、
挙句の果てには、2年を超えての滞在は不許可になるという噂まで流れ、
キラキラがこれからという時に、いったいどういうことになるのやらと途方に暮れていました。

7月、日本からケニアに戻ったその日に更新の申請をして、
1か月後に承認の可否がわかるということで、
一度ナイロビの役所に行き、「まだ」と言われ、
二度目にナイロビの役所に行き、「まだ」と言われ、
今回三度目のナイロビ行で、ようやく「承認が下りた」と言われました。

仮に、どうせ「まだ」と言われるのだからしばらく放置しておこう、とでも言って、
しばらくナイロビの役所に行かなかったとしたら、
承認されてから1か月以内に手続しないと承認が取り消されるというルールにぶちあたってしまうのです。
それゆえ、面倒くさくても、マメにナイロビの役所に通わなければならないのです。

ケニア人のパスポート部門では、
遠くにいる人でも、電話やインターネットによって発給済か未かを知る手段はあるのですが、
外国人のビザ部門では、
必ず本人がナイロビの役所に出向かないといけないので、「まだ」「まだ」が繰り返されてしまうのです。

しかし、承認されたといっても、
更新手続き完了までにあと最低3回はナイロビの役所に出向く必要があります。

ナイロビの役所は、情報提供などある面では改善してきていますが、
何をするにも、相変わらず、いや、年々行列が長くなり、
何十分も並んでようやく順番が回って来るというストレスに耐えなければならないのです。
長い行列に並んだ挙句に「まだ」「まだ」では、余計に行列が長くなるだけだし、
役所の職員の労働も増すばかりだと思うのですが…。
今後の改善に期待です。

ケニア政府が、外国人の滞在を厳しく制限するのは、
ケニア人でもできる仕事をしながら長期滞在している無意味な外国人や、
ケニア人を奴隷のようにこき使い、ケニアでの商売の儲けを独占してしまう外国人や、
テロや犯罪の種(武器・麻薬・自らがテロリスト)を持ち込む外国人を、
徹底的に取り締まりたいからなのでしょう。

私のような普通の健気な外国人が、
こうした厳しい制限の対象にならず、ひとまず安堵しています。

今回の就労ビザ更新の承認によって、
ようやく11月以降の諸々の予定を立てることができます。
早速、小学校本校舎建設への具体的な道のりや、
11月末の保育園・小学校の来年度入園・入学手続きのことなど、
考え始めています。

今回の更新の手続きが終わったら、
早速永住ビザ取得へ向けて準備し始めたいと思っています。

ケニアはこれまで外国人の永住ビザを発給していなかったのですが、
2年くらい前にこれが始まり、
NGOサイディアフラハの荒川さんなどはこれを既に取得しています。

しかし、この取得もなかなか難しく、
ケニアに長年住むあの人もあの人もあの人も、まだのようです。

とにかく、これからも、合法的にケニアに滞在し、
ストレスを最小限に抑えつつ、
小学校本校舎建設と運営拡大の事業に集中していけますように。

昨日のナイロビからの帰り道、
トラックとトラックの衝突・横転・3人死亡の現場を通り過ぎました。
晩のテレビのニュースでも放送されていました。

これからも、何度も何度もナイロビを往復しますが、
毎回の交通安全を切に祈願します。


K.A.記


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by kjkirakira | 2014-09-24 17:00 | 現地で 全般・他

本日の土曜補習教室

本日のキラキラ土曜補習教室は、
多くもなく少なくもない、
ちょうど良い数の11人が集結。

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11人中、カンバ族の子が4人。
11人中、名前アビガイルが3人。(流行の名前なのです)
特別支援児童のマリア(後列中央)が、
ちょっと事情があってナマンガに戻って来ています。
事情が安定してきたら、またお知らせいたしますね。


教室では、みんなで書いたり描いたり。

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縄跳びしたり。

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ピアニカを奏でたり。

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朝は結構寒いので、
ご覧のとおり、みんな厚着です。


ところで、
キラキラ(保育園+小学校)から、
例の新しい学校への転出ですが、
結局一人だけになったようです。

その一人Sくんというのも、
AIC小学校に通っていたお兄ちゃん(キラキラ保育園卒)ともども
その新しい学校に転入して、
兄弟が同じ学校に通えるようにした、とのことです。

誰もが納得のいく理由なので、
お母さんもこそこそせずに、
堂々としていればよいのですが…。
同じ町に住んでいる以上、
道ですれ違うこともあるし、
何かの事情で同じ場に居合わせることだってあるだろうし。


というわけで、また来週。


K.A.記


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by kjkirakira | 2014-09-13 21:54 | 現地で 小学生支援

2014年5月22日、および、2014年9月11日に、

キラキラの口座宛に寄付金をご入金いただいたA.K.さま、



2014年9月1日に、

キラキラの口座宛に寄付金をご入金いただいたH.J.さま、


感謝をこめて会報などをお届けしたいので、

漢字でのフルネームおよびご住所・メールアドレスなどをご通知くださると感謝です。


キラキラを支える会 公式メールアドレス

kirakira_sasaeru@yahoo.co.jp


キラキラ・プロジェクト・コーディネーター

相原功志 記


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by kjkirakira | 2014-09-13 13:59 | 日本で 会費・寄付
本日は3学期初のキラキラ土曜補習教室。
先のブログの記事で紹介した、
ナマンガ中のこどもたちをかっさらって行く勢いの新しい学校の大影響が出始めました。

土曜補習教室の常連だった、
3年生女子のマギダ、2年生男子のキハラ、1年生女子のエバリンが、
3人とも公立AIC小学校からその新しい学校へ転校し、
その学校は土曜日にも授業があるため、
補習教室に来なくなりました。

さらに、来年の1月には、
土曜補習教室の常連の、
4年生女子のカレチェ、4年生男子のペトロ、4年生男子のブルノが、
その新しい学校へ転校する予定とのこと。

ということは、常連たち(精鋭たち)の中で残るのは、
6年生男子のジョゴー、4年生女子のワンブイ、
2年生女子のアビサナとアビナセ、
1年生の数名、
保育園児のノゾミ、
これだけになります。

ま、来年1月からは、
キラキラ小学校の新一年生たちが入って来ますから、
毎週平均10人のちょうど良い数は確保できそうです。

平日はもちろんみんな忙しく、
日曜日は完全休養日なので、
土曜日も忙しくなって来られないのはしかたがありません。

私も、来年の建設シーズンは、
土曜日も忙しくなるでしょうし、
土曜日にしかできない他の用事もあるし、
今後の土曜補習教室のあり方を考え直す時期に来ているのかもしれません。


寒いので、みんなで一緒にジョギングです。

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わざとゆっくり、他の人のペースに合わせてのジョギングができず、
ついつい速く走ってしまう子も多いです。

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ジョゴーくんが半年前に寄贈して植樹してくれた果物の苗木が、
順調に育ちつつあります。
そこで、ジョゴーくん本人たちが、
苗木の成長の道しるべになるようにと添え木を施しました。

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K.A.記


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by kjkirakira | 2014-09-06 23:39 | 現地で 小学生支援

ライバル校出現!

大きな大きな学校が、ナマンガの街に開校した。
大きな大きな波が、ナマンガの教育界に押し寄せた。

「NGO」ではなく「会社」と名乗る組織が、
2008年にケニアで一校目を開校させ、
その後、ものすごいスピードで勢力を伸ばし、
今ではケニア各地に300校以上を開設・運営している。

欧米の大きな資本家や慈善家からの出資により、
ケニアのこどもたちの学費支援を可能としている。

彼らのウェブを見る限り、
教育方針も、教材も充実し、
短期間での成果も上がっており、
とても良い学校と判断せざるを得ない。

私たちキラキラのような弱小な学校には、
とても太刀打ちできないレベルなのである。

その学校のナマンガ進出(侵略)の準備は、
今年の初め頃から着々と進められていた。

6月頃、スタッフ募集の公示が大々的にされた。
ナマンガの多くの人がその採用試験に駆け付けた。
既にどこかの学校で雇われている教師たちも、
その日は仕事を休んでまでも、
その採用試験に群がった。
キラキラからも、その日は2人のスタッフが出かけていった。
学校によっては、その日、先生たちが全員出かけて行ってしまい、
生徒たちは自習状態だったそうだ。

スタッフ募集の公示には、
雇用されれば教師養成専門学校にも無料で優待され、
月給は2万円!と明記されていたらしい。

ケニアの一般的な教師の月給は6000円~1万円程度。
ベテランの管理職的な教師でようやく2万を超えて来る程度。
(テレビでは「8万円」と放送されましたが、正しくは「8千円」です!)

それを、2万と公示されれば、
そりゃあ誰だってそこで雇われたいと思うはず。

その日に採用試験を受けた何百人という志願者は、
最終的には10人くらいに絞られた模様。
そして、月給は約1万円とのこと。
2万円の公示は、恐らく条件付きの金額だったか…?

生徒集めも大々的に行われていたらしい。
関係者が、その学校の近くの家を回り、
ぜひうちにお出でと声をかけていたとのこと。

さらに、他に3人の生徒を入校させたら、
学費免除になるといった優遇条件も公示していた。

ケニアの他地域にあるその学校を知る人たちは、
その学校ができて以来、
みんながその学校に流れて行き、
他の公立学校も私立学校も、
こどもたちがほとんどいなくなってしまった、
と証言していた。

そのナマンガ校の開校は2014年9月1日。
それに先立って、
こどもたち(親子)の入学面談+試験が行われた。

その日は、アンボセリロードを歩いて、
その学校へ向かう親子連れが多く見られた。

そして、開校の直前の土曜、
開校記念パーティーが開かれた。
マイクロフォンとスピーカーで、
関係者たちの式辞やスピーチが、
ナマンガ中に響き渡った。
「うちの学校はかくかくしかじかでとても良い学校です」
といった内容のスピーチが。

ある朝、アンボセリロードを、
私立のM校やC校の制服を来た幼児たちや小学校低学年児たちが、
保護者に伴われてその学校の方向へ歩いて行くのを見た。

その学校の開校の影響で、
私立のM校やC校やO校やA校の生徒の多くがそちらに転校したようだ。

公立のA校の3年1組50人中、
新学期開始4日目までに登校を開始したのは20人ぽっちだそうだ。

キラキラからは…恐らく2人、そちらに転校して行った。
(1人は1年生、もう1人は年中組)
2人で済んだから良かったようなもの。
他の多くの学校は、今後経営が成り立つのか!?

しかも、その学校は、
入学手続きの際、
以前に通っていた学校のことは無視状態らしい。

ケニアの学校では、
暗黙のルール、社会の礼儀として、
こどもが転校する場合は、
以前通っていた学校の学費を全納していることの証明か、
以前の学校からの転出許可証などが必要となる。
これは、学校同士の連携、コミュニティー全体の教育上、
とても重要なことなのだ。

昔は実際に、
学費滞納しては逃げて、
また次の学校でも学費滞納し、
多くの学校を転々としていた親子もいた。

つまり、今回は、
私立学校で学費を滞納していたこどもたちの多くが、
その新しい学校に逃げてしまったというわけだ。

その新しい学校の学費は安い。
欧米の資本(支援)による学校だから、自然と安くなる。
といっても、キラキラ並みか、むしろキラキラよりもやや高い。
しかし、宣伝の巧みさによって、
とっても安く、優遇措置がたくさんあるかのように思われている。

当初、私は、その学校の学費が完全に無料であり、
当然キラキラからも多くのこどもたちが流出することを予測して、
「せっかくキラキラが10年かけて築き上げてきた自助努力の精神がぶち壊されて、
アフリカの古き悪習(援助慣れ)に逆戻りしてしまう」
と懸念していた。
しかし、幸いにも、それは免れた。

幸い、人々のキラキラに対する評価はいまだに高い。

キラキラ保育園には前年の12月31日の時点で満3歳以上という入園規定がある。
その学校は2歳半から。
しかも、交渉によってはそれより下でも入園を許可される。
「とりあえずうちの子をそこに入園させるけど、来年3歳になったらキラキラに連れて来る」
という人々もいる。

キラキラ小学校は、まだ1年生部門だけで、
来年は2年生部門と1年生部門に増えるとはいえ、
2年生からの編入は定員割れしそうにない現状では受け入れない方針である。
「もしキラキラに2年生や3年生があれば、キラキラに連れて来るんだけど、ないからしかたがない、その学校に転校させる」
という人々もいる。
2011年キラキラ保育園卒のアビフォイやグローリーなどがこれに該当する。

そして、キラキラからその学校に転校したS君の場合、
お母さんがS君を連れて入学手続きに行った際に、
「え、あのキラキラを逃げ出して来たの?何てありがたみのない人なの!?」
と、他の保護者たちに軽蔑の目で見られ、
S君のお母さんは終始建物の影に隠れていたとか。
(このお母さんは、昨年離婚して、思考力も決断力も乏しく、流されやすいタイプなのです)
つまり、その新しい学校にやって来る親子の多くが、
かつてキラキラ保育園の入園面談に遅刻したために入園できず、
しかたなくよその保育園などに通っていた人たちであり、
わざわざキラキラから転出してくるS君親子が信じられなかったのだろう。

その新しい学校は、
雇用も、入学も、
とても商売上手でしたたかなようだ。

しかし、ナマンガの人たちの反応は真っ二つに割れている。
その学校を素晴らしいという人と、
その学校はとんでもない悪だという人と。

私の考えとしては、
コミュニティーの調和や平和を考えずに、
うわべだけで人気を誇っているという意味で、
どちらかというと後者の立場ですかね…。

人によっては、
「あいつらは悪魔の手先だ」と言う。
ナマンガのようなアフリカの田舎町では、
嫉妬によって出る杭が打たれるのはよくある話で、
良いことを大々的にする人や団体がそう呼ばれるのはありがちなのだ。
私たちキラキラも、かつてはよく言われていたくらいだから。(今でも?)

私立や公立学校の先生方も、
危機感を募らせて、
「あの学校は悪だ」と口々に言っている。

しかし、「悪だ」というのは自由だが、
単なる嫉妬による憎悪なら、
単なる負け犬の遠吠えにすぎない。

かつて、キラキラは他の学校の先生方から嫌われていた。
「キラキラは安い学費で、うちの大切なお客さん(こどもたち)を取っちゃって」
のような声も聞いたことがある。
しかし、逆に、
「だったら自分たちのサービス(教育・しつけ)をキラキラよりも向上させればいいじゃない」
と反論してくれていた人もいた。

キラキラの目標は、
自分たちの学校やそのこどもたちの発展だけではなく、
ナマンガのコミュニティー全体の発展にある。
そのためには、他の学校にも頑張ってもらいたいと願っている。

徐々にキラキラへの高い評価が盤石になり、
他の学校からの嫉妬が無意味なものであるということが知られるようになり、
嫉妬が切磋琢磨に変わりつつある。
「キラキラの良さをうちも取り入れよう」
「キラキラにはない良いことをうちはやって行こう」
これはとてもとても良い傾向である。

また、住み分けもできつつある。
各学校のカラーや特徴があり、
それぞれの学校にフィットするこどもたちがいるものなのだ。
金持ちの子弟は学費の高い学校に入り、
きれい好きの親の子は清潔な学校に入る、など。

キラキラは、10年前の開設時から、
地元と等身大の学校を目指し、
資金や物にずば抜けてリッチになることは避け、
雇用条件も、学費その他のサービスも、教育の内容や質も、
他の学校と大差ないようにやって来た。

他の学校の学費を滞納したままやって来る親子は、
断固として入園を拒否し、
いろいろな理由(家から遠い・校則順守が難しい…)で転出する親子は、
後を追うことはせず、むしろ喜んで送り出し、
など。

ま、そんなこんなで、
学校同士はライバルでもある以上に、
協働すべきパートナーでもあるわけなのだ。

そんなわけで、
キラキラの勢いとはけた違いの勢いで持って、
ナマンガ中の学校からこどもたちを奪い去って行くその新しい学校が、
良く思われないのもうなずける。

しかし、こどもたちを奪われた学校たちには、
ここでもう一度サービスを見直してみるべきかもしれない。
「学費が理不尽に高すぎたのではないか」
「学費に見合った教育やしつけができていただろうか」
「あの学校の良いところをうちも取り入れよう」

約2名の転出で済みそうなキラキラとしても、
悠々と高みの見物をしてばかりではなく、
「あの学校にあってうちにないものは何か」
「あの学校になくてうちができそうなものは何か」
と考えて、さらなるコミュニティーの発展を目指して日進月歩していくべきなのだ。

助け合いに根差した古き良きアフリカ、
自助努力で活気付いたやや新しき良きアフリカ、
これらを、行き過ぎた資本主義・競争主義から守りたい!

そのために、キラキラも、ナマンガの他の学校も、
新たな努力をここからスタートしていきたい。


ここで、画像3枚。
キラキラ本部の給水塔の上からの眺望です。

手前のアンボセリロードを東進し、
緩やかな坂を下ったところにある緑の屋根、
これがその新しい学校。
その向こうにある広いグランド付の建物群が、
児童たちを奪われた公立AIC小学校。

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ついでに、キラキラ小学校(仮校舎)とその敷地。

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ついでに、手前の道(中央から右下)はキラキラ本部へ入る枝道、
真ん中の道路(中央左から中央右)は昨年から建設しているバイパス道路、
後ろの道路(中央左から中央奥へ)はアンボセリロード。

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K.A.記


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by kjkirakira | 2014-09-05 18:43 | 現地で 全般・他

ジャカランダ

日本では、「花」と言うより、花の名前で呼ぶ。
桜、たんぽぽ、チューリップ、ばら、コスモス、あじさい、…。

アフリカでは、「花」と呼ぶことがほとんど。
せいぜい、「あの白い花」「あの黄色い花」など。

スワヒリ語で「花」は「ウア」(複数形は「マウア」)、
日本のあの女性ミュージシャンの名前の由来でもある。
ケニアやタンザニアの幼児が、
人生で初めて読み書きを覚える単語の一つである。

また、日本語の「花」と「鼻」は、
うちのノゾミとヒカリが人生で初めて覚えた日本語の一つでもある。

さて、アフリカに典型的・特異的な花といえば、
これら3つを覚えておけば良さそうだ。
①ジャカランダ
②ハイビスカス
③ブーゲンビリア

これら3つは、ケニアだけではなく、
エリトリアでも、スーダンでも、南アフリカでもよく見かける。

うち、何といってもジャカランダは郷愁をそそられる。
アフリカの「桜」とも呼ばれたりする。
アフリカ的な目の覚めるような原色ではなく、
薄紫色の、何とも日本的?な色合い、出で立ちなのだ。

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ナイロビや、ちょっとした地方の中都市では、
ジャカランダが市街地の至る所にあり、
毎年9月~10月頃は薄紫色に染まる。

残念ながら、ナマンガには数えるほどしかない。
ナマンガの中心地の国境検問所のそばにあったジャカランダは、
国境再開発のために昨年伐採された。

上の写真は、キラキラ保育園の近所にある教会の牧師の家のもの。
小雨がそぼ降る中で、ますます薄紫に染まっているかのようだ。

このジャカランダの花が全て散る頃、
キラキラは11月の年度末のいちばん忙しい時を迎える。

K.A.記


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by kjkirakira | 2014-09-05 16:45 | 現地で 全般・他

保育園の朝

キラキラ保育園の朝は、
週番の先生が6:45頃に来て開錠することから始まります。

7:00頃からこどもたちが来始めます。
保護者(お兄ちゃんやお姉ちゃんも含む)の同伴が義務付けであり、
毎朝、保護者の皆さんともあいさつを交わすことになるのです。

「昨日うちの子がセーターを教室に忘れたみたいなんだけど」
「うちの子の宿題ノート新しいのを買ってきたので、名前を書いてください」(読み書きできない親が多い)
「うちの子風邪ひいてるんだけど、保育園で普段通りにしていられるでしょう」
「うちの子昨日何とかっていう子に叩かれたみたいなんだけど、その子しっかり叱っておいてね」
などなど、いろいろなやり取りがなされます。

朝には暇つぶしの運動です。
この日は、かえる跳びから始まり、
ケンケン跳び、スキップ、後ろ歩きなど、みんなでやっていました。

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門限の8:15になると、保育園の正門を閉じて鍵をかけます。
遅れて来た親子はもはや中に入れず、その日は欠席扱い、家で過ごすことになります。
門前払いを食らった保護者は、
「あんたがなかなか起きないからでしょ」
などと、こどものせいにしながら帰宅の途に就くのですが、
そんな保護者には、心の中で、
「あんたがなかなか起こさないからでしょ」
などと言ってやります(笑)。

そして、園庭での朝礼です。
前列が年長組、
中列が年中組、
後列が年少組です。

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朝礼では、あいさつ、衛生検査、生活規範、出欠確認、お祈りなどをします。
飽きることなく、毎朝毎朝これを繰り返すことで、
集団生活・集団行動が身にしみるように身に付くのです。

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朝礼の後は、みんなで行列をなしてトイレに行き、
教室に入ってそれぞれの屋内活動(授業)となります。

雇われて2日目のサムエル先生が、
年長組に入って、うまいことやっている声を聞きながら、
今日も良い日になりますようにと願います。

K.A.記


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by kjkirakira | 2014-09-03 16:35 | 現地で 保育園