アフリカでのこども支援 「キラキラ・プロジェクト」 + それを日本で後援  「キラキラを支える会」


by kjkirakira
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30

<   2011年 11月 ( 3 )   > この月の画像一覧

小学校入学試験

去る11月28日(月)、ナマンガの公立AIC小学校で入学試験が開催されました。


☆☆


ケニアでは、公立・私立を問わず、小学校に入学するには入学試験に合格しなければなりません。

小学校に通う児童数が増え、教師たちの負担が増しつつあるために、入学試験というハードルを置くこともやむを得ない措置なのです。

2003年に就任したキバキ大統領の政権では、公約通りに初等教育の無料化と汚職の撤廃を推進してきました。
初等教育の無料化と同時に、教育を受けるこどもの権利、教育を受けさせる親の義務も徹底され、多くのこどもが小学校に通うようになりました。

また、2003以前は、贈収賄が盛んで、縁故がなければ良い職に就けない、わいろを贈らなければ良い職に就けない、といった閉塞感のある雇用状況でした。
つまり、どうせ勉強して良い学校を出ても、将来良い職に就けないし、金持ちになることはできない、だったら若いうちに学校をやめて商業を始めて身を立てた方がいい、という考え方が蔓延していました。
しかし、キバキ政権の下で汚職が徐々に撤廃されていき、実力主義・学歴主義が導入され、良い学校を出た優秀な人材が良い職を得るようになって行きました。
こうして、これまで軽視されがちだった教育が重視されるようになり、就学率も向上して行ったのです。

しかし、就学率が向上して児童生徒の数が増えれば、それだけ教育予算が必要になります。
ケニアも、典型的な発展途上国の例にもれず、人口ピラミッドは典型的なピラミッド型を示しつつ、こどもの人口増が甚大です。
このますます増えるこどもたちを全員収容できる学校施設・設備と、十分な数と質の教員を確保しなければなりません。
その財源は、国民の税金による国庫のみからでは賄いきれなくなっています。
よって、実際の教育現場では様々な名目でPTA会費が徴収され、初等教育無料化というのは名前だけで、実際には以前と同じかそれ以上に保護者の負担が大きくなっているのです。

そんな状況下で、小学校は何とか1クラス100人以内になるように、できの悪い幼児を入学試験によって締め出さざるを得ないのです。
それにより、多くの幼稚園・保育園では、小学校に入れるだけの学力のない7歳児・8歳児がむしろ増えているという悲しい現実が生じています。
キラキラでは、2004の開設以降、これまでどこの学校にも通ったことのない7歳児・8歳児などをターゲットに経済・教育支援をしてきました。
しかし、状況は変わり、小学校に入りたくても学力不足で入れない、何とかしようとよその保育園からキラキラに転校して来た、そんな7歳・8歳の小学校浪人たちを支援するプロジェクトに変わりつつあります。
また、そんな状況ですから、新たな小学校を建設し、あぶれている多くのこどもを収容できるようにする必要があるのです。
そんなこんなで教育を普及させ、国民の教育レベルを底上げしていくことで、将来は人口増にも歯止めがかかり、こどもの人口と、教育施設・設備と教員の数と質とのバランスが保たれるようになるでしょう。

一方、現在すでに、人口増に歯止めがかかりつつあることも事実です。
経済成長という輝かしい成果の裏で甚だしい経済格差が生じ、富裕層がどんどん豊かになっていくことで物価の高騰が著しくなり、その経済成長についていけない一般庶民は食費や医療費を削らざるを得ず、ついには産まない、家族を増やさないという選択肢を選ばざるを得なくなるのです。
その物価高騰も、政府が何とかして公約通りに初等教育無料化やその他の福祉を充実させようと背伸びをして、税収を増やそうとして躍起になっているがゆえに生じている現象とも言えます。

良いものを求める → 出費がかさみ、苦労が増える

こうして資本主義はアフリカの田舎を否応なしに蝕んでいるのです。


☆☆


ま、そんな分析はさておき、話題をもとに戻しましょう。

公立AIC小学校の入学試験を受けるキラキラ園児は29人。

試験当日、朝から大雨。
市街地から3㎞も離れ、道なき道を延々と歩いていかなければならないAIC小学校に、
危険(急にできた濁流に飲まれる)を冒して歩いて行く保護者も教師もいません。

早朝、キラキラに集まったスタッフ一同は、大雨のためにしばらく何もできず。
ようやく8時過ぎに雨が小降りとなり、
キラキラのアン先生とケジア先生が、
AICの入学試験に立ち会うために傘をさして出かけて行きました。

いったん小降りとなった雨が、再度大降りに。
いったい今日はどうなるのやら。

11時過ぎ、ようやく雨は小降りとなり、じきにやみました。


さて、ここからは、アン先生とケジア先生の事後報告に基づく記載。

AIC小学校に9時頃到着した先生たちは、
キラキラの保護者たちとこどもたちのほとんどが既に到着していたのにびっくり。
さすが、定時Punctualityに慣れた優秀な親子たちです。

逆に、肝心のAIC小学校の先生方はほとんど到着していませんでした。

次第によその保育園の親子たちも増えて来て、
最終的にAIC小学校の先生方もそろい、
AICの先生方ががまず試験の段取りを確認するための会議を開き、
ようやく12時頃に始まりました。

12時と言えば、いつもキラキラで給食を食べる時間です。
用意周到に家から飲食物を持参した親子はほとんどいなかったでしょう。
さらに、AIC小学校は荒れ地の中にぽつんとある学校で、近くにお店などありません。
試験との戦い、と言うより、空腹との戦いが、始まりました。

まずは、AICの先生方が、
ざっと入学希望者たちの書類(保護者・こども)を確認。
確認作業はいい加減で、
親の国籍(国境ナマンガにはケニア人もタンザニア人もいる)も、
こどもの生年月日すら、
きちんと確認されず。

そして、算数の試験、英語の試験、スワヒリ語の試験。

試験会場の中には、
保護者はもちろんのこと、付添いの保育園の先生たちも入れず、
完全にこどもが自立しなければならない状況に。

しかも、黒板いっぱいに試験問題が書かれ、
それをこども自身がノートに書きながら進めていく方式。

普段キラキラの年長組や年中組でやっている授業と変わりがありません。
キラキラの子はさほど問題なかったことでしょう。

しかし、よその保育園の子で、
いつも先生に付き添われながらノートに書き物をしていたこどもたちにとっては、
何をしていいかわからず途方に暮れてしまったことでしょう。

しかし、十分に訓練されたキラキラのこどもたちさえ、
腕が疲れてくたくたになるくらいの量だったようです。
アイサックはママに、「手が疲れた~」と何度も訴えていたようです。

しかも、空腹です。
レベッカ・ノラリは空腹でお腹が痛くなり、
涙を流しながら試験に取り組んだようです。

AICの先生方が大急ぎで採点し、夕方、結果発表。
しかし、肝心の結果発表も、どうやらわかりにくかったようです。

キラキラの29人のうち、1人だけが不合格だったということを、
全てが終了した後でアン先生たちが確認してくれたようです。

不合格者はジョン。
年齢的に、保育園を卒園して小学校に入ってほしくて試験に送り出しましたが、
もともとママに甘やかされてきたせいか、まだまだ自立心が不十分で、
自分が何という名前の小学校に行くのかさえ、説明できないジョン。
試験に落ちて、キラキラに留年することになって、むしろ良かったかもしれません。

日も傾く頃、大急ぎで入学のための説明。
入学時に何と何と何が必要か、といった話。

何と、1月の入学時に持参しなければならない金額は1800シリング。
キラキラの1学期の学費よりも高いのです。
政府の初等教育無料化は、もはや名前だけです。

さらに、各自制服とセーターと靴とバッグと、それに机を持参しなければなりません。
制服とセーターはまだしも、机は一人2000シリングくらいかかります。

さらに悪いのは、正直者がバカを見るということです。
1月に正直に机などを持参する保護者は恐らく少数で、
多くは、やれ停学だ、やれ教室の床で授業を受けなさいなどといった体罰があって、
ようやく腰を上げて机を造り(職人に依頼し)、持参することになるでしょう。
それならまだ良い方で、
ずるずるとごまかしたまま、
卒業まで机を持参しないで済ませようとする保護者も多いに違いありません。

さらにさらに悪いのは、
支払いも机のことも、
各こどもに割り当てられたものなのか、
各家庭に割り当てられたものなのか、
定義があいまいなのです。
つまり、兄弟姉妹の多い家庭の保護者は、
支払いも机も1度きりで問題ないと信じているようですが、実際には…
…私もAICの校長やPTA会長の二枚舌やダブルスタンダードには閉口しています。

夜7時、暗くなったころ、
アン先生とケジア先生がキラキラに戻って来ました。
一部始終を報告してくれた後、給料を受け取り、
彼女らも私も家路に就きました。


翌朝、早起きしてキラキラへ。

AIC入学が決まった保護者の皆さんが、
支援のことで私に会いに来ることになっています。

キラキラに2年以上在籍したこどもは、
一人当たり1000シリング(1000円)相当の支援を受けることになっており、
これを全額現金で受け取るか、
制服(350相当)+セーター(350相当)+現金(300)で受け取るか、
確認するのです。

全額現金受取希望者はほとんどおらず、
多くは制服やセーターも併せて希望です。

この日は現金部分だけを受け取っていただき、
制服とセーターは日を改めて、
こどもたちをキラキラに集めて、
写真撮影しながら手渡しすることになります。

あの双子ラファエル+マイケルは、
お父さんに伴われてやって来ました。
お父さんに面と向かって会うのは初めてです。
キラキラへの感謝の現れだと理解しました。

アイサックのママは、大喜びで饒舌でした。
アイサックはきっと試験に落ちて、
キラキラに留年するものと半ばあきらめていたからです。

テレシアのママは、
大いに大いにキラキラへの感謝を口にしてくれました。
制服もセーターも家にすでにあるからと言って、
支援は現金で全額受け取り、
これから娘の靴を買いに行くと言って、
テレシアを伴って街の方に向かって行きました。

マグダレンのママは、
約束の12時に20分だけ遅刻して、
ごめんなさいと繰り返しながらも、
大喜びで饒舌で、いろいろ話をしていきました。

15時になっても来ない保護者が4人。
しかたがないので、電話して呼び出すことに。

「ごめんなさい、すっかり忘れていて」と、
エリシャのママは2人の息子を伴ってオートバイ・タクシーで大急ぎで参上。
弟エリシャが1年生に入るだけでなく、
キラキラ出身で補習塾の常連の兄マンデラも、
ナマンガ小学校からAIC小学校への転校が認められたとのこと。

ガブリエルのママは最近赤ちゃんを産んだばかりで動けず、
かわりにお父さんがやって来ました。
お父さんに会うのは初めて。
キラキラへの感謝を大いに現わしてくれました。

レベッカ・ノラリのお婆ちゃんがどうしても電話でつかまらず、
たまたま通りかかったジョイス先生が、ひとっ走りして呼んで来てくれました。

また、最近赤ちゃんを産んだばかりで動けないローズのママのために、
その近くに住んでいるジョイス先生に300シリングを託しました。
ローズのお父さんは、子煩悩なものの年中酔っ払いで、
お金を渡したら最後、全ては酒に消えていくことが明らかだったからです。


さて、問題発生。
キラキラのこどもで落ちたのはジョンだけだと聞いていたのですが、
どうもシロンカも落ちたらしいのです。
しかも、落ちたのか、実は受かっていたのか、詳細不明とのこと。
シロンカは試験当日、同じくキラキラ同級生のハピネスとともに、
ハピネスの父であり、シロンカの腹違いの兄である人に引率されてAICに行ったのですが、
ハピネスの父は自分の娘の合格のことだけで満足してしまい、
シロンカのことを忘れ、
しかも、翌朝早くに仕事で遠くに旅立ってしまい、
連絡が取れない状態になってしまったらしいのです。
合格者全員に配られたはずの紙も、シロンカの分だけ見当たらず。
もはやAIC小学校も年末休暇に入っており、
事の詳細を確認することは不可能です。
他の子だったら、保護者の責任として放っておくところなのですが、
シロンカはほぼ父子家庭で、しかも病気がちで、お勉強のできも悪く、
本当に支援を必要としている子です。
放っておきたくはありません。
お父さんは言いました。
もしAICに合格していたら入学する、もし不合格だったらキラキラに留年する。


あらかじめこどもたちを背の順で並ばせて、
だいたいの身体のサイズを測っておきました。
それをもとにセーターを各自に割り振りました。

さらに、こどもたちの身体のサイズ測定のデータをもとに、
夕方、洋裁職人であるラファエルとマイケルの双子のママのところに、
AIC小学校の制服用の布を持って行き、オーダーメードの注文をしました。

12月20日のAIC制服+セーター贈呈式までに、
双子ラファエルとマイケルのママが、
二十数人分の制服をしっかり仕上げてくれることを祈るばかりです。

シロンカの行方も気になりますが、天にお任せしましょう。


☆☆


公立AIC小学校や公立ナマンガ小学校のやり方は、
同じく公立小学校建設を目指すキラキラにとって大いに参考になります。

真に必要とされる支援を提供する、
すなわち、
わかりやすく、無駄遣いのない、
アフリカ的寛容さを残しつつ、世界標準とも直結し、
こどもと保護者の自助努力を促し、
ラファエルとマイケルの双子のように優秀で健康なこどもたちを大いに激励しつつ、
シロンカのように辛い境遇にあるこどもたちに対しては親身に愛をもって接する、
そんなキラキラ保育園、キラキラ小学校、キラキラ・プロジェクトを
創って行こうではありませんか。


双子のラファエル(左)とマイケル(右)

b0124020_2115116.jpg



ハピネス(左)、シロンカ(中)、アーベント(右)、1年前の撮影、
シロンカはハピネスとアーベント(従兄妹どうし)にとってはおじさん。

b0124020_214428.jpg




K.A.記
[PR]
by kjkirakira | 2011-11-30 21:21 | 現地で 補習教室・他

2011年度末PTA会合

去る11月25日、
10:00~12:00のCelebration(お祝い)を終え、
給食を食べていたら雨が降ってきて、
せっかくのお昼休みも外で遊べず教室内で過ごすことに。

その後、お昼寝の時間も雨が降り続き、
帰りの会も校庭でできずに教室内で行いました。
帰りの会で、園児たちに「何の歌を歌おうか?」と訊くと、
「ありがとうさようなら!」とのことで、日本語で大合唱。
1月から11月までありがとう、とみんなで言って、放課後に突入しました。

このまま大雨だったらPTA会合はどうなるのだろう、
と案じているうちに雨は小降りに。
15:00過ぎ、一人、また一人と保護者の皆さまが来校。
PTA会合用の教室はあっという間に満員状態に。

16:00きっかり、「これからPTA会議を始めます」とあいさつ。
時間通り、規則通りに、しっかり事を進めるのがキラキラ流、
というか、世界中でどこでもあるべき姿。
保護者の皆さんもキラキラ流の定時Punctualityに慣れ、
遅刻はほとんどありません。
ここアフリカのちまたがどんなに不規則で時間関係なしに動いていても、
世界標準と直結するキラキラは決して妥協しません。


PTA会議の議題を描き出した前の黒板

b0124020_1713235.jpg




表彰者たちの名前を描き出した後ろの黒板

b0124020_1713513.jpg





★表彰

成績優秀者3人、
支払い優秀者4人、
無欠席者35人、
それぞれの保護者の方々に挙手していただき、
拍手で検討を讃えます。

とくに、
キラキラ入園から卒園にいたるまで、
2年と2学期(484日間)無欠席を貫徹したラファエルとマイケルの双子、
その洋裁職人であるお母さんに、
大きな大きな拍手です。


さて、今年のキラキラ保育園では、
2つのことに徹底的に取り組んで来ました。
より高い出席率と、速やかな学費支払い、の2つです。



★出席

大きな大きな成果が現れました。

1学期 → 2学期 → 3学期の、欠席日数ごとの園児数を数えると、

0日 …… 14人 → 23人 → 35人
1~10日 …… 60人 → 57人 → 54人
11~20日 …… 16人 → 11人 → 3人
21日~ …… 5人 → 3人 → 2人

もちろん学期を経るごとに、
こどもたちが大きくたくましくなり、
欠席が減っていくのは当然なのですが、
昨年までと比較しても、
他の学校とおおざっぱに比較しても、
明らかに改善してきています。



★学費

大きな大きな成果が現れました。

昨年は、
各学期の最初の月にその学期の学費を全納した園児5人を表彰しました。
今年は、
その該当者が半数近くにおよび、
かわりに、
各学期の最初の週に全納した園児4人を表彰することにしました。
来年は、
各学期の初日に全納した園児を表彰することになりそうです。

そして、学費滞納による停学処分も減り、
また、停学処分になってもすぐに復帰できるようになりました。
これは、キラキラが貧乏人を切り捨てたからではなく、
また、キラキラの保護者が豊かになったからでもなく、
しっかり支払うようになった、
責任を全うするようになった、
という好ましい変化なのです。

これまでの経験上、
金持ちが学費をしっかり払うとは限りません。
むしろ、貧乏でも、
真剣にこどもの教育や将来のことを考えている親こそが、
しっかり学費を払うのです。

来年2012は、
これまで各学期1000シリング(1000円)だった学費(給食費込)を、
1200シリングに値上げします。
これは、
近い将来のキラキラ小学校建設などの新たな動きに対応するために、
保育園部門を自己採算へと徐々に移行していくためです。
自己採算でやっていくためには、
学費を1500シリングまで値上げする必要がありますが、
それに向けた最初のステップ、
ということになります。



★スタッフ

【コーディネーター】コージ先生

【保育園長・年長組担当】ジャシンタ先生
2学期は産前産後のお休みでしたが、
1学期と3学期はしっかり園をまとめてくれました。

【教師(見習い)・年長組担当】ジョイス先生
2学期初めより、調理担当から教室担当へコンバート。
このコンバートは大成功!
持ち前の努力と愛情の上に、
どんどん実力と自信を積み重ね、
どの先生よりも教えるのが得意になりました。
小学5年生の息子一人を養うシングルママ。

【教師・年中組担当】アン先生
昨年末に短い産休を取り、
1学期は子育てのため遅刻が多く困りものでしたが、
2学期以降は改善しました。
2学期以降、
家庭でのストレスを職場に持ち込み、
いろいろな問題を起こしてしまっていましたが、
どうにかこうにか解決できました。
現在夫とは別居して、離婚調停中。
事実上、3歳と1歳の2人のこどもを抱えるシングルママ。

【教師・年少組担当】ケジア先生
2学期からの採用。
他の学校勤務時代に怠慢な勤務に慣らされていましたが、
キラキラで勤労に芽生えてくれました。
幼少時代からあった吃音症(どもり)がここへ来て突然悪化してしまい、
そのまま今日に至りますが、
通常業務に差し支えなく頑張っています。
小学校高学年の2人の息子を養育するシングルママ。

【コーディネーター補佐・園長補佐】ギタウ先生
私以外では唯一の男性スタッフ。
2010年2学期にキラキラで雇用されていましたが、
その後本人の諸々の事情(家庭・病気)により離職していました。
久々に3学期から再採用。
やや不器用で物覚えも遅いですが、
持ち前の謙虚さで頑張っています。
30過ぎでまだシングル。

【調理担当】ジュリアナ先生
2学期以降、
ジョイス先生のコンバートに伴い、
新たに採用。
謙虚で正直者。
お金を1円もごまかさず、
クッキングオイルも一滴もごまかしません。
仕事も休まずしっかりこなします。
まだ21歳くらい。
3歳の息子1人の母。
だんなさんがときどき病気になるので大変です。

何とまあ、
こどもたち以上に様々な困難を抱えていて、
キラキラでの支援が必要!?
と思わせる顔ぶれのスタッフたちなのです。



★送迎義務

登校時刻は7:00~8:15。
遅れるとそのまま家に帰されて欠席扱いになります。
下校時刻は15:00~16:00。
迎えが遅れると50シリングの罰金が課せられます。

これは、2009初めにPTA会合で決まったルールです。

「送り迎えを義務付けよう」と決議するのは簡単ですが、
実際に遂行するのは容易ではありません。

これらの厳しいルールが明文化されていなかったり、
それが徹底して実行されていないと、
遅刻者だらけになってしまったり、
夕方に迎えのない園児たちを毎日教師たちが送って行かなければならなくなったりと、
とんでもないことになってしまいます。



★制服

普及率は95%くらいと上出来。
来年も普及率向上を目指し、
ほぼ今年同様の料金で制服を提供していくことに。

男児
シャツとズボンのセット…300シリング
シャツのみ…180シリング
ズボンのみ…180シリング

女児
ドレス(ワンピース)…300シリング
中にはくズボン…150シリング



★キラキラ保育園入園面談

2012年1月10日(火)8:00

保護者の身分証明書、
こどもの出生証明書または母子手帳、
入園金50シリング、
保護者本人、こども本人が来ること、
以前に通っていた学校などに借金を残したまま来ないこと、
偽装が発覚した場合は入園を取り消すという条件、
などなど。

いやぁ、既に、来年の入園面談は大勢が殺到する予感。
当日、8:00前には定員に達してしまうのではないかと心配です。



★小学校入学試験

たとえ公立小学校でも、
入学試験に受からないと入学させてもらえないのです。
だから、たとえ保育園でも、
簡単な読み書き計算といったお勉強を熱心に教え、
基礎学力を付けさせるための教育が必要になってくるのです。

さらに、入学試験では、
こどもの年齢などはほとんど考慮されません。
例えば、
既に8歳で、保育園に4年間も通ってきた子がいたとしても、
試験に通らなければ小学校に入れず、
保育園を留年することになるのです。

この11月、多くの学校で入学試験が行われています。

【公立ナマンガ小学校】
キラキラからは9人中9人合格。

【私立マウンテンビュー小学校】
キラキラからは女児アビフォイが合格。
アビフォイのママは大喜びです。

【私立オソトゥア小学校】
キラキラからは男児ンクンカットが合格。
ンクンカットのママは、
試験当日自分の身分証明書がなかなか見つからないで大変だったとか。

【私立カトリック小学校】
従来のカトリック保育園に、
小学校部門が併設されることになりました。
キラキラからはフェイス・ワングイが受けて不合格。
フェイスのママは、
カトリックの先生の「うちの保育部に入ったら」という誘いをていねいに断り、
「1年生に入れないのならキラキラに留年します」と。

【公立AIC小学校】
3日後の月曜に入学試験が行われる予定。
キラキラからは29人が受験します。

最近では、
どこの学校でも、入学や試験や卒業に際し、
保護者の身分証明書やこどもの出生証明書などの書類が必要になってきています。
しかし、まだまだこれらの書類を完備しないまま無頓着な保護者が後を断ちません。
また、ここケニアのお役所では、これらの書類を取得するのは容易ではありません。
手続きは難解で、わいろが横行し、公務員も怠慢そのものなのです。

政府から庶民に至るまで、徹底的な改善・改革が必要だと言えます。



★公立キラキラ小学校

7月に正式な学校用地の申請書を政府に提出して以来、
県庁の担当部署で話し合いがなされているようです。

今のところ、学校建設用地は供与されることに決定している、とのこと。

さらに、場所、手続き、必要経費、その他の具体的な詳細が吟味されており、
正式にこれらがすべて決定したら通知が送られて来る、とのこと。

自分のこどもを、
他の小学校ではなくキラキラの小学校に進学させたい、
という保護者の皆さんがほとんどです。

そのためにも、保護者の皆さんには、
学校の運営や教育の足を引っ張るような態度や行動を慎み、
建設的にキラキラに関わり続けて欲しいものです。



★自由討議

エミリーのママが、
自分の娘がキラキラで先生にたたかれて大泣きし、
登校拒否になりそうになったとき、
どのように解決したかを熱く語ってくれました。

ビジネスではない、
教育という人間作りの現場だからこそ、
問題の根源をスパッと切って一気に解決しまうのではなく、
たとえ遠回りでも、愛と忍耐による解決が必要です。

私も、
スタッフたちも、
エミリーのママだけでなく多くの保護者の皆さんも、
エミリーだけでなく多くの園児たちも、
この件については苦しみ、耐え、
ついには解決し、
お互いへの愛情、キラキラへの愛情を深めるに至りました。

他にも何人かの保護者が立ち上がり、
それぞれの貴重な意見を述べてくれました。

皆さんのキラキラ2011への感謝や賛辞なども現わされ、
こちらも感無量になりました。



★出欠確認

この日、保護者の皆さん、全員出席!
快挙です。

出欠を確認しながら、
3学期の通知票と、
プレゼントであるTシャツまたはバンダナ(ハンカチ)を配って行きました。



★AIC小学校

閉会後、
3日後にAIC小学校の入学試験を受験しに行く園児たちの保護者たちだけを集めて小会議。

キラキラを卒園して小学校に進学する際の支援について説明。
支援額は、
キラキラに2年以上在籍したこどもは一人当たり1000シリング、
キラキラに1年だけ在籍したこどもは一人当たり半額の500シリング、
といった具合。

この1000シリングを、
小学校の制服(350相当)+小学校のセーター(350相当)+現金(300)として受ける、
全額現金で受けるか、
保護者各自の判断にゆだねられます。



★マサイビーズ

その小会議後、
マサイビーズ・アクセサリーのちょっとしたマーケットの開催です。
来年の1学期の学費を払っていただくために、
2200シリング分のビーズ・アクセサリーをこちらで購入し、
1200シリングの学費をその場で徴収し、
1000シリングを現金で手渡していきます。



その間、
先生方は、大々的に教室をぞうきんがけ。
2011のキラキラに対する感謝が伝わってきます。

ただし、11月のお給料は、3日後の月曜までお預け。


平和的に終了したキラキラ保育園2011。
いや、事務処理や支援や調整は、まだまだ続いていくのです。


K.A.記
[PR]
by kjkirakira | 2011-11-29 18:06 | 現地で 保育園

2011終了Celebration

キラキラ保育園2011年度終了の11月25日(金)、
雨が降りそうなどんよりとした天候の下、
校庭で、スタッフたちと園児たちとで、Celebration(お祝い)を行いました。


まずは、2011のキラキラをリードした、
女学級委員のマグダレンと男学級委員のパルケリの2人を拍手で祝福。
とくにマグダレンは、うだつの上がらなかった年中組時代から一変し、
歴代学級委員の中で最優秀ともいえる頑張りを見せてくれました。


続いて、2011のキラキラでいちばん生活態度が良かった園児、
クドラ(7歳・男児)を拍手で祝福。
悪い遊びをせず、適度に活発で、
先生たちとも礼儀正しくこどもらしい無邪気さでよく会話し、
他の園児たちから嫌われることもなく、
大泣きしたり怒ったりすることもなく、いつも元気で明るく、
授業態度も良く、出席率も高く、いつも健康を維持していている。
そんな、数値では表せない素晴らしさを、みんなの前で評価してあげました。


さて、今度は成績最優秀者たちの表彰。
1学期・2学期・3学期と、3度の期末試験において年長組のトップ5に入った園児3人。
左より、エスタ(6歳女児)、ジャネット(6歳女児)、ハルビン(6歳男児)。
近い将来、ナマンガの同学年たちのトップを競ってくれることでしょう。

b0124020_19322889.jpg




さらに、支払い最優秀者たちの表彰。
1学期・2学期・3学期と、毎学期の学費(給食費込)1000シリング(1000円)を、
各学期の第一週のうちに納めた4人。
左より、フェイス・ワングイ(6歳女児)、エドワード(6歳男児)、エバリン(5歳女児)、サムエル(4歳男児)。
昨年末は、各学期の最初の月の月末までに納めた5人を表彰しましたが、
今年末はその該当者が半数近くにもおよびました。

b0124020_1937630.jpg




続いて3学期(9~11月)の無欠席者の表彰。
キラキラ支援者Sさんを介して寄贈していただいたTシャツを贈呈します。
今回の表彰者は何と35人!
園児94人中3分の一以上が無欠席だったことになります。

ざっと35人全員を紹介します。

男児、
最後列右より、
エリシャ、モーセス、メイタメイ、アラン、ラファエル、マイケル、クドラ、ラザロ、アイサック、デニス、レイモンド、エミリア
後ろから2列目右より、
ブライアン、サムエル、エゼキエル、シャドラック、メシャック、ビンセント、セレモン、デイビド、エリック
女児、
前から2列目右より、
アビフォイ、ジャネット、エスタ、アンナ、クリスティン、レベッカ、アビナセ
最前列右より、
ジョセフィン、フェイス・ナイパノイ、フェイス・ワングイ、トゥンベネ、グレース、フェイス・ワンジク、リネット

b0124020_17141828.jpg




ラファエルとマイケルの双子は、
キラキラ入園から今回卒園までの2年と2学期(484日間)
完全無欠席の偉業を成し遂げました。

b0124020_17283683.jpg




モーセスと、シャドラックおよびメシャックの双子の兄弟は、
この度ナマンガを離れ、ケニア山に近いマクタノというところに引っ越していきます。

b0124020_1729584.jpg




レイモンドとレベッカの兄妹です。

b0124020_17305931.jpg




アランとリネットの兄妹です。
リネットはお兄ちゃんが大好き。

b0124020_1732545.jpg




エミリアとクリスティンの従兄妹です。

b0124020_17324241.jpg




アイサックとフェイス・ナイパノイの従兄妹です。

b0124020_17332294.jpg




ジャネットとジョセフィンの姉妹です。
ジャネットは年長組の中で、ジョセフィンは年中組の中で、成績最優秀者です。

b0124020_1734444.jpg




Tシャツ贈呈を受けた園児たちのうち、
この度キラキラを卒園する男児たち(年長+年中)

b0124020_1736939.jpg




この度キラキラを卒園する女児たち(年長+年中)

b0124020_17382658.jpg




来年もキラキラに残る男児たち(年中+年少)

b0124020_1739990.jpg




来年もキラキラに残る女児たち(年中+年少)

b0124020_17395328.jpg




さて、毎学期の無欠席者にTシャツを贈呈してきたおかげで、
無欠席者がどんどん増え、
欠席の園児数も、園児の欠席数も、大幅に減ってきています。

一方で、Tシャツ目当てに何が何でも学校に来る園児もおり、
健康を害しながらも形だけ出席しているといった好ましくないケースも見られます。
しかしながら、欠席しない(させない)ための健康維持の努力も、
見えないところで相当なされていると思いますので、まあ良しとしましょう。

また、無欠席者だけのTシャツ贈呈だと、
いつも決まった園児だけが贈呈を受けるということになってしまいます。
もちろん、贈呈に値する園児たちであることには違いないのですが、
贈呈を受けたことのない園児たちはかわいそうだなあと思っていました。


そこで、今回は、
日清食品さまより、Tさんを介して寄贈していただいたバンダナ(ハンカチ)を、
枚数などを考慮したうえで、
Tシャツ贈呈を受けなかった園児たち(94人-35人=59人)全員、
およびスタッフたちに贈呈することにしました。


女児たちは頭にバンダナのように巻いて、
男児たちは首にスカーフのように巻いて、記念撮影です。

b0124020_17452255.jpg




ここアフリカでは男性が頭に布を巻く習慣がなく、
バンダナを頭に巻く男は「異国人」「新人類」のレッテルを貼られます。
ま、この傾向も時代の流れとともに薄らいではきていますが。


この日、園児たちの嬉しい笑顔を見ることができた以上に、
バンダナを贈呈されたスタッフたち(私を含めて7人)が、
夕方まで頭からバンダナを離さないでいたことから、
スタッフたちの喜びも現れ、私も大いに嬉しくなりました。

私以外で唯一の男性スタッフであるギタウ先生も、
大喜びでバンダナを頭に巻き、
ひげ面とあいまっておもしろおかしい外見となり、
陰で女性スタッフたちにくすくす笑われていたようです。


園児たち全員の集合写真です。
赤と黒はキラキラの制服です。

b0124020_1843215.jpg




Celebrationを終えたとたんに大雨。


外の雨を避けて教室に入り、
バンダナを身につけて大喜びの年少組の園児たちを写真撮影。
この1年でみんなだいぶ大きくなり、社会性も身につきました。

b0124020_17545844.jpg




室内なのでやや暗いですが、ベストショット。

b0124020_175446.jpg




ご近所さんどうしで、
いつも1人のお父さんの自転車に3人一緒にまたがって登下校する3人の男児たちです。

b0124020_17561100.jpg




今年両親が離婚し、
おまけに養育責任者となったお母さんは精神的疾患のある人で、
大きなストレスと困難をくぐり抜けてきた少女、アナスタシア。
最近は母方のお婆ちゃんの家に落ち着いて、こどもらしい笑顔が戻って来ています。

b0124020_17571942.jpg



b0124020_1758046.jpg




後ろから見た図(女児・ピンク)

b0124020_17584890.jpg




後ろから見た図(男児・ブルー)

b0124020_17593393.jpg




人なつこく頭をかしげる女児リネット。
彼女につられて頭をかしげる男児ビンセント。
将来2人が結婚したら、結婚式には出席するよ、と冗談。

b0124020_1802676.jpg




雨はその後、
帰りの会を終えてPTA会議のために保護者の皆さんが来始めるころまで降り続きました。


K.A.記
[PR]
by kjkirakira | 2011-11-28 18:15 | 現地で 保育園