アフリカでのこども支援 「キラキラ・プロジェクト」 + それを日本で後援  「キラキラを支える会」


by kjkirakira
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<   2009年 08月 ( 3 )   > この月の画像一覧

先日、毎年恒例のスタディツアーがキラキラにやって来ました。

これは、いくつかのアフリカ支援プロジェクトのジョイントとして、
東京でアフリカに関する学習会を毎月催している「キ・アフリカ」が情報源・コーディネート役となり、
ケニアのナイロビを拠点に活動している「アフリカと神戸俊平友の会」、
ナイロビから南30kmにあるキテンゲラで活動する「サイディアフラハ」、
そのさらに南130km、タンザニアとの国境ナマンガで活動する私たち「キラキラ」、
その東80km、キリマンジャロの北西麓に広がるアンボセリ国立公園、
これらを約1週間で巡る、短期集中の、
アフリカの人間・動物・自然、生活・文化・教育・経済などの実態を学ぶツアーとして、
毎年8月下旬に催行されています。

キラキラのあるナマンガの訪問・滞在は2泊3日。
今回、そのメインイベントとして、山羊をさばいて調理してみんなで食べました。
牧畜民族であるマサイが住むナマンガで、家畜との暮らし、食肉は日常茶飯事。
それを味わってもらうのがねらいです。

朝、キラキラに集まったツアー参加の日本人の皆さん7人、
およびキラキラのこどもたち(主に補習塾の小学生)23人、
みんな興味津々。
山羊をさばくのは、サイトティ(4年生・男の子)のお父さんとおじいちゃん。
生粋のマサイ・ファミリーです。

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山羊の首を切って殺すのではなく、
マサイの伝統的に、両脚を抑え、鼻と口をふさいで窒息死させる方法をとりました。
案外苦しまず、けいれんを繰り返した後、3分ほどで心臓は止まりました。

皮をはぎ、
4本の脚を切断し、
胴体を開いて内臓を取り出し、
マサイの伝統的に、山羊の血を生で飲んだり、腎臓を生で食べたり、
こどもも大人も楽しみました。
ちなみに、ツアーの皆さんは、血を飲んだり生肉を食べたりはしませんでしたが。

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小1時間ほどで解体作業は終了。
一部は焼き肉(Nyama Choma)用に、
一部はトマトと玉ねぎで煮込んで調理するために、
肝臓と尻尾は、山羊の持ち主(ジャシンタ)のために、
皮と腸管と脳は、さばいたサイトティのお父さんの家族用に分けられました。

余程の菜食主義者でない限り、世界中の人が家畜の肉を食べます。
しかし、スーパーマーケットの肉に慣れてしまった日本人は、
肉を食べるのは好きだが、動物を殺すのはかわいそう、という声が大半です。
過放牧が地球の自然環境を破壊する、という主張ももっともだと思います。
しかし、科学・宗教・歴史的に、人間が家畜を食べるということは、
普遍の原理、自然の摂理なのでしょう。

つい昨日まで山羊の世話を楽しみながらしていたキラキラのこどもたちも、
喜んでさばき、食べ、かつ山羊に対する感謝と尊敬は忘れません。

また、「可哀想だから見たくない」と言って逃げ出さず、
むしろ興味をもって積極的に見学したツアー参加者の皆さんにとっても、
貴重な経験だったことでしょう。

山羊の解体を楽しんだ後、こどもたちはツアー参加者の皆さんと遊び戯れることに大忙し。
手をつないだり、抱っこしてもらったり、じゃんけんしたり、遊びを通して大交流です。

下の画像は、
キ・アフリカ代表でツアー引率の西方さんと抱っこされるマリア(年長組・女の子)。
マリアも、他のみんなも、おおはしゃぎでした。

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焼き肉と煮込みの料理が準備でき、みんなで食事。

それから、
タンザニアが目と鼻の先に見える国境地帯にたたずんでみたり、
ナマンガという田舎町に宅地化が進み、周辺の小さいマサイの村々を飲み込んでいる前線を眼前に実感したり、
キラキラ保育園の児童が暮らすマサイの伝統家屋マニアッタの中に入ってみたり、
ケニアの田舎に典型的な庶民の住宅街(実は私たちの居住地)を散策したり、
国境を行きかう大規模な貿易をするトラックの群れと、放牧の牛を横目にすれちがってみたり、
国境に面して広がる小規模な商店や露店の市場で値段交渉してみたり、
普段日本ではできない経験をたくさんしていただきました。

単なる観光旅行ではないスタディツアーに興味のある方、
私に直接、またはキラキラ、キ・アフリカ、旅行社道祖神、旅行社Do Do Worldなどに、
お気軽にお問い合わせください。

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相原功志 記
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by kjkirakira | 2009-08-29 18:57 | 現地で 全般・他

横浜国際フェスタ

キラキラを応援していただいている皆さま、

横浜国際フェスタのお知らせです。
世界の料理や民族舞踊などを楽しみながら国際交流・国際協力活動について知る、という主旨で毎年開催されています。
当日、隣接する会場では、フリーマーケットなども開かれています。

「キラキラを支える会」としては3度目の出展です。
暇つぶし、お客さんとして、助っ人(販売員)として、お誘い合わせのうえぜひ気軽にご参加ください。

☆日程
9月5-6日(土-日) 10:00~17:00

☆会場
パシフィコ横浜 (横浜市西区みなとみらい1-1-1)
展示ホールB
*ブース番号201「キラキラを支える会」を目指してください。
*入場は無料です。

☆アクセス
横浜高速鉄道みなとみらい線「みなとみらい駅」から港の方向へ徒歩約6分
JR・市営地下鉄「桜木町駅」から港の方向へ徒歩約15分

☆他
とくに準備 (土曜の09:00-10:00) および後片付け (日曜の17:00-18:00) のお手伝い大歓迎!
相原はケニアにおり日本不在(予定)です。
手続き・当日ブースなどの担当は和田久美子(キラキラ運営委員)となっております。
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by kjkirakira | 2009-08-22 16:35 | 日本で 案内・告知

補習塾は算数メインに!

8月はケニアでも学校の夏休み期間にあたります。
といっても日本のように春夏秋冬という四季はないので、
「2学期後休暇」と名付けた方がいいですね。

この間も週2日程度、小学生たちを集めて補習塾をやっています。
家にいると、
お勉強する環境が整っていなかったり、
遊ぶ場所も道具も制限されていたり、
家事の手伝いばかりさせられていて息抜きできなかったり、
食事もろくに食べられなかったりするのです。
休みといえどこどもたちにとって必ずしも楽しい時とは限りません。
ときどきキラキラの補習塾に行って、
勉強する時、遊ぶ時、食べる時、のけじめをつけるのが効果的です。

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さて、ケニアの教育で問題となっているのは算数・数学です。
他の科目に比べて明らかに到達度が低いのです。
アジアや欧米と比べても遅れは明らかです。

理由の最たるは、
英語(学校の公用語)・スワヒリ語(ちまたの公用語)・部族語(家で話す言葉)のどれも中途半端なまま、小学校1年生から英語での算数授業を受けるため、
どうしても理解が遅れる、ということだと分析しています。

しかし、最近それ以外の見逃せない理由がいくつか見えてきました。

第一に「掛け算九九」。

九九を覚えるという習慣が、小学校で徹底されていません。
単純な掛け算でも、毎回紙に丸や線をたくさん描きながら答えを探したり、
予め用意されている九九の表を参照しながら答えを探したりするのです。
5×6=31、な~んていう間違いもしょっちゅうです。
九九を覚えていない子が小学校4年生で「275÷8」のような計算をするときは大変です。
え~っと、8×2=16、8×3=24、8×4=32、あっ、3だぁ、すると、27-24=3だから、次は35を探すんだ、8×4=32、8×5=40、おぉ、4だ、すると、35-32=3だね、答えは…、「34あまり3」!
これを、九九を覚えていないままで解こうとすると、べらぼうな時間と手間がかかります。

もちろん、掛け算九九に関しては、国際的にいろいろな意見や論議があります。
インド人が理数系分野で秀でているのは、小学校で掛け算を19×19まで丸暗記するからだと言われています。
逆に、掛け算九九を単に丸暗記するようなことをしないアメリカやヨーロッパでは、考える力や論理的思考が育まれると言われています。
日本の教育も、教科書を薄くしてみたり厚くしてみたり、いまだに試行錯誤のようですね。

ただ、どうでしょう?
私たち日本人は、10進法はさることながら、4の倍数や8の倍数に慣れ、もはや身体に染みついています。
音楽の多くが4分の4拍子やエイトビート。
体育の掛け声が「いち、にっ、さん、しっ、にぃ、にっ、さん、しっ、…」。
逆に、そこから外れて適当なリズムを軽快に刻もうとすると失速します。
ここアフリカは、こどもたちの遊び歌をよく聞くと、何拍子かわからないものがたくさんあります。
それでいて、体は自然とリズムを刻んで動いているのです。
型にはまらないアフリカの自由奔放さ…。
ある意味では、数学という自然科学に遅れをとり、
また違う意味では、自然科学をはるかに超越しているとも言えます。

しかし、算数が遅れている次の大きな理由が、型にはめようとする教育、にあるのです。
自由奔放で型にはまらないところに魅力のあるアフリカのこどもたちを、
見事に型にはめようとしているのです。

算数は、ノートブックに自由に計算や思考過程を書いたり描いたりしながら模索することで発達していくものだと信じています。
日本で、答案用紙をきれいにまとめることを教わるのは、たいてい中学1年生くらいからでしょうか。
しかし、ここケニアでは、小学校1年生から、算数のノートをきれいにまとめることを強制させられるのです。
1年生といったら、一桁どうしの足し算でも、まだ丸を描きながら数える作業が必要です。
その数えるための丸をノートに堂々と描くと、担任の先生から怒られてしまうそうなのです。
確かに、彼らのノートを見ると、日本の高校生のようにきれいにまとまっていて見やすいのですが、型にはまりすぎていて異様な感じです。

ある時、小学校7年生に算数を教えたとき、
「直径3メートルの円を底面とする高さ5メートルの円柱形のタンクを金属の板で作る時、何平方メートルの金属板が必要か?」という問題がありました。
こんな問題、教えている私でさえ、絵に描いてみないとわかりません。
しかし、教え子たちは、問題を絵で考えることに慣れていないばかりか、ノートに絵を描くことは許されないと考えている様子。
そこで、教え子と一緒に、ていねいに円柱の展開図を描き、ここの長さは?ここの面積は?と、一つ一つ解答へ導いていきました。
できあがった絵入りの解答用紙をともに眺めながら、
「ほら、きちんと描けばノートを汚すどころかむしろノートがきれいに見えるね」
と言ったら、うなずいていました。

最近のキラキラ補習塾では、算数嫌いなこどもたちに、
「算数を制する者が勉強を制する!」などとうまく乗せながら、
算数中心にやっております。

もちろん、日本のこども、欧米のこども、アフリカのこども、というふうに一くくりにはできません。
人種や文化に関係なく、一人一人のこどもがそれぞれの魅力を活かしてキラキラ輝けるように、
これからも指導に励んでいきたいです。

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相原功志
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by kjkirakira | 2009-08-12 17:30 | 現地で 補習教室・他