アフリカでのこども支援 「キラキラ・プロジェクト」 + それを日本で後援  「キラキラを支える会」


by kjkirakira
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2017年 08月 09日 ( 1 )

ケニア総選挙の翌朝に

ケニアの5年おきの総選挙、
昨日2017年8月8日に全国一斉に投票が行われました。

ケニアの人口は約4千万人。
うち、選挙人として登録(選挙権のある18歳以上の人口のうち、投票をするために登録を要する)されたのは約半数。
その中で、18歳~35歳が約半数、すなわち人口の約4分の一。
つまり、人口の約半数がこどもと十代の思春期たち!
35歳超の中高老年は人口の4分の一にすぎない、ということ。
ということ。
高齢社会の日本からすると、とっても活気があってうらやましいですよね。

18歳、といっても、18歳になったら自動的に選挙権獲得というわけにはいかず、
まず、18歳になったら身分証明書を申請し、
数か月(数年)かけてそれを取得し、
そのうえで選挙人として登録をしに行く、という手順。
従って、我が親族の21歳と20歳の青年たちは、
残念ながら選挙人登録に間に合わなかったのです。

全国各地に投票所が設けられ、
各投票所の平均の選挙人数は1000人。
しかし、都市部の投票所は多く、過疎地域では少なくなります。

ナマンガには、公立ナマンガ小学校、公立AIC小学校、公立ビリカ小学校の3つの投票所。
我がジャシンタは、朝7時に母校でもある公立ナマンガ小学校に出かけ、ずっと並んで順番を待ち、
朝11時には投票を終えることができた、とのこと。
投票を終えた印として、指の爪が黒いマジックペンで塗られるのです。
つまり、2回投票するという不正を防ぐためです。

全国各地の投票所での長い長い行列の様子がテレビで伝えられ、
中には6時間もずっと行列の中に立ち尽くしている人もおり、
また、朝6時に始まるはずが、不手際により午後1時にようやく開所した投票所もあり、
ケニア人の忍耐強さを垣間見ることにもなりました。

投票は6回、すなわち、6枚の用紙で投票します。
①大統領
②上院議員
③下院議員
④県知事
⑤県の女性代表
⑥県会議員

うち、県関係のポストは、前回2013年の総選挙時から新設され、
先の5年間は地方分権の最初の機関となり、
各地で悲喜こもごも、地方政治の恩恵と悲哀が現れていました。

私たちキラキラとしては、
プロジェクトが小さかった時代は、
政治の影響をあまり受けなかったのですが、
2014年に小学校部門を開設し、
徐々に徐々に大きくなるにつれて、
その影響をまともに受けるようになり、
今回の総選挙はこれまでになく大きな関心を払っていました。

6つの全てのポストが重要なのですが、
とくにいちばん身近な⑥の県会議員が重要です。

前々期の県会議員(当時は市長)は、
キラキラが公立小学校建設を目指して政府からの土地供与を申請していた頃に、
キラキラのことを理解し、奔走してくれました。

前期の県会議員は、
私たちの近所に住むごく普通の男性で、
私と同じキリスト教会に通い、
娘と息子をキラキラに通わせています。

彼は、政治家としては珍しく、金持ちではなく、むしろ貧乏な部類に属します。
というのは、
キリストと神を畏敬し、
汚職や贈収賄とは無縁で、
事を成すことよりも事を和らげることに力を注ぎ、
地域のいびつな発展よりも、地域の平和と安定を第一優先する、
そんな謙虚な人だからです。

一部の人たちは、そんな彼をばかにします。
しかし、教育の成果か、頭の良くなった多くの人は、そんな彼を支持します。

彼の最大のライバルは、
逆に、金持ちで、選挙戦ではお金をばらまき、
ライバルである「彼」に暴言を浴びせ、
女遊び、土地売買のゲームが大好きで、
多くのビジネスの発展に関する大きな公約をして、
支持者を優遇するぞという力と姿勢を露骨に現わす人物なのです。

一部の人たちは、そんな奴を支持しますが、
最近頭の良くなって来た多くの人は、そんな奴を絶対に支持しません。

幸い、投票日の翌朝未明、
神とキリストを崇拝する彼の勝利が決まり、
お金を崇拝する奴の敗北が決まりました。
早朝5時、彼の支持者たちが路上で歓喜の叫び声を上げるのが聞こえて来ました。

もし、お金を崇拝する奴が勝利していたら、と思うとぞっとします。
今後5年間、汚職や贈収賄が隆盛し、
お金がなくては何の行政サービスも受けられなくなり、
土地の略奪の脅威に常に怯え、
人々の間に憎悪やヘイトスピーチが蔓延し、
一部の人(支持者)が経済的に繁栄する一方で、繁栄をむしり取られる人が多発し、
キラキラにとっても厳しい状況に陥って行くことは必至でした。

ケニアで資本主義がある程度発展して物質的な豊かさが何たるかを知った今、
多くの人は競争や発展よりも平和と安定を願い求めているのです。
普通に起きて、普通に仕事をして、普通に食べて、普通に寝る、
そんな暮らしを待望している人たちが大半なのです。

この8月、このまま暴動などが起こらずに平和な日常が保たれ、
今後5年間、大きな負の変化や脅威にさらされることなく平和な日常が保たれる、
そんな幸先の良い第一歩が、ナマンガにて踏み出されました。

県会議員の彼の2人の子はキラキラで学んでいます。
長女ミッシェル(2年生)と長男エイドリアン(年少)、5年後の総選挙の時には7年生と3年生。
この5年のうちに、キラキラも発展期を乗り越えて徐々に安定期に入っていくことでしょう。
(7月7日のキラキラ運動会+音楽祭にて、前・現県会議員とミッシェルとエイドリアン)

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相原 記


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by kjkirakira | 2017-08-09 07:12 | 現地で 全般・他