アフリカでのこども支援 「キラキラ・プロジェクト」 + それを日本で後援  「キラキラを支える会」


by kjkirakira
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2017年 06月 29日 ( 1 )

建設現場の巡回者たち

ケニアでは、
県の職員(地方公務員)が、
建設現場を巡回します。

ずさんな建設による建物の倒壊が相次ぎ、
建設のずさんな現場を取り締まるのが目的です。

しかし、ここが汚職・贈収賄の温床となっているのです。

建設現場で、県の職員が粗探しをしようと思えばいくらでも見つかるものです。
この世に完璧な人間など一人もいないように、
完璧に合法的に建設を進めている現場など皆無と言って良いでしょう。

県の職員は、
その強権を働かせ、
私たちの粗探しをして、
公式な罰金は10万円だが、俺に1万円をくれれば見逃してやるぞ、
という手口で、
一般市民からむさぼり取り、
懐をどんどん肥やしているのです。

私たちが井戸近くの建設をしている間は、
巡回者は来ませんでした。

それが一段落し、
現場を我が家に移動させ、
建設を続けています。

電気でくみ上げた水を、
井戸から100メートル離れた我が家の給水塔まで持って来て、
そこから我が家、キラキラ小学校アンボセリロード・キャンパス(1・2年生部門)に給水するのですが、
我が家の給水塔の貯水量が少ないために、
その隣に、今度は大きな大きな10000リットルのタンクが載るような台を建て、
台だけではもったいないので、下に2部屋つくり、
1つを教職員のパソコン事務専用の部屋とし、
もう1つを調理人の食糧倉庫にしようとしているのです。

ある日、突然、県の職員による巡回がやって来ました。
ジャシンタ先生が応対したのですが、
結局仕方なく賄賂を払うことになってしまいました。
1万円を要求されたのですが、
4千円で帰ってもらいました。

またある日、また別の、今度は中年女の職員がやって来ました。
今度はジャシンタ先生が不在で、
まさに私が職人たちと一緒にいた時間帯だったのですが、
その横柄な態度に一同気分が悪くなったほどでした。

つかつかとアンボセリロード・キャンパスの敷地内に入って来て、
いちおう私たち職人一同に対して一言だけあいさつしたものの、
そのまま何の質問もないままに我が家の敷地内に入ろうとしたので、
「ハロー!何の用ですか?」
と大声で尋ねたところ、
「ここに用事がある」
と言うので、
用事ならまず私に尋ねればいいのに、と内心思いつつ、
「家主はいないよ」
と告げました。
「この建設はジャシンタのものなの?」
と訊いて来たので、
ははぁ、ジャシンタを知っている人か、と思いつつ、
「そうだ」と答えると、
まだ我が家の敷地に入ろうとするので、
「ハロー、あんた誰?」
と尋ねると、
「エバリン」
とだけ答えてきたので、
「どのエバリン?」
と訊いたのです。
ジャシンタの単なる個人的な友人なのか、
ジャシンタの敵(何かの訴えがある)なのか、
学校関係者なのか、
知らないことには話が進まないと思ったので。
しかし、その質問には全く答えてもらえず。
全く、無礼です。
他人の家に、何のあいさつも事情説明もなしに入ろうとするなんて。
そうしたら、ジャシンタの電話番号を知っているらしく、
私たちがいるそばで、直接ジャシンタに電話し、話を始めました。
どうやら、建設の粗探しをしたかったようで、
ジャシンタが
「先日そちらのお偉いさんが来て、その話なら解決済みだ」
と一言述べると、
そのエバリンとやらは大人しく引き下がり、
その場を離れていきました。

職人のみんなも、
「無礼だ」
「人を人と思わない態度だ」
「模範になるべき公務員なのに、人間の屑のようだ」
「勝手に人の家に入ろうとするなんて、泥棒と同じだ」
などと、口々に好意的でないコメント。

ジャシンタではなく、私だったら、
絶対にこういうタイプの人間とは理解し合うことができないでしょう。
私だったら、
相手の職業の身分証明書を確認しなければ話に応じないでしょうし、
国の法律を書いた文章を見ないことには粗探しにも応じないでしょうし、
そうこうしているうちに公務員たちの憎しみの対象になったり、
下手をすると逮捕されたりしてしまうかもしれません。
汚職や贈収賄はケニア的とはいえ、
これだけはケニアに染まりたくないし、
染まる必要もないと思っています。

例の、道路上に建設を進めている悪い近所の男性は、
至るところで多額の賄賂をばらまき、
事なきを得ているのでしょう。
本来なら、公務員は、
善良な市民の粗探しをするのではなく、
本当に違法なこういうタイプを、
単なる賄賂で見逃さずに、
法律と、実際にご近所さんたちに迷惑をかけているという状況考慮し、
とことん問い詰め、
建物の建設中止や取り壊しを勧告するべきでしょう。

正義が、賄賂で、歪んでしまうケニア。
悲しいですが、まだまだこれがケニアなのです。

少しくらいケニアで悪いことがあっても、
もしかしたら悪いのは私の方かもしれない、
もしかしたらこれがケニア社会の潤滑剤なのかもしれない、などと、
自分を納得させようとします。

しかし、賄賂や贈収賄だけは、
(多分)絶対に!悪です。

逆に、こうした公務員たちが可哀想です。
お金に目がくらんで、
人の道、神の道から大きくそれて、
この世で一時的に裕福になったとしても、
絶対に神による永遠の刑罰を受けることになるのですから。

こういったこともあり、
ケニアで何か(建設など)をやって行くのは非常に困難であるということ、
ご理解いただけると感謝です。


相原 記


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by kjkirakira | 2017-06-29 01:11 | 現地で 全般・他