アフリカでのこども支援 「キラキラ・プロジェクト」 + それを日本で後援  「キラキラを支える会」


by kjkirakira
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緊迫の国境!

私たちがいるケニア共和国ナマンガは
タンザニアに接する国境の町。

国境ということで、
商売や交通の要衝であり、
近年は人口増と再開発で活況を呈しているものの、
田舎町ののどかさがあり、
住民はある意味平和ボケしていました。

しかし、先日、3月27日、
久々にナマンガ国境で緊迫した事態に陥りました。

ケニア、タンザニア両国ともに、
治安維持のためと、
自国の経済活性化のために、
違法な在留外国人に対する取り締まりが強化されていました。

そんな状況下でも、
初めからケニア人女性との結婚証明書を取得しており、
この度ケニアの永住権の承認を得ることができた外国人である私は、
法的に何の責めも負い目もありません。

しかし、多くの外国人たちが、
パスポートなし、査証なし、適切な書類なしで違法滞在を続けているのです。

とくに、ケニアとタンザニアの国境周辺は無秩序で、
多くのケニア人がタンザニアで暮らし、結婚し、働き、
多くのタンザニア人がケニアで暮らし、結婚し、働いているのです。

もともと国境のなかったところに、
ヨーロッパの列強諸国が勝手に国境線を定規で引っ張っただけ、ということで、
これまでは黙認されてきました。

しかし、徐々に徐々に規制強化の雰囲気は高まりつつありました。

例えば学校教育の現場では、
タンザニア人の子弟がケニアの学校に越境通学することは激減してきています。

キラキラもその流れを見越して、
タンザニア人の新規入園・入学を制限・禁止し、
タンザニア本国への転出を奨励する方向で、
ここ数年はタンザニア人の在校生が激減してきています。

この度、
タンザニアで生活して仕事をしているケニア人たちが、
違法ということで逮捕され、
裁判にかけられることになりました。

中には何十年もタンザニアにいて、
これまで何の咎めも受けることのなかった人もいるのです。

そのことに関して、
ナマンガ国境の広場にて、
ケニア、タンザニア両国の国境職員たちによる
公開の話し合いがもたれることになりました。

そこで、暴動が発生したのです。

車両の国境越えを阻止するべく、
道路の真ん中で古タイヤが焼かれ、
タンザニア側がケニア側から利益を受けることがないようにと、
ケニア側からタンザニア側に伸びている電線が焼かれ、
タンザニア人を家政婦として雇っている裕福なケニア人家庭が襲撃され、
国境地帯は一時はかなり緊迫した空気に包まれたようです。

ついには催涙ガスがまかれ、
国境地帯で暴動に参加していた人たちややじ馬たち、
さらには普通に働いていた人たちも散らされて、
何とか夕方には暴動がおさまりました。

ちょうど、その催涙ガスがまかれた16時には、
キラキラ保育園の下校が終わり、
キラキラ小学校の下校が始まろうとしていました。

国境地帯から来たオートバイの運転手などに情報収集しつつ、
国境地帯を通り抜けて帰宅する児童たちを選り分け、
彼らが安全に帰宅できるように、
大人の引率を付けたり、
遠回りして家にたどり着くように指示したりして、
みんなを送り出しました。

幸い、死傷者も出ず、
物損なども最小限で食い止められ、
事は今後の話し合いに託されることになりました。

もともと国境なんてなかったところ、
国籍なんて関係なく、おおらかに共存していきましょう、といった、
古き良きアフリカの価値観を持ち続けることはとても大切ですが、
世界中の国々が国境に囲まれた近代国家として成長しつつあり、
無秩序や戦争を回避するために最低限の規制が必要になっている昨今、
もはや古き良きアフリカの幻想だけでは共存できないのが現実です。

やはり、これからは、
同じナマンガとはいえ、
国境を越えて隣国で何かしようとしたら、
最低限の法的規定をクリアしながらやって行くべきでしょう。

隣国の滞在許可証、労働許可証を取得する、
隣国の人との結婚証明書を取得する、
ケニア人・タンザニア人の間に生まれた子は二重国籍をしっかりと取得する、
他いろいろ。

その際に、隣国ゆえに多少とも条件を緩くしてあげるのが良いでしょう。
遠い日本から来た私が苦労しながら厳しい条件をクリアしていったのと同じでは、
国境を接する隣国の人にはハードルが高すぎますから。

さらに、これまで長い間隣国にいた人を優遇し、
新規に隣国に行く人とは区別しても良いかもしれません。

そして、急に力づくで逮捕したり裁判にかけてしまうのではなく、
ある程度長い年月をかけながら、
徐々に徐々に法順守を徹底していくのが良いでしょう。

理想はあくまで、
国境のない世界、
国境関係なく生き、愛し合い、働く、ということです。

しかし、当面は、治安維持や秩序維持のために、
しっかりと平和的にみなが法を順守できるように、
各政府が現実的な対策を取っていくべきでしょう。

アメリカのトランプ大統領さま、
あなたが否応なしに世界のリーダー、模範になります。
お願いですから、現実的で、理解ある政策実施をお願いします!

理想的な国境なき世界が実現する日を夢見ながら、
現実で正しく生きてまいりましょう。


相原 記


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by kjkirakira | 2017-03-28 15:30 | 現地で 全般・他