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アフリカでのこども支援「キラキラ」+それを日本で後援「キラキラを支える会」


by kjkirakira

ジョゴーの果物

キラキラ保育園を卒園し、
地元の公立ナマンガ小学校に通い、
現在6年生のデビッド・ジョゴー。

多くのこどもたちが来てはやめていく
厳しいキラキラ土曜補習教室にあって、
これでもかという意気でついて来る10人ほどの中でも、
抜群の出席率を誇り、
私も「ミスター・キラキラ」と呼んで
一目置いている好少年です。

背が低く、きわめて謙虚で、
名前がジョゴー(スワヒリ語では雄鶏の意)とあって、
多くの人からからかわれても、
へらへら笑って気にしないのも、
尊敬に値します。

数年前、ナマンガの市街地で、
とあるキラキラの保護者のお父さんから
「ジョゴー。コケコッコー」とからかわれた時、
たまたま一緒にいた私は、ものすごい剣幕で、
相手が大人の男であるのも気にせずに、
真っ向から過ちを追及したものです。

ジョゴーはカンバ族の家庭の息子。
カンバの人たちは、マチャコス、キトゥイ、カングンドなど、
ナイロビの東側の山が多く乾いた一帯に住んでいます。

それで、昔から果樹栽培が盛んで、
乾季に穀物がなくなっても、
果樹の果物によって命をつなぐという知恵と工夫を培ってきたのです。

ナマンガに移住してきたカンバの人たちも、
家の庭にはたいてい果樹を植えています。
ジョゴーの家も例外ではなく、
家が果樹に囲まれています。

それで、補習教室に来るとき、
頻繁に私にプレゼントするための果物を携えてきます。
さり気なく、私が一人きりになるのを見計らって、
そそっと近づいて来て、「これ食べて」と渡してくれるのです。

ある時、私が喉の風邪で苦しんでいることを知って、
庭の木になっていたレモンを持って来てくれたことがあります。
その時は、普段包丁を握らない私が自らレモンを切り刻んで、
レモンティーにして、ジョゴーの愛情が喉にしみこんでいくのを感じながら満喫しました。

本日(2014年3月15日)の補習教室に、
ジョゴーは3本の果物の苗木を携えていました。
さくろが2本とマペラが1本。

早速場所を定め、苗木を植えて、
小学生たちやニワトリたち(飼っていないのですが、近所のニワトリが侵入して来る)にいたずらされないように、
木の枝でしっかり囲いました。

背の高い方がジョゴー。
背の低い方は同じカンバ族の少年ピーター(4年生)。

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ジョゴーの果物_b0124020_23080546.jpg















ちなみに、キラキラ補習教室の常連10人のうち、
5人がカンバ族。

新1年生たちの中で、補習教室の常連になりそうな子たちも、
カンバ族が多いです。

保育園も、小学校も、
ナマンガの人口比と比較しても、
カンバ族の比率が明らかに高いのです。

学費の安さ、弱い者に優しいこと、
最初は厳しくても後日見返りがあること、
などの理由から、
背が低くて謙虚で忍耐強いカンバの少年少女とその家族には、
キラキラがふさわしいのでしょう。

かつて、カンバの土地で支援プロジェクトを開くと成功しやすいという話を聞いたことがあります。
なるほどな、と思います。

かつてキラキラ保育園にもたらされた、
「男児ジョゴー」という苗木を丹念に育て、
「少年ジョゴー」として成果を上げつつあるこの頃、
「青年ジョゴー」がキラキラの未熟な苗木を育てるスタッフとして
何らかの形で帰って来る日を夢見て、
今日もせっせと小さい子たちの面倒をみていきたいと思います。


K.A.記


by kjkirakira | 2014-03-15 23:38 | ブログ 現地キラキラ