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アフリカでのこども支援「キラキラ」+それを日本で後援「キラキラを支える会」


by kjkirakira

5月15日、栃木県モンテソーリ教育研究会

2006年にスタディツアーで現地キラキラを訪問された
目白大学のW先生。

その後まもなく、
W先生はキラキラの支援者として
栃木のE先生を紹介してくださいました。

E先生は、障害児教育に携わっておられ、
独自に栃木県モンテソーリ教育研究会を
立ち上げていらっしゃるのです。


まず、モンテソーリ教育について一言。

モンテソーリ教育とは、
ヨーロッパのカトリック系の
モンテソーリ女史によって世界に紹介された、
障害児でも無理せず遊びながら学べるシステムのことを言います。

最近では、障害児だけでなく、一般でも、
モンテソーリ教育を取り入れ実践する学校が
世界中に増えつつあります。
ケニアでも、私立の多くがモンテソーリです。

具体的にモンテソーリ教育の例を挙げてみましょう。

ケニアの公立学校やキラキラなどでは、
初めにABCDと大文字を覚え、
次にabcdと小文字を覚え、
続いてaeiou、babebibobu、chachechichochuと、
スワヒリ語式ローマ字を覚える、
という方式を取ります。

しかし、モンテソーリを取り入れている学校では、
abcdeを「エイビースィーディーイー」としてではなく、
「ア・ブ・ク・ドゥ・エ」と覚えます。
そして、bが「ブ」でaが「ア」だからbaは「バ」と読む、
というふうにローマ字を習得します。

このように、モンテソーリ教育では、
ある意味では無用なことをせずに近道で学習するのですが、
先生方の努力も、教材も、遊び兼勉強道具も、時間も、環境も、
相当必要になってくるのです。

しかし、モンテソーリを取り入れていないキラキラでも、
こうした、先生方の努力、教材、遊び兼勉強道具、時間、環境などが、
重要であることに変わりはありません。

先日、日本でトイザラスに行った時に、
びっくりしました。
日本では、何と、
遊びながら勉強する道具やおもちゃが豊富なことでしょうか!
積み木やパズルのの1片1片に、
ひらがな・カタカナ・ローマ字・数字などが書いてあるもの。
「あ」を押すと「あ」と声が出るもの。
書いては消し、書いては消すことができるもの。
…。

ケニアでは、遊びながら勉強する道具が手に入りにくいです。
ナイロビの大きなお店に行かないと手に入らないし、
値段もヨーロッパ並みに高いのです。
だからと言って、日本の支援者の皆さんに、
そういう道具を送ってほしいと言っているわけではありません。

お金を支援していただいて、ナイロビのお店で買った方が、
ケニアの経済のためになります。
支援に慣れてしまうと、キラキラの先生たちも保護者の皆さんも、
自分たちで工夫したり努力したりして
保育・教育したりするのを怠ってしまいます。
また、ナマンガの町内の学校で、
キラキラだけ抜きんでて道具が豊富にあるということは、
地域のバランスを崩すことになってしまいます。


さて、長くなりましたが、話をもとに戻しましょう。

E先生に招かれ、宇都宮へ。
E先生と面と向かってお会いするのは初めて。
E先生のお宅で講演会を前に昼食会。
E先生の奥さま、長女Lさん、次女さん、長男くん。
みんなで楽しく餃子を食べながらお話です。
初めて会う者同士というのに、あっという間に話題は、
「次回はぜひジャシンタさんも娘さんも一緒に泊まりでゆっくりと…」と。

しかし、その「次回」(2年後の一時帰国)の前に、
今回の一時帰国中に、
長女Lさんのことで、さらなる感動が待ち構えていたとは、
その日は思いもよりませんでした。


その後、講演会場の、パルティへ。
すごい!近代的な建築で、
1階のフロアーも、講演会場となる会議室も、立派立派。

講演では、一通りのキラキラの説明を、
遊んだり運動したり音楽したりしながら勉強するという視点で、
動画混じりに説明。

残念ながら、聴衆は少数。
場所が、宇都宮市街地ではなく、
車でないとアクセスしにくい場所だったからかな。

画像は講演会の風景。

5月15日、栃木県モンテソーリ教育研究会_b0124020_011920.jpg



講演に来ていらした、
2004以来お世話になっているビデオカメラマンのNさんと、
Nさんから紹介されて来られたIさんと一緒に、
講演後は日光市今市へ車で移動したのでした。

E先生、ありがとうございました。



相原功志 記
by kjkirakira | 2010-08-12 00:12 | ブログ 日本キラキラ