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アフリカでのこども支援「キラキラ」+それを日本で後援「キラキラを支える会」


by kjkirakira

2008を振り返る

思い起こせば、2007年の12月末、ケニアで大統領選挙が施行され、暴動に突入したのでした。
暴動によって、国の政治や経済をリードする者たちへの不信が生まれ、
結局虐げられたのは努力して財を成してきた中産階級と貧困から抜け出せない人たちでした。

世界では、アメリカのサブプライムローンの焦げ付きが発端となり同時不況に陥り、
繁栄を謳歌していた中国やあのドバイでさえも不況の影が落ち始めたと聞いています。

世界中の物価高。それでいて所得は増えない。
富裕層が増えたなどという耳障りなニュースだけ聞こえる。
統計では、1日一人当たり1ドル(100円)で暮らす人口が減っている、
つまり、世界中の貧困人口が減りつつあると、国連などはふれまく。
しかし、実際は、1日1ドルで暮らせなくなって1日2ドル生活を余儀なくされてますます疲弊している人たちが増えている。

最近、ナマンガで葬式が多い。
よく聞くと、原因には、故人の貧困と、国の貧困と、富裕層の貪欲と傲慢とがある。
故人が、栄養失調に陥ったり、医者にかかるお金がなかったり、という理由。
国が、食糧価格を制御できずに価格がべらぼうに高騰していたり、田舎の貧しい病院にスタッフや薬を供給できなかったり、という理由。
例えば医者や教師などが、賃上げを要求してストを行ったり、公共施設でサービスを行わずに私腹を肥やそうとしたり、という理由。
(公立病院に雇われている医者は、たいてい自分の私設クリニックも経営している。公立病院に設備や薬がないふりをして、自分の私設のクリニックに誘導し、高い治療費を請求するという手口が多い)
(公立学校で雇われている教師は、たいてい夕方や土曜日などに自分の私設学習塾を経営し、公立学校では環境が悪くて十分な指導や教育ができないふりをして、生徒たちを自分の私設学習塾に半ば強制的に誘導し、高い授業料を徴収するという手口が多い)

この朝も、訃報を聞いた。
キラキラの少女ニモ(7歳)のおばあちゃん。予想された病死。
すでに母親に捨てられているニモは、孤児としておばあちゃんに育てられてきた。
つい昨日の夕方も、元気なニモに、道端で声をかけられ握手したばかりだった。
身寄りのなくなったニモ。この1月から地元のナマンガ小学校へ進学するが…。
あぁ、朝から心が痛む。

国連や各国政府などは、貧困没滅を歌いながら、
実は貧民撲滅を目指しているのではないか、という声が、ナマンガのあちこちで聞かれる。
つまり、貧民が死んで結果的に富裕層だけが生き残ればよいという…。
数年前、アフリカでのAIDSやアジアでのSARSは、超大国によるテロだ、という噂が広がっていたのを思い出す。

「貧困のせいにするな。努力や工夫の足りない自分を顧みて気持ちを新たにせよ」
などという叱咤は、もはやナマンガの庶民には通用しない。

「いやぁ、2008年は、暴動に始まって、経済が崩壊し、最悪の1年でしたぁ」
「でも、2009年は、オバマさんと一緒に、楽観的にやっていきたいねぇ」
そんな会話があちこちで聞かれる。

えぇ。気持ちだけでも、新たにしましょう。
各人の気持ちが新たになれば、世界の状況も変わっていくと信じて。
神様、オバマ氏、期待できるものには全て期待することにしましょう。
by kjkirakira | 2008-12-27 17:40 | ブログ 現地キラキラ